PHP文芸文庫版で第140回の直木賞受賞作です。
この本を読んで、非常に驚いた事があります。
それは思いがけない手法と言うか、斬新な趣向と言うか・・・・、
利休が切腹した日から始まって、次第に過去へと遡行するのです。
歴史の時系列を逆行するとも言えるでしょう。
各章は利休、秀吉、それに関わる数々の人たちの記述が、
切腹の前日から、15日前、1カ月前、半年前、1年前、2年前と言う風に
区切られて各章が進み?ます。
映画の手法として、まず事件の結末から観せて、後、幻想追憶場面で
昔の事を写し出させるというものが良くありますが、
この小説はその点が更に徹底しています。因果関係が付き詰められる感じ。
一度読み終えたら、今度は最後の章から逆に読み返してみたくなります。
利休がどういう人物であったか、
その伝説が解き明かされると言っても過言ではありません。
そして時の権力者、秀吉の性格も浮き彫りにしています。
成程、受賞作だけの事はあるなアと思わせられました。
この本を読んで、非常に驚いた事があります。
それは思いがけない手法と言うか、斬新な趣向と言うか・・・・、
利休が切腹した日から始まって、次第に過去へと遡行するのです。
歴史の時系列を逆行するとも言えるでしょう。
各章は利休、秀吉、それに関わる数々の人たちの記述が、
切腹の前日から、15日前、1カ月前、半年前、1年前、2年前と言う風に
区切られて各章が進み?ます。
映画の手法として、まず事件の結末から観せて、後、幻想追憶場面で
昔の事を写し出させるというものが良くありますが、
この小説はその点が更に徹底しています。因果関係が付き詰められる感じ。
一度読み終えたら、今度は最後の章から逆に読み返してみたくなります。
利休がどういう人物であったか、
その伝説が解き明かされると言っても過言ではありません。
そして時の権力者、秀吉の性格も浮き彫りにしています。
成程、受賞作だけの事はあるなアと思わせられました。