最後に alma の発音についての注意を。
スペイン語にも r と l の発音の違いがある。英語の方はおなじみであるが、英語の r は巻き舌で、舌先が上の歯茎につかない。l の方は舌先がつくという違いがある。
一方、スペイン語の r は日本語の「ラ」行音の子音と同じで、舌先が上の歯茎につき、舌先で歯茎を弾くように発音する弾き音である。l の方も r と同様、舌先が歯茎につくが、弾かない。といっても、分かりにくいが、舌先をべたーっと歯茎に押し付けるようにして発音するのである。
実は、英語の r とl の区別の方が、スペイン語のr とl の区別よりやさしいのである。日本人は、語中の l を r で発音してしまいやすい。
例えば、
hola (英語の hello に相当)→ hora (時間。英語の hour に相当)
muela (臼歯、英語の molar に相当) → muera (死ね)
この伝でいくと、alma → arma (武器、英語の arm に相当)となってしまう。カタカナ表記の「アルマ」では、まず間違いなく、arma と発音してしまうだろう。
Arma さんだと、相当腕っ節の強い女性になってしまいそうである。
「武装して」という意味の熟語に con armas というのがある。
ただ、音節末の[s]音が気音化([s]が[h]に変化)したり、消失したりする地域もあるので、armas (複数形)と arma(単数形)の違いが発音の上ではわからなくなることもある。
結局、con alma → con arma → con armas となって、con alma (元気に、生き生きと)が con armas (武装して)になってしまいそうである。
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一方、スペイン語の r は日本語の「ラ」行音の子音と同じで、舌先が上の歯茎につき、舌先で歯茎を弾くように発音する弾き音である。l の方も r と同様、舌先が歯茎につくが、弾かない。といっても、分かりにくいが、舌先をべたーっと歯茎に押し付けるようにして発音するのである。
実は、英語の r とl の区別の方が、スペイン語のr とl の区別よりやさしいのである。日本人は、語中の l を r で発音してしまいやすい。
例えば、
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muela (臼歯、英語の molar に相当) → muera (死ね)
この伝でいくと、alma → arma (武器、英語の arm に相当)となってしまう。カタカナ表記の「アルマ」では、まず間違いなく、arma と発音してしまうだろう。
Arma さんだと、相当腕っ節の強い女性になってしまいそうである。
「武装して」という意味の熟語に con armas というのがある。
ただ、音節末の[s]音が気音化([s]が[h]に変化)したり、消失したりする地域もあるので、armas (複数形)と arma(単数形)の違いが発音の上ではわからなくなることもある。
結局、con alma → con arma → con armas となって、con alma (元気に、生き生きと)が con armas (武装して)になってしまいそうである。
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