スパニッシュ・オデッセイ

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ネイティブ・スピーカーによるスペイン語の誤用(8)怪しげな現在分詞

2013-07-08 17:02:12 | スペイン語
 あるとき、○○県高校進学ガイドのスペイン語訳を依頼された。前年度は別の人が翻訳していて、それを参考に送ってもらった。
 そこに出てきたのが quisiendoという語だったのである。これは初めて見る語で、当然、辞書に載っているはずもない。どうも文脈から判断するに、queriendoのことではないかと思って、女房に相談するとどうもそうらしい。quisiendoなる語は女房も聞いたことがないとのこと。それではということで、早速ネットで検索してみたら、出てきました。
 標準的なスペイン語では誤用だと思われるが、スペイン本国のムルシア(Murcia)地方やアラゴン(Aragón)地方ではこのような言い方をするらしい。quisiendoのような語形は他にもあり、dijiendo, viniendo, tuviendo, fuendo/juendo (siendo)という語形もあるらしい。
【http://www.personal.psu.edu/faculty/j/m/jml34/Murcia.htmより】

 以下に本来の語形等を記す。

 不規則動詞の過去形(直説法点過去及び接続法過去)の語幹が分かれば、標準的な語形の想像はつく。


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