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マレー人の名前(1)

2014-10-23 09:06:28 | シンガポール
  シンガポールの先住民はマレー系で、1987年当時、人口の15%ぐらいといわれていた。
 シンガポールのマレー系も同様だと思うが、マレーシアのマレー人には姓がない。モンゴル人やミャンマー人にも姓はない。中国のモンゴル族は個人名のみ漢字表記しているが、モンゴル共和国の場合は、父親の名前を個人名の前につけているようだ。大相撲の白鵬は本名、「ムンフバティーン・ダワージャルガル」だが、父親の名前は「ジグジドゥ・ムンフバト」で語尾が少々違うが、そのまま使う場合もあるようだ。実際、父親の名前「~バートル」を個人名の後にくっつけて使っている女子学生を知っている。彼女は「~バートル(「英雄」の意)」さんと呼ばれていたので、てっきり男子かと思っていた。ミャンマー人の場合は、アウンサン・スーチー氏が有名だが、個人名は「スーチー」で「アウンサン」は父親の名前である。
 さて、マレー人の場合は、フル・ネームを見ただけで、性別と宗教がすぐわかる。
 まず、多数派のイスラム教徒の場合である。もっともありふれた個人名は「ムハンマド」である。これは、日本ではかつて「モハメッド」と呼んでいた。スペイン語では“Mahoma”(発音は「マオマ」)である。アルファベットでは“Muhammad”と表記するが、長いので“Mohd”と略すこともある。スペイン語圏の女性はほとんど“María”で、これにもう一つ二つ名前がつくのが普通である。同様にマレー人男性も“Muhammad”のほかにもう一つ名前があるのが普通である。日常生活ではもう一つの名前で呼ぶ。長い場合は、その短縮形を使う。

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