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読売ジャイアンツのアダメス投手(1)個人名 Samuel

2019-09-19 17:18:29 | 名前
 今回は読売ジャイアンツのアダメス投手。ウィキペディア「サムエル・アダメス」によると、「サムエル・アダメス」(Samuel Adames)。ドミニカ共和国出身。名前が短すぎて、ちょっと張り合いがない。個人名が一つだけなのはいいとしても、母の父姓が省略されているはずである。
 
 まずは、個人名の Samuel から。英語では「サミュエル」と発音されるが、スペイン語では「サムエル」でよい。ただし、アクセントは「エ」の上に来る。ウィキペディア「サミュエル」によると、「ユダヤの士師サムエルに由来する西洋の男性名および姓」とのこと。
 今度はウィキペディア「サムエル」を調べる。そっくりそのまま引用する。

 旧約聖書の『サムエル記』に登場するユダヤの預言者、士師(民族指導者)。名前の語義はヘブライ語で「彼の名は神」。実在の人物である場合、紀元前11世紀の人。

 
 【ジョシュア・レイノルズ 『幼きサムエル』1776年 ファーブル美術館。全然ユダヤ人に見えない。】 

 Rafael, Gabriel, Miguel など語尾に「神」を表す“-el”がつく名前は多い。Samuel もそのうちの一つというわけである。
 ところで、ウィキペディア「サミュエル」には Samuel の女性形が紹介されていた。それは「サマンサ」(Samantha)であった。「サマンサ」といえば、「奥様は魔女」(原題“Bewitched”)である。
 
 ドラマの中では旦那のダーリン(Darling ではなく、Darrin)が奥様を愛称の「サム」(Sam)と呼ぶシーンもあった。初めは「サム」は「サミュエル」の愛称のイメージが強かったので、違和感を覚えたものである。

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