やっぱり男同士で馬鹿話に花を咲かせるほうが楽しい。馬鹿話をするにはアルコールがあったほうがよい。はじめのうちはコスタリカのビールをいただいていたが、ビールばかりでは飽きる。コスタリカに初めて来たころは、ビールでなければ、馬鹿の一つ覚えのように ron con coca (rum and coke)を頼んでいたものである。日本人の仲間に教わったわけで、ただみんなの真似をしていただけである。このときも、まだ馬鹿の一つ覚えで ron con coca を頼んだのだが、コーラよりもココナッツ・ジュースのほうがうまいと、誰かが教えてくれたので、試してみることにした。
試して、合点である。うまい!こんなことなら、もっと前から試しておけばよかった。このときは、瓶入りのジュースだったが、グアピレスに帰ってからは、庭に落ちているココナッツから取り出した新鮮なジュースを使って、ココナッツがなくなるまで愛飲したのである。
ラム酒の代わりに、ラム酒同様サトウキビから作られる guaro を使ってもよい。こちらのほうが安価だと思う。ラム酒というと Bacardí が有名であるが、結構高いような気がする。
ところで、Bacardí という言葉は以前から知っていたが、ラム酒の名前(創業者の名前でもある)ことを知ったのは ron con coca を飲むようになってからだろうか。リオ国際空港にもその名が付けられている、アントニオ・カルロス・ジョビン(Antonio Carlos Jobim)のアルバム、名盤“Wave”の中に“Captain Bacardí”という曲があるが、これが Bacardí の名を知ったきっかけである。
guaro の方は安焼酎のイメージがあって、ほとんど口にしたことはない。それでも、Cacique(カシーケ、族長)というブランドは知っている。昔は密造酒が多かったそうで、それを防ぐために設立されたのが、唯一の国営 guaro 酒造企業である Cacique とのこと(ウィキペディアによる)。
ラベルに Cacique の頭部の絵が描かれているが、頭に羽飾りがある。4枚しか描かれていないが、本当はもっとあるのかもしれない。で、Guaro Cacique を買いに行くときは、親指以外の指を4本立てて、頭の上にかざすそうである。黙っていても Guaro Cacique が出てくるのだとか。
ただし、間違っても、人指し指と小指の2本だけを立ててはいけない。理由は「ツノが生えた男と女」をご覧いただきたい。
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