阪神タイガースのマテオ選手。フルネームは「マルコス・アウレリオ・マテオ・ロラ」(Marcos Aurelio Mateo Lora)。今回は母の父姓の Lora である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/e6/67b7c7c8c1f4a1476282221c681bc6e8.jpg)
なんとなく女性の個人名のようだが、そちらは Laura とつづり、発音も「ラウラ」である。Laura は英語読みすれば「ローラ」となる。
姓 Lora は“Historia Apellidos”によれば、スペインでのランキングは856位。多くはないが、珍名でもなさそうである。世界的な分布は、絶対数でも人口比でもドミニカ共和国がトップである。マテオ選手もドミニカ共和国出身である。
lora と小文字で書くと、普通名詞で「メスのオウム」の意味であるが、ラテンアメリカでは「醜い女、おしゃべりな女」、「腫れ物、ただれ」という意味にもなる。
loro と語尾を変えると、男性名詞になる。意味も lora とほとんど同じだが、念のために小学館『西和中辞典』より引用する。
1.《鳥》オウム、インコ:オウム目の鳥。大形のものをオウム、小形のものをインコという。
2. おしゃべりな人
3.《口》醜い女、老いて醜くなった女
4.《俗》トランジスタラジオ、ラジカセ
5.《ラ米》(1)(チリ)尿瓶;拷問;[複]鼻(水)。(2)(チリ)スパイ;(盗賊の)見張り役。(3)(ベネズエラ)かみそり
lora が姓として使われているので、それではと loro も姓になっているかどうか、“Historia Apellidos”で調べてみた。
あった。スペインでのランキングは3106位。Lora よりはかなり少なくなっている。世界的な分布を見ると、絶対数ではブラジル、人口比ではイタリアに多い。
ただ、イタリア語には loro という代名詞がある。3人称複数男性・女性形の人称代名詞で主格としても目的格としても使われる。さらには所有格、所有代名詞としても使われている。ということは英語の they, their, them, theirs をすべて表すわけで、便利なのか、不便なのかよくわからない。
イタリアの Loro さんが自己紹介すると、「私は彼らです」(I am they [their, them, theirs].)というようなことになってしまうが、大丈夫だろうか。
それにしても、マテオ選手。Marcos Aurelio Mateo Lora。Marcos は姓にも個人名にもなるし、Mateo も同様である。Lora は Laura と間違えて女子名かと思ってしまいそうである。Aurelio という姓はないだろうと思っていたが、実はこれがあるのである。“Historia Apellidos”によると、スペインでは26670位で、かなり少ない。世界的には絶対数でも人口比でもブラジルが1位である。
Lora 以外は個人名にも姓にも使われるわけで、順番を適当に変えると、簡単に別の人物になるのである。
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lora と小文字で書くと、普通名詞で「メスのオウム」の意味であるが、ラテンアメリカでは「醜い女、おしゃべりな女」、「腫れ物、ただれ」という意味にもなる。
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1.《鳥》オウム、インコ:オウム目の鳥。大形のものをオウム、小形のものをインコという。
2. おしゃべりな人
3.《口》醜い女、老いて醜くなった女
4.《俗》トランジスタラジオ、ラジカセ
5.《ラ米》(1)(チリ)尿瓶;拷問;[複]鼻(水)。(2)(チリ)スパイ;(盗賊の)見張り役。(3)(ベネズエラ)かみそり
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