横浜DeNAベイスターズのソト選手の姓 Soto はたぶん父の父姓と思われるが、Soto 姓のスペインでのランキングは“Historia Apellidos”によると、91位(日本では「千葉」が91位)。全然珍しくはない。日本語の「外」と同音なので、日本人には覚えやすい姓である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/22/4f8a552c7ba2417750a888e9ad97fc27.jpg)
Coto という姓もあり、これも覚えやすいが、こちらの方はスペインでのランキング1422位で、ずいぶん少なくなる。筆者にはなじみがあるが、この姓の世界的な分布を見ると、絶対数でも人口比でもコスタリカがトップである。道理でなじみがあるはずである。
Soto に戻るが、世界的な分布では、絶対数でメキシコ、人口比でチリが一番多い。“Historia Apellidos”によると、 Soto はバレンシア地方に起源を持つ、古くからある姓とのことであるが、一方、“Plusesmas.com”には linaje castellano(カスティーリャ系統)と記されている。
さて、Soto の意味であるが、スペイン語には soto という普通名詞がある。「(土手の)並木、木立」、「雑木林、藪」という意味である。また、ラテンアメリカ(特にエクアドル)の用法として「瘤、結び目」という意味もある(小学館『西和中辞典』より)。
そうすると、Soto 家の紋章には「並木」が描かれているのかと思ったが、そうではなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/e9/c90e969cb215921207ec4bd5f9af6e75.jpg)
【http://www.cjsoto.com/familia/prinfami.html より】
描かれているのは大きく羽を広げたワシである。“Plusesmas.com”の説明には「大きく羽を広げた」という意味で“exployada”という言葉が使われているが、この言葉は『西和中辞典』には載っていない。スペイン語版ウィキペディア“Águila (heráldica)”に“alas abiertas y plumas desplegadas (se dice vuelo exployado) ”(翼と羽毛を大きく広げた)という記述があったので、やっと意味がわかった次第である。紋章学の専門用語である。
何にしても、ワシ(águila:英 eagle の関連語)はライオン(león)と並んで、権威・権力の象徴なので、ソト選手も名前に負けない活躍をシーズン終了まで見せてほしいものである。
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そうすると、Soto 家の紋章には「並木」が描かれているのかと思ったが、そうではなかった。
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