ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「血塗られた神話」 新堂冬樹 読了!

2014年09月15日 14時31分55秒 | 作家 さ行
「血塗られた神話」[幻冬舎文庫] 新堂冬樹 (著)  2014.9.3読了 。

「悪魔」と恐れられた街金融の若き経営者・野田秋人。彼のまわりで、関係する人が次々と惨殺されていく。常軌を逸した連続猟奇殺人の目的とは!?「金」ほど人間の本性を剥き出しにし、争いごとを生む物はない。人の命など毛ほどの重さも持たぬ街金融の世界で修羅を生きる著者ならでは、超リアルな問題作。


なにせ、デビュー作ですからね。そりゃー、原点ですよ。
街金界で「悪魔」と恐れられていた野田が主人公。悪魔ねぇ~、のちのちの新堂作品の極悪な主人公から見れば、「天使」に見えますが。
読んでみると、これはこれで、サスペンス小説としてなかなか面白いんですが、それより、ストーリーではなく、そこかしこにその後の名作の卵が散らばっている点ですね。ここから「カリスマ」が、「無間地獄」が、白新堂の純愛路線が、その他もろもろと、垣間見れて面白かったですね。…6点