ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「蝉しぐれ」 藤沢周平 読了!

2011年07月21日 14時17分04秒 | 作家 は行
「蝉しぐれ」藤沢周平 (文春文庫)2011.7.19読了。


●勝手に採点 9点(10点満点です)この小説に10点をつけないのは、もう個人の嗜好の問題ですから…。溺愛本(いつも手元にないと生活に支障が…)になれば10点つけます。←過去10点つけたことなし。


●おおざっぱなあらすじ

清流と木立に囲まれた海坂藩、城下組屋敷を舞台に、主人公文四郎の淡い恋、友情、悲運と忍苦。ひとりの少年藩士の成長を描く。


●ひとこと感想

◎いつまでも、読み終わりたくなかった
まずは、読後すこし、悲しいような爽快感にじんわりと浸った。
時代小説としても、青春小説としても、恋愛小説としても、どう読んでもすばらしい出来。傑作というのだろうな。
それはそうと時代小説を読むとつくづくと感じることだが当時の男子は、これ程凛々しく、ひたむきで、大人びていたのだなあ…と(まあ、小説の中の話ではあるが)。
逆境にあろうとも、弱音をはかず、志高く生きようとする。今を生きる男子もそうあってほしい。