ドンドンこにしの備忘録

個人的な備忘録です。他意はありません。

「半島を出よ」 村上龍 読了!

2011年07月08日 13時24分07秒 | 作家 ま行
「半島を出よ」(上・下)村上龍 (幻冬舎文庫)2011.7.7読了。


●勝手に採点 8点(10点満点です) 


●おおざっぱなあらすじ

たった9人の北朝鮮特殊部隊に福岡ドームを占拠され、その2時間後にさらに500名の特殊部隊が来襲、福岡市中心部を占拠。日本政府は無策にも福岡を封鎖。責任のなすりあい以外何もできず。そんな政府を尻目に立ち上がったのは社会からはみ出してしまった若者たちだった。どんな状況でも誰も責任を取らない国、それがニッポン!だぁ


●ひとこと感想

特に上巻のなんやかんやと直接ストーリーに関係ない資料(?)の多さに閉口。思わずナナメ読みす。そんで、そんで下巻に入り、引きずり込まれた。

北朝鮮の侵略軍に立ち向かう社会からはみ出してしまった若者たち。
なぜか意外と純真で誠実な北朝鮮侵略軍の人たち。
手に汗握る戦闘シーンとビルの爆破のクライマックス。
そして、ちょっとご都合主義的ではあるが、美しいラストシーン。
面白かったし、色々と考えさせられる小説だった。
読み終えてからの余韻が長く残った。