アスコリピチェーノ切り裂く鋭伸!!

 3才牝馬で55.5kはそれなりの負荷、そして評価となる。単1.5倍も16頭だし相当な人気。それが外を回って鋭く脚を使っての完勝。ルメは強靭なメンタルか、チョイと鈍いのか(失礼)とにかく特急マイラーの誕生だ。春にしても普通なら桜から樫へ行ってもおかしくない。長い歴史の中ではもっと距離不安のあった馬でもオークスへ挑戦している。同じ牝馬同士で3才春の時点なら、という見立てからだ。それを潔くNHKマイルへのベクトル。ならば秋も紫苑でもローズでもなくGⅢのここへ。勝利インタビューでアナが「距離ももっと…」みたいな事をルメに訊いてしまった。ルメは一瞬詰まる感じも、正直にもう少し長くても…みたいなニュアンス。それでもすぐに否定するように「マイル」としっかり修正した。今後は豪のゴールデンイーグルへ向かうという。はっきり言って5億といわれる賞金を獲りに行くわけだ。てっきりマイルCSだと思ってたが。とにかく明るい未来に小躍りするような関係者たちだろう。アスコリピチェーノの名がより大きくなった。
　セントウルはトウシンマカオが思った以上の鋭伸で差し切った。ただ18頭でアチコチで接触や詰まるなどの運不運もあったね。私が期待したサウザンサニーも間の悪い感じで終った。位置もそうだが、もっと大胆なイメージで乗ってほしかった。詰まるシーンもあったし着は9でも、差はないからね。能力を出せなかったのがチョイ悔しい。ま、それがレースなんだが。
　ただ貰いかという韓国。コリアスプリントはリメイク(川田)が快勝。2着も逃げたジャスパークローネ(団野)でワンツー。コリアカップはクラウンプライド(横山武)、2着4着も日本馬。
　ダートでは凄い馬が2頭出た。1勝クラスのダブルハートボンド。1.51.2で大差勝ち。調教の動きも凄いし、走る能力は間違いない。 そして天竜川を勝ったムルソー。タイムは1.51.6と格下戦より遅かったが、スタートからやや強引なレースで、正直結構な負荷が掛かっていた。普通なら直線失速もあり得る感じだったけど、そこから後続を離した。強いね。
　さて今週はローズS。これは楽しみだね。オークスの上位3頭はいないけど、出直し計るクイーンズウォーク、タガノエルピーダに、台頭狙うカニキュル、チェレスタ、フレミングフープ。更に春は敢然と牡馬に挑戦したレガレイラと興味を引く一戦となってきた。私は勿論シーズアタイガーの仔フレミングフープを応援することになりそう。
　セントライトはやや小粒な顔ぶれになったけど、それこそアカネテンリュウのような馬が…誰も知らないな。先行馬結構いる感じなので、ルカランファーストとか面白いかな。
　土日月と3日間開催になる。日曜も新聞を買いに行くのが少々カッタルイ気も。ま、皆さん、ご無事で。