それにしてもだ。 JRAは大変な地雷を踏んでしまった。 ルール改正の時点で、なんとなくスッキリしない雰囲気を感じてた人は多いと思うが、遂にその悪魔の正体が現れた。
私はここで発表した通り、トランスワープを本命にしていた。 だから云うのではない。 競馬は極端な言い方をすれば、人も馬も命を懸けている。 勝てるチャンスを棒に振った大野・トランス、落馬寸前で大事故をなんとか回避した勝浦・ゲシュタルト。 審議ランプつかず…。
競馬は単なるレーススポーツではない。 ファンがお金を賭けて成り立っているのだ。 その売上ナンバーワンのJRAはもっとも重い責任を担っている筈。 あんな事故寸前のシーンが直線勝負処で行われたのに、表面上は何もなかったかのような処理。 納得する人がいると思っているのだろうか。 着差云々とわかったようなことを云っているが、レースが生き物である以上、それは甚だ曖昧である。 現実にトランスが受けた大きな不利だけではなく、ダノンを斜行させないためには、逆にスピードが減殺されることも考慮しなければならない。 たとえゴールでの着差が1馬身1/4あったとしても、絶対に着順が変わらなかったと言い切れるのか。
変な話、同厩や同馬主で、作戦を組んで妨害行為がやりやすくなったとしたら…。勿論そんなのは現実的ではないが、そういう荒唐無稽なバカバカしい想像すら出てきてしまうほどの改悪である。 ルールの世界基準云々もあるが、日本で行われている興行なのだから、それに参加する人が納得できなければ、即成り立たない。 繰り返すが、我々がお金を賭けているのである。 ファン離れ…。 オルフェやジェンティルが頑張っているからいい、という問題ではなく、根幹は何かという話である。
私は意志が弱いダメな人間なので、競馬をやめることはないが、確実に競馬をやめる人はいるだろう。 JRAは大変な地雷を踏んでしまった。