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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

ベネディクト・カンバーバッチのアクセント

2015-09-20 10:29:22 | BC_2015・2016
お昼休みに会社で時々チューリングさんの本を読んでいたのでデスクの上に置いてあるんです。
先月だったか、同じ部署の社員(男)がその本を見て「チューリングだ!」と。

うちは理数工学の人が多いのでチューリングさんを知っている人も少なくないのですが、
「僕、映画も観たんですよ。カンバーバッチ、いいですよね。好きですよ。」とか言うんです。
何と!マジですか。
そんな言葉を会社でしかも男から聞くとは思わなくてちょっと感動しましたが
ここで食ついてドン引きされても困るので軽く終わらせました(笑)

カンバーバッチ・・・確かに男が「ベネディクト好きなんです。」って言うと
ちょっとアレなんで(笑)カンバーバッチでいいかもしれない。

そんなこんなで私も来月は渡英でまるっと1週間お休みするのでそろそろ根回ししておかないといけないので
まずは一番お世話になりそうな秘書仲間たちにお知らせ。
「ブレッチリーパークなんてずいぶんマニアックなところに行くんだね。」という突っ込みに
別の子が「もしかしてカンバーバッチ関連?」と鋭い突っ込み。
てか、そこも呼び捨てか!

今まで私のまわりではベネディクトの知名度ゼロだったので結構感動しましたが
世間では「カンバーバッチ」なんですね。言いやすいから?

そんなわけで久しぶりにベネディクトの話です。
先日見かけたBustleに掲載された、これはコラム・・・?
Black Massにおけるボストン訛りの難しさと今まで演じてきた役がリストになっていて
Youtubeの動画が懐かしかったので、訳しつつ同じレイアウトにしてみました。
相変わらずの怪訳ですが・・・
あ、動画のすぐ下のコメントは私のです。

元記事です。
'Black Mass' Benedict Cumberbatch Goes Bostonian & These 8 Roles Show He Was Up For The Challenge


「Black Mass」でベネディクト・カンバーバッチはボストン市民を演じています。
そして、彼は8通りの役に挑戦してきました。


ベネディクト・カンバーバッチは伝統的なハンサムとは言えないかもしれません。
彼はちょっとエイリアンのようだと言われていますが
この世のものとは思えないほど質の良さを持ちそれは容姿端麗な顔立ちよりも魅力的です。
さらにその容姿で大勢のファンを引きつけ、自らカンバービッチーズと呼んでいます。

でもおそらく注目すべきは彼の声、アクセントを変えるときにイントネーションと抑揚でモーフィングするバリトンです。

最近ではBlack Massでボストン市民になり、
ギャングのホワイティ・バルガーの弟、マサチューセッツ上院議員のビルを演じています。

トレーラーがインジゲーターであるなら、彼のぐにゃぐにゃな母音と不安定な「R」の響きにくぎづけになりました。
ボストン住民がいつもあら探しをしているのでカンバーバッチ自身正しいアクセントで話すことに気を配りました。
バルガー兄弟はボストン史の都市伝説の象徴として今も残っています。
そして実在の人物を演じることで自らトリッキーな役割に挑戦しています。

しかし決して未知の領域に初めて踏み出したわけではありません。
大西洋の両側で役による様々な地域のアクセントをマスターしました。

Black Massのトレーラーで彼のアクセントをチェックしてください。
そして最も印象的な声の演技もここでいくつか取り上げます。

↑この動画ではベネディクトのセリフがある場面ないんですけど・・・
こっち?↓
https://www.youtube.com/watch?v=4XD0Q8JW9qw


Antebellum Louisiana For 12 Years A Slave
「それでも夜は明ける」南北戦争前のルイジアナ。

↑これ英語じゃない字幕がついてるんですけど・・・何語?ポル語?

カンバーバッチは(比較的)善意のある農場主フォードを演じています。
彼はキウェテル・イジョフォー演じるソロモン・ノーサップを買いますが
彼はこの新しい奴隷が北部で誘拐された自由民だとは知りません。


Ambiguous Brit For Sherlock
「シャーロック」あいまいなイギリス人。

※「あいまい」は多分遠回しな言い方で何言ってるのかよくわからない、という意味だと思います。
マイクロフトの不明慮も同じ意味だと思います。発音が悪いという意味ではなさそうです。

リバイバルカンバーバッチの有名な役どころシャーロック・ホームズのリバイバルでは
あまり聞くことのないポッシュなブリティッシュアクセントを話す彼に出会えます。
確かに彼は教養人です。しかし彼の声は彼の発声はキャラクターの原点を裏切ることはありません。
彼の兄、マイクロフトも同じような不明瞭なアクセントで話します。


All-American For The Whistleblower
「トゥルース 闇の告発」典型的なアメリカ人

↑ベネディクトにハマった頃出演作品をボチボチと観たのですが、
当時「ベネディクト・カンバーバッチ出演作品ベスト3」みたいな見出しのリストに、
これが入っていたので早速観てみたら、登場しているのはこの動画が全てで泣きました。
出る出る詐欺やめて・・・
でも内容はとても重いですが良い作品でした。レイチェル・ワイズがとても良かったです。
この映画、日本では未公開なんですね。
で、先ほどちょっと検索してみたらDVDが1万超えてるんですよ。高!なぜなんでしょう。


人身売買の陰謀を暴く若い国連の当局者の映画でカンバーバッチは腐敗したPK要員を演じています。
彼のアクセントはシャーロックと同じように発音する北アメリカのもので、
それでアメリカ人のように聞こえるというかなり北東部重視の考えです。


Rural Oklahoma For August: Osage County
「8月の家族たち」オクラホマ地方。

↑この歌う場面に叫んだ人は数知れず(笑)懐かしいです。

役者がうまくアクセントを仕えなかったとしても歌の中ではどういうわけか
自然とできていると私の高校の演技の先生が以前話していました。
要するに「 イッツ・ザ・ハード・ノック・ライフ」を歌う時は誰でも孤児のアニーになれるんです。
ベネディクト・カンバーバッチは「8月の家族たち」で練習を重ねた歌を通してネイティブなオクラホマの住民になります。
(彼が話すアクセントも素晴らしいです。)


His Impressive Vocal Impressions
彼の素晴らしい声のモノマネ

↑私的にはトムヒのマネが最高でした。

MTVはイミテーションゲームの主役に1分間で11人のモノマネをするよう要求しました。
見どころは捧腹絶倒のマシュー・マコノヒーとそっくりなアラン・リックマン、
ベイン役のトム・ハーディも上手かったしテイラー・スィフトも・・・?


The Vocal Tics of The Imitation Game
イミテーションゲームの癖のある話し方。

↑何度観てもせつないです。この場面のグリーンがかっているところが
ベネディクトの瞳によく似合っているなーと。

カンバーバッチはどもりながら早口でアラン・チューリングを演じました。
彼の脳は口よりも早く動いており、
たとえどんな場所であっても常にそこでは一番賢い人物だということを知っている男の感覚を理解します。


Australian For The Fifth Estate
「フィフスエステート」オーストラリア人。

↑この映画のアクセントは私でもわかるくらい変わってましたね。
しかし、アサンジさんかわいいと思うんですけど、日本未公開なのが残念です。

この映画でカンバーバッチはウィキリークスの編集長のジュリアン・アサンジを演じました。
アサンジは政府の機密文書を公開したオーストラリアのプログラマーです。
アクセントは微妙です。(カンバーバッチの明るく白いブロンドは微妙ではありません。)
カンバーバッチの他の発声よりも若干一貫性がないけれどアサンジの起源を匂わせています。


Back To American For Doctor Strange
「ドクターストレンジ」でアメリカ人に戻る。


カンバーバッチはやがて公開されるマーベル映画「ドクターストレンジ」で名前を模したキャラクターを演じます。
コミック史が地上で最高位の魔法使いとして決定づけたキャラクターは
一般的にはイギリス人だと思われるかもしれませんが実はフィラデルフィア起源です。
英国人は神話的な人物の役をよく与えられていますよね?
だからアメリカのアクセントなのか、それとも母国語のままなのかはまだわかりません。

Black Massはカンバーバッチのアクセントの能力を最大限に精一杯働かせるのかもしれません。
ボストンの方言をマスターすることの難しさは悪名高いほどです。

しかし最初の登場では過去の仕事で披露してきたさまざまなアクセントと同じようにきちんと発音しています。
今、待ち望む事はドクターストレンジのアクセントがどこになるのか確かめる事です。

以上です。

ところでYoutubeにシャーロックの公式チャンネルが出来ましたね。
何というか今更?とか思ったりもしましたが・・・(苦笑)
でもこれからガンガンと嬉し楽しな動画がUPされていくって事を期待してよいんですよね?
https://www.youtube.com/channel/UCkp_CAX1eIc5k5SavzbhN5w
その中の(まだ2本だけですが)「10 Fan Favourite Moments 」はまた別の機会に特集したいと思っています。

モファットさんが19日のインタビューでSherlock SPの放送は
クリスマス周辺ではあるけどクリスマスではないと仰っていました。
うーん、でも今年中には放送するのかしら。
できれば大晦日とかはやめてほしいんですけど。。。。。
元記事です。
Steven Moffat Talks ‘Sherlock,’ ‘Doctor Who,’ Crossover Potential, and More

それではこの辺で。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 5 of 7

2015-09-18 07:25:00 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

ミナス・ティリスの療病院。
死の淵を彷徨っていたエオウィンはアラゴルンの癒しの手によって回復します。
エオメルの顔が情けなくなっているのが、お兄ちゃんて感じでいいなーと。

そしてエオウィンは同じく療病院にいたファラミアと出会います。

魔王に一撃を与えたものの自らも重傷を負ったメリーをピピンが見つけ出します。

M「I knew you'll find me.」
君なら見つけてくれると思った。
P「Yes. 」
M「Are you going to leave me?」
僕を置いていく?
P「No Merry, I'm going to look after you.」
僕は君の世話をするつもりだよ。

あんなにやらかしていたピピンがミナス・ティリスですごく成長したんですね。
ボロミアに救ってもらったからとデネソールに仕えて、
ファラミアを救うために危険な戦場を駆け回りガンダルフを探し出したり。
ずっと面倒を見てきたと言っていたメリーもこれからはピピンに面倒をみてもらうんですね。

オークに捕えられたフロドを救出するサムが男前でした。
ミスリルは奪われてしまいましたが指輪はサムが持っていました。
指輪を見て「指輪を僕に、サム」と言うフロドに不安を覚えるサム。

「You must understand. The Ring is my burden. It will destroy you Sam.」
わかってくれ、サム。指輪は僕が負うべきものだ。これは君を破滅させる。

服の代わりにオークの鎧を着ていくふたり。何か似合うー。かわいい。
しかもサムはこの格好でもフライパン一式を腰から下げてます。


ミナス・ティリスでの作戦会議

フロドたちは滅びの山に向かっているはずだけど、10,000のオークが待ち構えていると
悲観的になっているガンダルフ。


「I've sent him to his death.」私がフロドを死地に行かせた。
ガンダルフはサルマンの言葉を気にしてるんでしょうか・・・

フロドが無事にゴルゴロス平原を通れればいいんだよ、とアラゴルン。
「Draw out Sauron's armies. Empty his lands.
Then we gather our full strength and march on the Black Gate.」
サウロンの軍をおびき寄せ、あのあたりを空にする。その後我々の力を黒門に結集させるんだ。

エオメルがそんな事をしても勝てないよ、と言いますが
「Not for ourselves. But we can give Frodo his chance if we keep Sauron's eye fixed upon us.
Keep him blind to all else that moves.」
勝利はないがサウロンの目をこちらに向けさせればフロドにチャンスを与えられる。
フロドの動きから目を逸らさせるんだ。

「A diversion. 」陽動作戦だね、とレゴラスがちょっと楽しそう。
サウロンはそんな罠には引っかからない、と慎重なガンダルフですが、

「Oh, I think he will. 」大丈夫だよ、とアラゴルン。

何でそんなに自信があるのかと言うと・・・
「パランティアを使ってサウロンを挑発作戦」
ガンダルフから受け渡されたパランティア。アラゴルンはアンドゥリルを見せつけサウロンを挑発します。
それによりサウロンの目を引き付け、さらにあわよくば指輪も自分が持っていると思わせようという作戦。

「Long have you hunted me. Long have I eluded you. No more! Behold, the Sword of Elendil!」
お前はずっと私を追い、私はずっと逃れてきたがそれももう終わりだ。見よ、エレンディルの剣を!

アラゴルン、かっこいー!とか思いましたがすぐにサウロンの返り討ちにあっちゃうあたり・・・
サウロンは弱っているアルウェンの姿をパランティアに映し出します。
それを目にしたアラゴルン、すごく動揺しパランティアを落として割り、ついでに夕星の光も砕けてしまいます。
馬鍬砦で見た夢が正夢になる場面。

そしてアラゴルンはゴンドール王家の紋章を身に着け最後の戦いへと向かいます。


ゴルゴロスの平原で自分の水をフロドに飲ませるサム。

「There will be none left for the return journey. 」帰りの分がなくなっちゃうよ、とフロド。
「I don't think there will be a return journey Mr Frodo. 」帰りの旅はないだろうと思いますよ、とサム。
ずっと帰りの水や食料を気にしていたサムですが、もう帰らない覚悟を決めてしまったような感じです。
再び滅びの山に向かって歩きはじめるふたりですがその時サウロンの目がこちらを向いたので慌てて身を伏せます。

フロド、もうボロボロです(涙)

黒門の前。

「Let the Lord of the Black Land come forth! Let justice be done upon him!」
現れよ、黒の国の王。お前に裁きが下されよう。

すると黒門が開かれ・・・

出てきたのは・・・

サウロンの口。うえーっ

フロドが身に着けていたミスリルを出しフロドが苦しみながら死んだと言うので
ショックを受けますがアラゴルンはひとりサウロンの口に近づくといきなり首をはねます。

「I do not believe it. I will not.」
私は信じない。

その瞬間、サウロンの目が黒門に移ったのでその隙に再び歩き出すフロドとサム。


黒門が開き、大量のオークの軍団が出てきます。
アラゴルンたちは一旦後ろに下がり、ちょっと逃げ腰になっている兵士たちを鼓舞します。
超大好きな場面です。
動画はこちら。
Famous Speeches: Aragorn at the Black Gate

Hold your ground! Hold your ground!

Sons of Gondor, of Rohan, my brothers.
I see it in your eyes, the same fear that would take the heart of me.
A day may come when the courage of men fails,
when we forsake our friends and break all bonds of fellowship, but it is not this day!

An hour of wolves and shattered shields when the age of men comes crashing down,
but it is not this day! This day we fight!
By all that you hold dear on this good earth, I bid you stand! Men of the West!

引くな!一歩も引くな!

ゴンドールとローハンの息子たちよ、わが兄弟よ。
諸兄の目には私の心をも捕える恐怖が見える。
人間の勇気が挫かれ、友を見捨て、仲間との絆が全て断たれる日が来るかもしれない。
だが今日ではない!

人間の時代が終焉を迎えたなら狼たちがすぐに盾を砕くだろう。
だが今日ではない!今日は戦うのだ!
この世界で大切に思うすべてにかけて立ち上がるのだ。西方の男たちよ!

この後、馬が後ろ足で立ったりしてものすごく絵になるシーンでした。

アラゴルンの言葉に勇気づけられた兵士たちはガンダルフたちとともに戦う覚悟を決めます。

ギムリとレゴラス。

「Never thought I'm die fighting side by side with an elf.」
エルフと隣り合わせで戦って死ぬとは思ってもみなかった。
「What about side by side with a friend? 」
友達と隣り合わせならどう?
「Aye! I could do that.」
ああ、それなら戦って死ねるよ。

エルフとドワーフの友情。
ホビットの後にこれを観ると感慨深いです。

続きます。

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 4 of 7

2015-09-16 07:43:08 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien

キリス・ウンゴル。
シェロブの棲む洞窟に入ったフロドはゴラムに騙された事を知ります。
何とかシェロブから逃げるとゴラムが出口で待ち構えていました。
フロドに襲い掛かるゴラムですが形勢が逆転すると、
「It wasn't us. It wasn't us. Smeagol wouldn't hurt master. We promised.
You must believe us. It was the precious. The precious made us do it.」
わしらがやったんじゃない。スメアゴルはマスターを傷つけたりしない。
約束したよ。信じて。いとしいしとだよ。いとしいしとがやらせたんだ。

それを聞いたフロド。
「I have to destroy it Smeagol. I have to destroy it for both our sakes.」
指輪を葬らないと、スメアゴル。僕たちのためにも葬らないと。」

ゴラムの形相が一転して再びフロドに襲い掛かりますがそのまま崖から落ちていきます。

果たしてゴラムに良心が残っているのか・・・スメアゴルに良心があるのか・・・
ちょっとハラハラした部分でもあります。

サム、ごめん、と謝りつつ気を失うフロドの前にはガラドリエルがいました。

「This task was appointed to you, Frodo of the Shire.
If you do not find a way, no one will. 」
この困難な仕事があなたに任じられていたのです、シャイアのフロド。
あなたが道を見出さなければ、誰もかなわぬでしょう。

ミナス・ティリスに向かう途中、メリーはエオウィンに言います。

「You are fair and brave and have much to live for and many who love you.
I know it is too late to turn aside. I know there is not much point now in hoping.
If I were a knight of Rohan capable of great deeds, but I'm not.

I'm a Hobbit. And I know I can't save Middle Earth.
I just want to help my friends; Frodo, Sam, Pippin.
More than anything I wish I could see them again.」

あなたは公正で勇敢で、命をかけてあなたを愛する人がたくさんいます。
今さら顔を背けるわけにはいきません。
僕に期待するのは無意味だとわかっています。
僕がローハンの騎士だったら偉業を成し遂げられたでしょう。

僕はホビットです。僕には中つ国を救うなんてできません。
ただ友達を助けたいだけなんです。フロド、サム、ピピンを。
何よりも僕はまた彼らに会いたいんです。

メリー、かっこいいなあ。
頭もいいんでしょうね。


デネソールがファラミアと無理心中をしようとしていた時、白の木に一輪の花が咲いていました。


シェロブの毒で意識を失ったフロドですがサムが戻ってきました。

「Let him go, you filth! Let him go!」
上の腕だけの部分はPJ監督の腕らしいです。

シェロブを撃退したサムですが毒で麻痺したフロドを死んだと思っているサム。
このフロドがすごくキレイなんですけど。

「Wake up. Don't leave me here alone.」
僕をひとりにしないでください。

その頃ガンダルフは魔王と対峙します。

危ないガンダルフー! と、その時角笛と共にセオデン王の軍隊が到着します。

セオデン王が兵士たちを鼓舞する場面。
王様ってこうやって士気を高めるんですね。

「Forth and fear no darkness! Arise! Arise riders of Theoden.
Spears shall be shaken, shields shall be splintered, a sword day, a red day ere the sun rises!」
前進するぞ、暗闇を恐れるな!行け、セオデンの騎手たちよ。
槍を振れば盾は砕けるだろう。剣の日に赤い太陽が昇るだろう。

勝ち目の無い戦だけど兵士を鼓舞し、
先頭をきって突撃していく王様もかっこいいです。


油をかぶり火をつけよと命じるデネソールですがピピンが頑張ってガンダルフを探し出し、
部屋に飛び込んだガンダルフとピピンがファミリアを助け出しますが、
デネソールは火だるまになり塔から落ちていきます。


厳しい戦いが繰り広げられ覚悟を決めるピピン。
この時のガンダルフとの静かな会話が心に沁みるんです。

P「I didn't think it would end this way.」
こんなふうに終わりを迎えるとは思いませんでした。
G「End? No, the journey doesn't end here.
Death is just another path, one that we all must take.
The grey rain curtain of this world rolls back and all turns to silvered glass.
And then you see it.
終わり?旅はまだ終わっていないぞ。死はみんなが進むもうひとつの道なんだ。
世界を覆う灰色の雨が次第にやみ、銀色のガラスに変わっていく。その時お前は見るだろう。
P「What? Gandalf? See what?」
何を見るんですか?
G「White shores and beyond, a far green country under a swift sunrise.」
白い岸とその彼方。はるかな緑の国の暁と太陽を。
P「Well, that's not so bad.」
それは悪くないですね。

海賊船で到着したアラゴルンたち。

三銃士登場って感じ。

レゴラスとギムリがまた倒した数を争っています。
その時、「レゴラース!」とアラゴルンの声。
その一言でじゅうを倒しに行くレゴラス。え?これ倒すの?という感じ?


あっさりとじゅうを倒しその上に乗っていた人たちも倒しますが人数をカウントする事も忘れません。
「34」とドヤ顔のレゴラスにギムリ「まとめて1体だからな!」

「That still only counts as one! 」

それにしても死者の軍が強すぎて、もうね。


魔王に襲われたセオデン王を守るため必死に戦ったエオウィンとそれを助けたメリー。
瀕死の重傷を負いながらエオウィンはセオデンの最期を見届けます。
最後のセオデン王の表情がすごく柔らかくて、何となくお父さんの顔になっています。

「I go to my fathers, in whose mighty company; I shall not now feel ashamed.」
偉大な父祖のもとへいく。今なら何も恥じる事はない。

ミナス・ティリスでの戦いが終りました。
アラゴルンが死者たちを解放する場面。
解放してくれと死者の王ですが、この人たち強いし使えるから解放するなとギムリにすごく同感。

「You gave us your word! 」
約束は果たしたぞ!
「I hold your oath fulfilled. Go. Be at peace.」
誓約は果たされた。行け。安らかに眠るんだ。

その様子を見ていたガンダルフがアラゴルンに一礼します。
この場面、アンデュリルの剣と共に帰還したアラゴルンを王として迎えたのかと思っていましたが、
もしかしたら、王として約束を果たしたから敬意を表したのかなーとも思いました。
ホビット3でバルドが約束を果たさないトーリンに「王の言葉はそれだけ重いんだ。」とか言ってましたし。

でもせっかく王が帰還したのに描写これだけ?とか思いましたけど。
そういうものなの?何かちょっと寂しいです。

ともあれ人間の弱さゆえに自信をなくし自分の運命を受け入れられずにきたアラゴルンが、
ボロミアの思いを受け止めアンデュリルを手にミナス・ティリスまでたどり着いたのが感慨深かったです。
アラゴルンもまた指輪の旅で成長したひとりなんですね(87才だけど)

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 3 of 7

2015-09-14 07:21:12 | ロード・オブ・ザ・リング
The Lord of the Rings: The Return of the King
2003年
Director:Peter Jackson
Screenplay:Fran Walsh Philippa Boyens Peter Jackson
Based on The Fellowship of the Ring by J. R. R. Tolkien


2大王様による巨頭対談

馬鍬砦に集合するも思ったより集まりません。
馬たちに落ち着きがないので何事かと思ったら死者の道へ続く谷の入り口がありました。
ちょっとビビり気味のアラゴルンは背後からのギムリの呼びかけに本気で驚いていました。


何かかわいい。


瀕死のアルウェンと砕け散る夕星の光の夢を見るアラゴルン。

飛び起きたらセオデン王からお呼びがかかり王のテントに。
エルロンド卿が鍛えなおしたナルシルの剣、「アンデュリル」を携えてやってきていました。
死の軍勢を味方につける必要があるけどゴンドールの王なら大丈夫、とエルロンド義父上。

「The man who can wield the power of this sword-
-can summon to him an army more deadly than any that walks this earth.
Put aside the Ranger. Become who you were born to be.I gave hope to the Dunedain.」
この剣の力を扱える者ならこの大地を歩く何よりも威力のある軍隊を招集することができる。
レンジャーの身分を捨て、生まれながらの者になるのだ。私はドゥーネダイン に希望を与えた。
「I have kept no hope for myself.」
私は自分に希望などもちません。


アラゴルンは死者の道に行くためにこっそりとひとりで抜け出そうと支度をしていると
エオウィンがやってきます。

私の気持ちはおわかりでしょう、とエオウィンに、あなたは私の影を愛したのです、とアラゴルン。
何か・・・そんな歌がありましたよね。あなたは私の幻を愛したの♪
「I have wished you joy since first I saw you.」
最初に会った時から私はあなたの幸せを祈っていました。
剣と盾を持って戦いたいと頑張る女性を応援したくなる気持ちもわかるんだけど、
優しさは罪なのよー、アラゴルン。

更に、ギムリとレゴラスにも見つかっちゃいます。

「Not this time. This time you must stay Gimli. 」
今回は連れていかないよ、とアラゴルンですが、
「Have you learnt nothing of the stubbornness of dwarves?」
ドワーフが頑固だって学ばなかった?としっかり馬と一緒のレゴラス。3人の友情が熱いわ。

レゴラスの説明を聞きながら死者の道へ。
ブレゴも逃げ出すほど妖気漂う入口ですが臆せず入っていくアラゴルンとレゴラス。
「Well this is a thing unheard of. An elf will go underground, where a dwarf dare not.
Oh. Oh, I'm never hear the end of it.」
聞いたことがない。エルフが地下に行くのにドワーフにその勇気がないなんて。
末代まで言われてしまうよ。とギムリも頑張って入っていきます。

下を見るなよ、とアラゴルンに言われるギムリですが、
見るなよと言われると見たくなるのが人情ってもんです。ドワーフですけど。
ギムリが下を見ると足元にはたくさんの頭蓋骨で埋め尽くされていました。

死者の王、登場。

ディズニーランドのホーンテッドマンションみたいなんですけど。

「I am Isildur heir. Fight for me and I will hold your oaths fulfilled.
What say you? You have my word! Fight and I will release you from this living death!
What say you? 」
私はイシルドゥアの末裔だ。私と共に戦いお前の誓いを果たせ。何と答える?
戦え。そうすれば私はお前を解き放つ。答えろ!

しかし死者たちはその場から消え去り洞窟は崩れアラゴルンたちは何とか脱出しますが、
そこで見たものは大河を渡る海賊船の大軍でした。

死者の王との交渉が決裂し絶望感でアラゴルンはその場に崩れ落ちます。

劇場版ではカットされた場面ですが、こんな美味しい場面をなぜカットしたんですか!
アラゴルンのあまりの色気に眩暈が・・・(変態)


しつこい?


その時、ふと気配がして振り返ると死者の王が再び登場。

「We fight! 」
我らは戦う!

早く言えってー!


ミナス・ティリス。
満身創痍で重体のファラミアを見て絶望したデネソールが仕事を放り出しちゃうので
ガンダルフが兵士たちの指揮をとっています。
余談ですがゴスモグって結構優秀なコマンダーだなーとちょっと感心。


上陸しようとしている海賊たちを待ち構えているアラゴルンたち。

PJとゆかいな仲間たち。
PJは毎回こっそりと出演していましたが最後だからと制作スタッフもかなり出演しているとの事で、
特にPJは迫真の演技してました。さすが監督。

海賊に警告の矢を撃とうとするレゴラスの弓をギムリがちょろっと向きを変えて
殺してしまいます。PJ、渾身の演技。
それでも余裕で「どこの軍隊が?」笑っている海賊たちの前に現れたのは・・・

「This army. 」
最強の軍隊、死者の軍隊でした。


11SEP 最近のいろいろ

2015-09-12 00:18:49 | BC_2015・2016
先日の水曜日に午後、オフィス中の携帯電話の警報が鳴り響いていたので何かと思ったら
港区から洪水警報による避難勧告でした。
あの地震警報よりは若干ソフトな警報でしたが、それでも心臓に悪いです。

帰りに山手線が止まっちゃったので、雨のせいかと思ったら何と線路内に火が投げ込まれたとか。
最近玉手線界隈は放火が多いんですよ。テロか。

そんなこんなで大変な水曜日でしたが、木曜日には鬼怒川の決壊のニュースが流れていて驚きました。
自衛隊の救出活動がずっとライブで放送されていたらしいですけど、
マスコミには救出活動の邪魔をするなと本当に言いたいです。少しは学べって(怒)

欧州ではここのところシリア難民の問題でいろいろ揉めておりましたが、
ベネディクトが寄付を呼び掛けてニュースになっていました。
楽屋で撮影したようです。

動画はこちらから。
Benedict Cumberbatch records message for Syrian refugees
こちらは「Help is coming」の曲が入っているフルバージョン。
Crowded House – Help Is Coming

ベネディクトが引用している詩はソマリアのWarsan Shireさんの詩だそうです。
こちらのサイトに掲載されています。
“Home” by Warsan Shire
以下、駄訳です。

no one leaves home unless
home is the mouth of a shark
you only run for the border
when you see the whole city running as well

you have to understand,
that no one puts their children in a boat
unless the water is safer than the land


家がサメの口でない限り誰も家を離れない。
町中が逃げ出すのを見てあなたも国境へ走る。

水が陸より安全でないのなら誰も子供たちをボートに乗せないと
あなたは理解しなければならない。

As people watching this tragedy unfold from the safety of our homes,
with our safe children, we want to say that we see you, we hear you and help is coming.

繰り広げられるこの悲劇見た人たちに僕たちの安全な国から安全な子どもたちとともに
あなたたちを見ている事、聞こえている事、そして助けは来るんだと伝えたい。

BBC News
Benedict Cumberbatch joins Syria charity single drive
クラウデッド・ハウス の「Help is Coming」をDLすると寄付されるようです。

Daily Mail
Benedict Cumberbatch returns to the stage after performance of Hamlet
to attack Cameron's response to the migrant crisis

ベネディクトが政府の対応の遅れを非難しているようです。


話は変わりまして、
Black Massのビハインド動画とインタビューの動画です。

まずはベネディクトのインタビュー。
一部字幕をつけてくれた方がいたのでその部分だけですけど拙訳です。
Black Mass: Benedict Cumberbatch "Billy Bulger" Behind the Scenes Movie Interview


「ジョニーとの仕事は本当に本当にすごい経験だよ。
彼は気楽に演じられるよう支えてくれるんだ。それをいとも簡単にやるんだよ。
彼は脚本の変更にも柔軟でスコットはちょっとアドリブで書き直すのが好きなんだけど、
ジョニーはたやすくやってのけるんだ。息をするくらい簡単な事なんだよね。」

ジョニーさん
Black Mass: Johnny Depp "James Whitey Bulger" Behind the Scenes Movie Interview

何か・・・・太った?

「すごいよ。素晴らしい男なんだ。心とか魂がきれいだ。
ベネディクトとエドガートンには完全にやられた。
彼らと仕事ができてすごくうれしいよ。彼らとは兄弟になったんだよ。
僕の兄弟だ。」

そしてビハインドシーン。ネタバレになるかもです。
Black Mass: Benedict Cumberbatch "Billy Bulger" Behind the Scenes Broll


ビリーとジョンの会話の場面。


RadioTimesの記事。この映画でベネディクトはボストン訛りで話してるらしいです。
What do you make of Benedict Cumberbatch's Boston accent?

これをUPする頃はもう放送されているかもしれませんが、
TODAYで放送されるキア・シモンズさんのインタビューの番宣?ベネディクトのメッセージです。

BC「録画してる?」
KS「してるよ。」
BC「ツイッターはやってないよ。誰がやってるにしろ僕じゃない。」
KS「ベネディクト・カンバーバッチはツイッターをやってません。」
BC「僕のふりをするのはやめて・・・
僕からメッセージが届いても、それは僕ではないんだ。
僕はここだよ。ツイッターはやってないからね。」
KS「ニセモノだ。」
BC「ニセモノはさよならだ。」

ベネディクトの成りすましがいるって事?
そのあたり全然チェックしていませんが・・・・放送されたらわかるかしら。
シャーロックの成りすましはよく見るけど本人のは見た事ないなー。

そして、
NTライブの2016年予定にハムレットきましたねー。
詳細はまだまだ白紙のようですが・・・絶対実現させてくださいねー。来年だけど・・・

それでは最後に
また今年もカレンダーの季節がやってきました。はやっ!
そんなわけでシャーロックのカレンダーです。
Sherlock 2016 Calendar