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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その9

2014-02-18 07:19:21 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

先日PCが故障してしまったのですが、おそらく原因は2月8日の大雪のあとの月曜日にPCを抱えたまま
思いきり背中から転んだのが原因のようです。
バナナの皮に滑って転ぶマンガのようにそれは見事にいきましたよ。

通勤途中だったので会社についてすぐにPCの電源を入れたらちゃんと起動したしその後も難なく使えていたのですが、
金曜日に突然意識不明になってしまいました(涙)ちなみに私のお尻にはしばらく痣が残りましたけど(笑)
皆さんもどうぞ気をつけてくださいね。


S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


病院に駆けつけるメアリー。
「意識戻ったんだ、持ちこたえたよ。」とジョンに「本当?」とメアリー。
「ミセス・ワトソン。君はすごいトラブルに巻き込まれてる。」
「本当に?何故?」
「意識が戻った時、彼最初に何て言ったと思う?」ジョンの問いかけに首を振るメアリー。
「メアリーって言ったんだ。」
2人は笑いながら抱き合いますがメアリーの心中は穏やかではない様子です。
その頃マグヌッセンは例の部屋でメアリーのファイルを取り出し「悪い娘。本当に悪い娘だ。」と言います。

シャーロックが寝ているとメアリーがやってきます。
「彼には言わないで。シャーロック、私を見て。彼には絶対に言わないでね。」
意識が朦朧としているシャーロックはぼんやりとメアリーの姿を見ていました。


そして、朝やっと意識がクリアになってきたところに新聞記事が目に飛び込んできました。

「Shag a lot Holmes」(Shagはセックスの意味なのとSherlock Holmesをもじってヤリまくりホームズてな感じ?)
「ベーカー街で一晩に7回」そしてジャニーンがあの帽子を被った写真の見出し「彼は私に帽子を被らせるの」
新聞を見せながらジャニーン、
「私、家を買うの。あなたのおかげでかなりお金を儲けたのよ。復讐もできてお金も儲かるなんてこたえられないわね。」
「マグヌッセンに僕の情報を渡してないだろうな。」
「彼のライバルには渡したわ。彼カンカンに怒ってたけど。シャーロック・ホームズ。あなたは冷酷な裏切り者で、
人を操る最低な奴ね。」
「君もなかなか貪欲な日和見主義でゴシップにその身を売る女だな。」
「じゃあ、おあいこね。」
「そうだな。・・・どこに家を?」
「サセックス・ダウンズ」
「いいね。」
「ゴージャスよ。蜂の巣があるの。でもそれは取り除いてもらうのよ。」
ここでシャーロックが痛そうにするので、
「痛そうね。モルヒネを再開させたほうがいいわ。私、点滴の操作盤をいじっちゃったかもしれないし。」
「あとどのくらい復讐するつもりだよ。」
「ほんの少しだけよ。」
ここでシャーロックは手元にある操作盤でモルヒネの量を増やします。

「あなたにとってここは夢のような場所ね。クスリを点滴してもらえるんだもの。」
「仕事には適さないけどね。」
「しばらく仕事はできないでしょう、シャール。あなたは私に嘘をついてた。嘘ばかりだった。」
「僕たちの繋がりを利用しただけだよ。」
「いつ繋がったかしら。一度でもあればよかったのに。」
「結婚するまで待とうと思ってたんだ。」
「それは実現しないわね。」
ここ、シャーロックのヴァージン疑惑が再燃しそうな発言ですが(笑)
でもこれはシャーロックの思いやりかもしれないですね。
マグヌッセンのオフィスに侵入するために騙したわけなので、この上最後までというのはボンドじゃあるまいし、
彼なりに一線を引いた優しさなのかなと思ったりもします。

「もう行かなくちゃ。」そう言ってジャニーンは立ち上がるとシャーロックのおでこにキスをします。
「あなたにあまり長く話をさせてはいけないのよね。それと『The One Show』のインタビューがあるんだけど、
まだ話を作り上げてないのよ。」
その時のシャーロックの「Oh!」な顔が面白いです。
ドアのところでジャニーンは立ち止まり、「もうひとつ」と言います。
「あなたが私を騙さなければよかったのに。あなたがどんな男か知ってるし、私たち友達になれたのにね。
ジョンとメアリーによろしく伝えておくわ。」

ジャニーンが出ていくとシャーロックはモルヒネの量をゼロにします。
そうして目を閉じ、再び開けると目の前にはメアリーがいます。

「彼には言わないで。」メアリーの言葉です。
「メアリー・ワトソン。君は何者なんだ。」
メアリーが銃を撃った瞬間、シャーロックはマインドパレスから戻ります。

「シャーロックの感覚がどのくらい正常なのかわからないんだ。クスリで麻痺してるから何を話しているかよくわからないんだよ。」
お見舞いに来たグレッグに話すジョンはグレッグが携帯を手に持っているので
「あ、ここでは携帯使えないよ、知ってると思うけど。」と言うと、
「電話は使わないよ、ビデオを撮るだけだ。」とグレッグさんは弱ってるシャーロックを撮影するのが好きなんですね(笑)
しかし、病室に入るとシャーロックの姿はなく窓が開いていました。

「それで、彼はどこに行ったの?」ジョンと電話で話すメアリーが聞くと、
「このロンドンでシャーロックを見つけるなんて。神のみぞ知るだ。」とジョン。

「彼の隠れ家は3つある。パーラメントヒルズ、カムデンロック、そしてダグマーコートだ。」
ジョンと病院を後にしながら電話で話すレストレード。
「隠れ家は5つあるんだ。キューガーデンの中にある窓のない緑の家とハムスレッド墓地の傾いた墓だ。」
マイクロフトはレストレードにそう話すと手で「行け」と指示をします。

「ゲスト用の寝室。と言っても私の寝室だけど。彼にはスペースが必要だって事になって。」とモリーちゃん。ええっ!(笑)

「ビッグベンの時計の裏側よ。」とハドソンさんにメモを片手に聞き込みをするジョンが、
「それは彼のジョークだと思うけど。」と言うと「いいえ、そうは思わないわ。」とハドソンさん。

「レンスターガーデンだよ。そこが彼の極秘の隠れ家だよ。」とアンダーソンがメアリーに話します。
「そこは誰もしらないんだけど、ある夜に彼を尾行したのよ。」と一緒にシャーロックの部屋を捜索した女性が言うと、
「後ろを歩いてただけだよ。」とアンダーソンに女性も「そうそう、歩いてただけよ。」
それを聞いたメアリーの顔がちょっと怖いです。

221Bにレストレードとジョンがいます。
「シャーロックは誰が撃ったか知ってたんだ。銃創が胸の方なんだから誰が撃ったか見えてたはずだ。」とジョンに
「なぜ奴はそれを言わないか。自分でそいつを追跡しようとしてるからだ。」とグレッグ。
「そいつを守ってるのかも。」
「守る?なぜ?」
「或は、他の誰かを守ってるか。だけどなぜ気にかける?彼はシャーロック・ホームズなんだぜ?
彼がわざわざ守ろうとしてるのは誰なんだ。」
ジョンはそう言うとソファに座ります。座ってからそれが自分のソファだと気づいて2度見すると肘掛をポンポンします。

邪魔だからと撤去されたソファをシャーロックが戻した理由、いろいろ考えられますよね。
メアリーの正体にジョンが気づいたらきっとここに戻ってくる、という理由は私も考えましたが、
多分シャーロックはジョンの習慣で必ずそこに座るだろうと予測して、テーブルの上にこの後出てくるある物を置いたんだと思います。

「何かわかったら電話してくれ。俺に隠すなよ、ジョン。電話しろよ、わかった?」
レストレードはそう言って帰ります。
ハドソンさんが心配そうに「紅茶いる?」とジョンに言います。
「ハドソンさん、なぜシャーロックはここにソファを戻そうと思ったのかな。」
「ああ、そうなの。彼、またここにあなたのソファを戻したのよね。いいじゃない、その方がずっと見栄えがいいわ。」
ハドソンさんが話している時、ジョンはサイドテーブルの上に置いてある香水に気づきます。
それは三日月の形をした「Claire-de-la-lune」でした。

その瓶をじっと見つめるジョンに「どうかしたの?ジョン。」とハドソンさんが話しかけてると、
ジョンの携帯電話が鳴ったので「あなたの携帯じゃない?」と手に取ります。
そして「シャーロックからよ、ジョン。早く出て。」とジョンの目の前に電話を持ってきますが、
ジョンはずっとその瓶を見つめるばかりでした。


続きます。

閑話 お詫び

2014-02-16 19:21:30 | BC_2013・2014


何と!先日私のPCが壊れてしまいました。
先週の金曜日にバッタリと倒れてしまい緊急手術を余儀なくされどうなるかと思いましたが、
何とか日曜日に復活しましたがPCがないと何も作業ができず、今日のUPに間に合いませんでした。
ちょっとした文章だけなら携帯からでも書けるんだけど画像UPとかはさすがに無理だったわ。
ブログを始めてからずっと2日に1度のUPを堅守してきたのに(誰にも頼まれてないけど)
しかも週末に何もできないのは痛いっす。
そんなわけで、すみませんがもうしばらくお待ちください。明日か明後日にはUPできると思います。

ところで、だからというわけではありませんが土曜日にフランケンシュタイン観に行きました。
私は六本木の19:00の回だったのですがほぼ満席だったように思います。
今回はベネディクト、博士バージョンです。
詳細は感想としてベネディクト、クリーチャーバージョンを観てからまとめようと思っていますが、
それにしてもベネディクトさん、博士の衣装がよくお似合いでステキでした。

ジョニーさんのクリーチャー、すごく良かったので逆バージョンも楽しみです。
同行した友人も逆バージョンも観たいと言っていましたが、ダブルキャストの醍醐味ですよね。

それでは~。

Sherlock 3-3 His Last Vow その8

2014-02-15 08:55:27 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


前回のモリーちゃんのセリフが難しくていつも以上に意味不明な文章になっちゃいましたが、
私ではあれ以上どうする事も出来ないので要約すると「後ろ向きに倒れないと死ぬわよ。」て事で流しておいてください。
そのうち日本語版が出たらこっそり直そうと思います(笑)


後ろ向きに倒れると突然アラームの音が鳴り響きます。
「この音は一体何だ?何が起きてるんだ?」
「あなたはショック状態になるの。そしてあなたは死んでしまうのよ。」とモリーちゃん。
「僕は何をすればいい?」
するとマイクロフトが現れます。
「もちろんショック状態を防ぐんだ。この馬鹿げた宮殿の中にはお前が落ち着くことのできるものが何かあるだろう。
それを見つけなさい。東風が来るよ、シャーロック。東風がお前を捕まえに来る。」

ここは聖典「His last bow(最後の挨拶)に出てくるセリフで、ホームズがワトソンに「east wind coming.」って言っているんですね。
ちなみにイギリスでは東風は嵐を連れてくるんだそうです。

シャーロックは更に階段を駆け下ります。
ある扉を開けるとドレスを着たメアリーがシャーロックを撃ちます。

「痛みを封じ込めるんだ。」マイクロフトの声が響く中、違う扉を開くとワンコが座っています。
そのワンコが「Redbeard」でした。
この名前はE2でシャーロックとマイクロフトが電話で会話をしている時にマイクロフトがこの名前を口にし、
今回はマグヌッセンがシャーロックの弱みとして認識していました。

「やあ、レッドベアード。ここにおいで。いい子だ。おいで。」
レッドベアードを呼んでいるシャーロックは時々子供の姿になっています。
そしてレッドベアードを抱き寄せながら大きいシャーロックが呟きます。
「あいつら、また僕の悪口を言ってるんだ。つまらないよ、レッドベアード。」
シャーロックの子供時代を妄想してちょっと涙なんですが、この場面、かわいくて大好きです。

突然その場で後ろに倒れるシャーロック。そしてそれはマグヌッセンの部屋で倒れるシャーロックとシンクロしています。
そこにモリーが現れます。
「ショック症状が起きなければ、痛みを感じるようになる。あなたの身体には穴が開いていてひどい内出血がおきているの。
痛みをコントロールする必要がある。」
モリーちゃんの言葉にシャーロックは再び階段を降りて行きます。

そして辿り着いた小さな円形の部屋でシャーロックは目に涙をためながら必死で「コントロール!コントロール!」と叫びます。

その時、部屋の隅にいた男に気づきます。モリアーティでした。
拘束服で繋がれたモリアーティがシャーロックのマインドパレスの最下層の一番奥に存在していました。

「お前。お前は痛みを感じたことがなかったな。なぜ感じないんだ?」とシャーロックに
モリアーティはゆっくりと振り向きながら言います。
「お前はいつも感じているな、シャーロック。」
そしてシャーロックに飛びかかりながら(鎖で繋がれているので届きません)
「でも怖がることはないんだ!」と言うと、苦しみだすシャーロックに
「痛み・・・悲しみ・・・喪失・・・死・・・全て良いものだよ・・・全てね。」と囁きます。

「シャーロック!シャーロック!聞こえるか?」
ここでマグヌッセンの部屋に戻り、ジョンがシャーロックの頬を叩きます。
「何があったんだ」ジョンの言葉にマグヌッセンがのっそりと起き上がりながら
「彼は撃たれたんだ。」と言います。マグヌッセン、生きていたんですね。
「うそだろう・・・シャーロック。誰が撃ったんだ!」ジョンは電話で救急車を呼びます。

マインドパレスではモリアーティがマザーグースを歌っています。
「It's Raining」の替え歌ですが子守唄のつもりなのでしょうか。
# It's Raining 「雨降り」
# It's Pouring 「土砂降り」
# Sherlock is Boring 「シャーロックは退屈」
# I'm Laughing 「僕は笑ってる」
# I'm Crying 「僕は泣いてる」
# Sherlock Dying 「シャーロックは死んでる」

「シャーロック!しっかりするんだ。シャーロック。」
救急車の中でジョンは懸命に話しかけます。

マインドパレス。
「さあ、シャーロック。ただ死ぬだけなのになぜできない?あとほんのひと押しなんだから、早くしろ。」

そしてシャーロックの心臓が止まります。

「死ぬってステキだろう?誰にも邪魔されないんだ。ハドソンさんは泣くだろうな。パパとママも泣くだろうな。
そして『あの女』も泣くだろうし、ジョンは泣いて泣いて大泣きするだろう。僕はジョンの事が何より心配だよ。
あの女房だし。君は彼を失望させるんだ、シャーロック。ジョン・ワトソンは間違いなく危険にさらされてるぞ。」
モリアーティの言葉にシャーロックが突然目をあけます。

そしてシャーロックが渾身の力で床を叩くと、生体モニターが反応します。
「まさかここで回復するわけじゃないよね?僕が何か言ったから?おい。」
モリアーティもびっくりです。
そしてシャーロックは部屋を飛び出して行きます。

力を振り絞って階段を上るたびに生体モニターの反応が顕著になっていき、
それを見た医者たちも治療を再開します。
そうして221Bの扉が見えたとき、シャーロックは息を吹き返します。


ジョンが危ないと聞いただけで生き返っちゃうなんて、一体どこの二次創作なんだと思いましたが(笑)
人間は死に直面すると自分の記憶からものすごいスピードで生き残る方法を探るそうです。
なのでシャーロックがマインドパレスを彷徨うのも理にかなっているんですね。
それにしてもまさかのモリアーティ。シャーロックはモリアーティも一番下のあんな小部屋に住まわせていたんですね。
今まで、シャーロックに関わる人がいろいろ出てきているマインドパレスですがジョンだけがいません。
これも今後何かに結びついてくるんでしょうか。

ここでようやく半分です(笑)
E1はその5までなのにE2はその9までかかってしまったのですが今回はその比じゃなかったです。
単純に計算してもその16まであります。ひえー!

続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その7

2014-02-13 07:29:35 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。


マグヌッセンのオフィスに侵入する彼のPAと婚約するエピソードはグラナダ版の「犯人は2人」に出てくる
ミルヴァートンのメイドと婚約する話をアレンジしているようです。
国によって違うと思いますが一般的に「秘書」は肩書きではなく担当業務なんですね。
「Personal Assistant」や「office administrator」など外資系で多くみられるこの呼称は
ポジションとして名刺に記載している方も多いですが「秘書」はあまり見ないですね。
あくまで一般企業での一般秘書の話ですが。

で、秘書と言うと仕事ができてキレイで颯爽としているイメージですが実際はメイドと同じようなものです。
なので、現代版でメイドからPAに変わったところでなんら違和感はございません(涙)
スーツを着ててもやってる事は用務員です。
あ、全国の秘書さん、某企業のとある秘書の話ですので気を悪くしないでくださいね。

ところで失礼ながら、メアリーさんの殺し屋ルックは何となく迫力ないんですよね。
多分私の中の女性工作員やら殺し屋のイメージが最近アンジェリーナ・ジョリーなのでそう思うのかも。
何だかんだ言ってもアンジーさんはかっこいいし迫力ありますもん。

前置きが長くてすみません。
ここから本編です。


メアリーの姿を見てシャーロックはメアリーと出会った時に読み取った様々なテキストを思い出し、
その中の「Liar」(うそつき)を浮かび上がらせます。

「ジョンは一緒なの?」メアリーの問いかけにシャーロックが言葉を失っていると、
「ジョンはどこ?」と再び聞かれ「下にいる」と答えるシャーロック。
そこにマグヌッセンが「それで何をするんだ?お互いキスでもするのか?」と言いますが、
シャーロックはそれには答えずメアリーに話しかけます。
「そいつが君の何かを手に入れているのなら、僕に手伝わせてくれ。」
だけどメアリーは「それ以上1歩でも近づいたら私はあなたを殺すわよ。」と言います。
「いや、ミセス・ワトソン。」シャーロックのこの言葉に一瞬はっとするメアリー。
「君はそんな事はしない。」そう言いながらほんの少しだけ近づいた瞬間、メアリーの銃から弾が発射されます。

「ごめんなさい、シャーロック。本当にごめんなさい。」
「メアリー?」とシャーロックが言うのと同時にメアリーがマグヌッセンに銃を向けます。

そこで突然アラームが鳴り響き場面が暗くなり、どこかの階段を駆け下りるシャーロックの場面が一瞬映ります。

この階段は、ここからシャーロックは生き延びるためにマインドパレスを探り始める事を表しているんだと思います。

そしてすぐにマグヌッセンの部屋に戻りモリーが現れます。
「映画みたいに血が噴き出るわけではないし衝撃で後ろに吹き飛ばされるわけでもないの。」
そして突然明るい部屋に変わり、
「衝撃は広範囲に広がらず集束するからそのエネルギーはまわりにほとんど伝わらないの。
あなたがじっとしていたら弾は身体を突き抜けていく。」
そう言いながらモリーは目の前に横たわる死体の上にかけられたシーツを捲ります。
その死体はシャーロック自身でした。
「そうなると確実に死ぬから、だから集中しないとダメなの。」モリーちゃんそこでシャーロックを平手打ちします。
その瞬間、マグヌッセンの部屋にいるメアリーが見えます。

そして「集中よ」ともう一度平手パンチをして再び明るい部屋へ。
「あなたの有能なマインドパレスを使うために意識がなくなるまであと3秒だけあるから、だから考えるのよ。
さあ、あなたの死因は何?」
「大量失血だ。」
「その通り。だから全てがこのひとつの選択にかかってるのよ。前に倒れる?それとも後ろに?
どちらに倒れるか決めないといけないの。」

そこで場面はまたマグヌッセンの部屋に戻りアンダーソンも現れます。
「穴はひとつ?ふたつ?」とアンダーソンに「え?」とシャーロック。
「銃弾はまだあなたの中にある?それとも貫通した傷がある?銃にもよるけど。」とモリーが説明します。
するとシャーロックはいろいろな銃を思い浮かべ「これか?それともこれ?」と検証します。

「何という事だ、シャーロック。」
マイクロフトの声と共に彼の執務室に変わります。
「銃なんて関係ないだろう。バカを言ってはいけない。お前はいつもバカだったな。実に失望したよ。」
「僕はバカじゃない。」反論するシャーロックは子供の姿でした。

「お前はひどくバカな少年だ。ママとパパはとても苦悩していたよ。なぜなら銃は関係ない無いからだ。」
「なぜ関係ないんだ。」
「部屋に入った時に部屋中を見ただろう。お前が殺された時、お前の後ろには何があった?」
「僕はまだ殺されてないよ!」
「その確率が高いって事だ。小さな兄弟よ。」
ここで元のシャーロックに戻りマイクロフトとマグヌッセンの部屋にいます。

シャーロックの後ろには鏡がありました。
「もし銃がお前の身体を貫通していたら何か聞こえるはずだろう?」
「鏡が打ち砕かれる音だ。」
「お前はその音を聞いていない。だから・・・」
「銃弾はまだ僕の中にある。」
そこでアンダーソン「だから僕たちは彼を後ろに倒す必要がある。」
そしてモリー「同意するわ。シャーロック、あなたは背中から落ちる必要がある。」
アンダーソン「今は銃弾がボトルの栓になっている。」
モリー「銃弾が流血を止めてるの。」
アンダーソン「だが、もし圧力がかかったり衝撃を加えてしまうと銃弾を入射口から押し出してしまうかもしれない。」
モリー「それに背中に引力も働いてくれるわ。」
「今よ、落ちなさい。」

その瞬間、あのライヘンバッハのエピソードでシャーロックがバーツの屋上から飛び降りる場面と同じ曲がかかるんです。
モリーちゃんのセリフが「Fall, now」なのと、死に向かうシャーロックという事なのでしょうか。
でもこの曲聞くと心臓がドキドキしてしまうパブロフの犬な私です。
そしてシャーロックが後ろに倒れるんですが、下の画像わかります?

シャーロックが倒れていくのと一緒に部屋も傾いて奥にある植木が右から左に滑り落ちていくんです。
でも実際は、本当にシャーロックが倒れているだけで植木は陰で動かしているだけというちょっと複雑なトリックでした。

そんなわけで続きます。

Sherlock 3-3 His Last Vow その6

2014-02-11 07:04:49 | Sherlock S3E3
Sherlock Series 3 Episode 3

Written by Steven Moffat
Directer by Nick Hurran

S3E3の内容とネタバレが含まれますのでご注意ください。



CAMさん新聞社オフィスビル。
テレビではジョン・ガーヴィー議員が汚職で逮捕されたというニュース速報が流れます。
ガーヴィー議員はこのエピソードの冒頭でスモールウッド議員と一緒にマグヌッセンを尋問していた方です。
ビルの入口でジョンがキョロキョロしていると後ろからシャーロックが話しかけます。
「マグヌッセンのオフィスは最上階にある。彼の居住用ペントハウスの真下になる。そこまでに14層のセキュリティがかけられていて、
そのうち2つはこの国では合法ではないものだ。僕たちがどうやって侵入するのか知りたい?」
「僕たち、それをやるわけ?」
「もちろん。それをやるんだ。」

「マグヌッセン専用のエレベーターは彼のペントハウスとオフィスに直通している。彼だけが使えるエレベーターで、
キーカードが必要だ。彼以外の人間がアクセスすると自動的に警備員に知らせがいく。」
シャーロックは説明をしながら一枚のカードを出します。
「これは一般用のキーカードだ。昨日盗んでおいた。食堂までしか行けないけど。
もしこのカードでエレベーターに乗ろうとしたら、どうなると思う?」

↑仮想のシャーロックがカードを使います。
「そうだな、停止のアラームが鳴って君は警備員に連行される。」
「その通り。」

「そのままとある小部屋に運ばれ、君はボコボコにされるんだ。」とジョンが続けると
「そこまでの描写は必要ないでしょ?」とシャーロックに「暇つぶしだよ。」とジョン。

「でも、もし僕がこうしたら・・・」
そう言いながら携帯電話にカードを重ねるシャーロック。

「もし君がキーカードを携帯電話に長時間接触させてたら、カードの磁気の部分が壊れて使い物にならなくなるよね。
よくある事だよ。キーカードと携帯電話を一緒にしないようにね。
で、今僕がこのカードを使ったらどうなる?」
「壊れてるから機能しないだろう。」
「でも、この場合は違うカードではなくデータの壊れたカードとして知らせが行く。
では、もし壊れていたら彼らはどうしてマグヌッセン本人じゃないとわかる?本人でも連行するのか?」
「それは無いな。」
「では彼らは何をする?何をしなければならない?」
「彼かどうか確認をするんだ。」

「あそこ、カメラがドアの右側、目の高さのところにある。カードを使った人物の映像がマグヌッセンのオフィスにいる
彼のスタッフのところに直接映し出される。信頼のおけるスタッフによって通されるんだ。
この時間だと、ほぼ確実に彼のPA(個人秘書)がそれをやる。」
「それが何の助けになるんだよ。」とジョンが聞くと、
「ヒューマンエラーだよ。僕さっき買い物してきたんだ。」
シャーロックはそう言って胸のポケットをポンポン叩くと、エレベーターに向かいます。
「さあ、行こう。」シャーロックはカードをシステムにかざします。
それを見たジョンが「君、マグヌッセンに全然似てないってわかってる?」と言うと
「今回はその事がかなり有利なポイントなんだ。」とシャーロックが答えます。
マグヌッセンのオフィスで映像を見たのはあのジャニーンでした。

「シャーロック、ここで何してるの?」と驚くジャニーン。
そしてその声を聞いたジョンも「え?待てよ、それって・・・」と驚きますが、
ジョンを制止して「ハイ、ジャニーン」と笑顔のシャーロック。

「僕を入れてよ。」と囁くシャーロック。
「バカ言わないでよ、出来るわけないでしょう。」
「僕にこんなマネさせないでよ、みんなの前でこんな事。」
「みんなの前で何をするの?」ジャニーンが聞くとシャーロックは一旦深呼吸。

そしてポケットから指輪の入ったケースを出します。

最後ににっこり笑顔。この時のジョンのリアクションが相変わらず秀逸です。

全力で女性を口説くシャーロック・ホームズはやっぱりセクシー路線だよねーと思いきや、
何ですか、このかわいこぶりっこは(笑)

指輪を見たジャニーンも笑顔ですぐにシャーロックを通します。

「わかった?人間が存在する限りその数だけ弱点も存在するんだよ。」とエレベーターに乗ろうとするシャーロックに
「あれジャニーンだよね。」とジョン。
「もちろん、ジャニーンだよ。彼女はマグヌッセンのPAなんだ。重要なポイントだよ。」とシャーロック。
「オフィスに入るために婚約したのか?」
「うん。君の結婚式で彼女に会えたのは幸運だったよ。君のおかげだと言えなくもない。」
「待てよ、シャーロック。彼女は君を愛してるぞ。」
「知ってる。さっきも言ったけどヒューマンエラーだ。」
ジャニーンの気持ちを「ヒューマンエラー」と言っちゃうシャーロック。すごくらしいけど、ジャニーンが報われないわ・・・
「行ってどうするつもりなんだ。」
「もちろん結婚するわけではないよ。」
「彼女に何ていうつもりなんだ。」
「彼女との関係は、彼女の上司のオフィスに侵入するための策略だったと話すよ。
そうすれば彼女も僕と会うのをやめるだろう。でも、女性に関しては君の方がエキスパートだと思うけど。」

オフィスに入りますがジャニーンの姿がありません。

「彼女どこに行ったんだ?」とジョンに「ちょっと失礼だよね、僕プロポーズしたのに。」とシャーロック。
奥に入っていったジョンは倒れているジャニーンを見つけシャーロックを呼びます。
「気絶しているのか?ホントにそんな事あるの?」
「頭を殴られてる。呼吸はしてるな。」ジョンは診察しながらジャニーンに呼びかけます。
「もうひとりいる」シャーロックは倒れている警備員を見つけます。
「彼は助けが必要か?」とジョンにシャーロックは男の推理をします。
「前科者。このタトゥーは白人主義者のものだ。こっちはほっといていいからジャニーンのそばに。」

「ジャニーン、僕の声をよく聞いて、僕の声が聞こえる?」とジョンが介抱しシャーロックは現場の観察と推理です。
まずはマグヌッセンの椅子の温度を調べまだ温かいことを確認します。
「おい、奴らはまだここにいるぞ。」とジョン。
「マグヌッセンもいるんだ。椅子がまだ温かい。奴はディナーのはずなのにまだこのビルにいる。上の階だな。」
とシャーロックにジョンが「警察を呼ぼう」と言うので、
「僕ら不法侵入してるのにか?君は本当にこういうの苦手だな。」とシャーロック。
「いや、待て。」とシャーロックは残り香に気づき、様々な香水が浮かびます。

やがて「Claire-de-la-lune」と確定させますが「何で僕はこの香りを知ってるんだ?」
「メアリーがつけてるよ。」とジョンが言うと「違う、メアリーじゃない。他の誰かだ。」
その時上の階から物音がします。シャーロックはジョンの呼びかけにも答えず階段を駆け上がります。

ペントハウスに入るとマグヌッセンの話し声が聞こえてきます。
「ここに来たことをあなたの夫はどう思うでしょうね。あなたの愛する夫。公正で尊敬に値する英国人。
あなたの夫は何て言うんでしょうね。」
声のする方に近づいていくとマグヌッセンは膝をついて何者かに銃で脅されていました。
「あなたは真実を隠すためにこんな脅迫をするんですか?そんな事を彼が望みますか?」
マグヌッセンが震えながら訴えています。

「それと、もしあなたが殺人を犯すなら香水は変えた方がいい。スモールウッドさん。」
シャーロックが銃を持った女性の背後から近づき話しかけると、
「え?誰だって?これはレディ・スモールウッドではないよ、ミスター・ホームズ。」とマグヌッセン。
その時、女性が振り向きます。

メアリーでした。

続きます。