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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Stuart: A Life Backwards その8

2015-06-09 22:25:43 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

スチュアートの姉妹はお姉さんだと仮定していましたが、ウィキに妹って書いてありました。
なので今回から妹にします。


翌日、車に乗り込むふたり。
S:「ここで過ごせてよかったよ、アレクサンダー。サンキューな。マジで楽しかった。」

S:「実は俺かなりびっくりしたんだぜ、アレクサンダー。
中流のひとたちは変わってると思ってた。
だけど普通の人たちだった。
ホントの事を言っちゃうと俺はちょっとショックだったよ。」
スチュアートの話に笑顔のアレクサンダーです。


ここ数か月の間に行われるボイン、ボイン、ヒューベッドのホモじゃない隣人に対する、
未遂の過失致死罪の裁判は1度延期された。

2度目の延期になり

3度目

結局4度も延期された。


スチュアートは少し金が必要だったので僕は彼の車を250ポンドで買い、書類の申請中だった。

一方、キャンペーンは勢いを増していった。
ニュースレターや嘆願書、それに抗議が主な仕事になっていった。


そしてスチュアートの名案で地元の議員に会いに行く事になった。


待合室で待つふたりですがスチュアートが缶ビールの蓋をあけて
思い切り泡を飛ばし、絵画にも飛び散ってしまいます。
S:「くそ!悪いな、俺ちょっとナーバスになってるんだ。」
その時、秘書?の女性がやってきたのでアレクサンダーが慌てて缶ビールを隠します。
秘書「Mr.ショーターはアン議員の選挙区ではありません。」
A:「僕はアン議員の選挙区です。スチュアートを僕のゲストとして同行させたいんです。」
秘書「それでしたら新たな予約が必要です。」
A:「ばかげてる!他には何の予約も入ってないですよね?」


アレクサンダーの踏ん張りで議員と面談が実現し、スチュアートが懸命に議員に訴えます。
「議会はホームレスの冬の緊急避難施設を提供しようとしていない。
だから僕は怖いんです。
冬でもあなたは Fucking・・・失礼、あなたは温かく過ごせます。
だけど今年は更に1ヶ月につきひとりの死人が出そうなんです。」
議員「なぜですか?」
「子犬だから」

議員「あなたの仰っていることがよくわかりません。」
「ストリートの子犬。ホームレスは犬が好きだからです。
しかしホステルはペット用の場所を2~3か所配分するだけです。
それでもし2匹の犬が子ども産んだら犬を飼う人たちの負担が増えますよね?
そうなると外で寝泊まりしなければなりません。
従って・・・・・その結果・・・更に多くの人が死にます。
わかりますか、些細な事でホームレスが殺されるんです。」

スチュアートの持ち込んだ缶ビールをとっさに上着のポケットに押し込んでいたアレクサンダーでしたが
途中で泡が溢れだし、慌ててポケットから出すとテーブルの上に置き、
ここに置いちゃダメじゃんと気がつきどこに置こうか悩んだ挙句床の上に置いています。
スチュアートが真面目な顔で話している横でドタバタしているアレクサンダーでした。


場面は変わりキャンペーンの支援者たちが集うパブ。

7か月後、ルースとジョンは・・・・
ここでテレビのニュースのアナウンスにみんな注目します。
「議員とホームレス支援団体による派手なキャンペーンにより保釈されたました。
さらに禁固刑に対する訴訟の権利も与えられました。」

「これは今朝王立高等法院の階段に立つルース・ワイナーとジョン・ブロックも姿です。
投獄の7か月後、いわゆる「2人のケンブリッジ」が無条件で保釈された事で有罪判決に対する議論を呼んでいます。」
ルースとジョンが釈放されみんなで喜び合い記念撮影をしています。

下が記念撮影の瞬間。カメラをセットしたアレクサンダーは間に合わず。
そしてアレクサンダーがスチュアートに電話をしています。
「非合法な事でなんでもいいからそれをやめてこっちに来いよ。」

場面は病院に変わります。
スチュアートの入院を知り駆けつけるアレクサンダー。
病室にはお母さんと妹もいました。
アレクサンダーの姿をとらえ少し笑顔になるスチュアート。

S:「俺、筋ジストロフィーなんだ。」※(顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーだそうです。)
スチュアートはそう言うといつもの調子でジョークを言いアレクサンダーたちを笑わせます。
「ナースに抱きしめて欲しくて寄っただけなのに唾を吐きかけられたんだ。
俺が筋ジストロフィーだからかも。だけどナニは筋肉じゃないよな?
心臓を始動させたんだよ。
ペースメーカーを入れようとしたけど注射の打ちすぎで血管がボロボロでさ。だから2回もやったんだ。
笑っちゃうよね。」


病室を出た後、お母さんや妹に話を聞きます。

母:「あなたに教えてなかったとは思わなかった。」
妹:「彼は誰にでも何でも話すしね。」
母:「そんな事ないわよ。」
妹:「話すわよ、ママ。彼の対処法なんじゃないかしら。
20年よ。ずっと路上生活。」
A:「20年?僕はギャビーのせいだと思ってた。兄の自殺でホームレスになったのかと。]
妹:「バカ言わないで。12歳の時からスチュアートは時々路上で生活してたのよ。」
母:「それから間もなく、何の前触れも無しに恐ろしい事になった。始まりは12歳だったの。」

「ギャビーはママを連れ出すために走ってきたわ。」

ここから回想になります。
ギャビーがお母さんを呼びにきます。
「きて、スチュアートが。」
スチュアートの部屋に行くとナイフを持ったスチュアートが叫びます。
「施設に入れろ! 聞いてるか?でないと殺すぞ!」

彼はその夜施設に入った。
私たちは3週間会わなかった。


スチュアートを連れた警官が「もうひとり連れてきました、Mr.ラベラック」と言い、
男性にスチュアートを引き渡します。
男性は「かわいそうな子」と頭を撫でます。


しかしラベノックは小児性愛者でした。
彼はこのあと18年の実刑を受けています。

「無防備な子どもたちに向けられた邪悪なネットワーク。」

妹:「Out of the frying pan into the fire.」
(フライパンから脱出したら火の中に飛び込んでしまった。一難去ってまた一難という意味です。)
母:「私たちはフライパンじゃないわよ。」
妹:「わかってるわよ。」
母:「私たちは理解できなかった。」
妹:「みんな彼と縁を切れって言ったわ。」
母:「どうやって自分の子供の手を洗うの?あの子は私の血を分けた子どもなのよ。
息子なの。もっといろいろな事をしてあげたかった。」


場面は変わってアレクサンダーの家。
キャンペーンや文書の作成や手直しが終わったあと本の執筆に取り組んだけど、
スチュアートを正当化したり釈明をすることは出来ない事を実感した。
どんな殺人であれ言葉で彼の無実を証明するのは簡単ではなくなっていた。
僕はホチキスで彼をページにとめることしかできなかった。


そこにスチュアートから電話がかかってきます。
S:「俺、パップワース病院にいるんだ。遊びにこいよ。
で、来る途中で俺のじいちゃんとばあちゃんのところに寄れるか?
俺にプレゼントがあるんだって。
それ病人の匂いがするって言ったんだけど聞く耳持たないんだ。」

自転車でスチュアートの祖父を訪ねるアレクサンダー。
祖母:「もう何年もスチュアートに会ってないよ。」
A:「最近は会いに行くのも簡単じゃないですしね。」
祖母:「母親はバスがあるって言ってたけど。バスは不便でね。」
アレクサンダーは手持無沙汰な感じで部屋を見回し1枚の写真を指して、
「スチュアートですか?」と聞きます。

おばあちゃんが「違うよ。」と答えるとおじいちゃんが紅茶を淹れながら「スチュアートの息子、ローリー。」と答えます。
アレクサンダーは再び目線を泳がせながら違う写真を指して「スチュアート?」と聞きます。
おばあちゃんが「違う」と答えるとおじいちゃんは「スチュアートの父親、レックスだ。」と答えます。
「実の父親は悪い男だったよ。」とおばあちゃんが言い、
「ジプシーだったんだ。」とおじいちゃんが小声でアレクサンダーに教えます。


アレクサンダーはもうどうしていいかわからないという表情をしながら消え入りそうな声で、
また違う写真を指して「スチュアート?」と聞きます。

「スチュアートの兄、ギャビーだよ。」とおじいちゃん。
祖母:「ある日レックスがジュディス(母親)をひどく叩いていた時、ギャビーがほうきでレックスの頭を殴ったんだよ。
ギャビーはまだ5歳だった。」
祖父:「そのあとレックスは出て行ったんだ。」
祖母:「私はスチュアートがどうして変わったか知ってる。
ギャビーが立ち寄ってくれて教えてくれた。誰にも言わないと約束して。
その3日後にギャビーは自殺したよ。」

帰る時におじいちゃんがアレクサンダーにワインを渡します。
祖父:「回復を祝して。赤か白か決められなかったんだけど。」
その時、奥からおばあちゃん。
「私たちに会いに来るよう伝えてね。長い事待ってるんだから。」
そしておじいちゃんも「永遠には待てないからね。」と言います。


そいえばスチュアートは最初の方でワインは病人の匂いがするって言ってましたよね。


続きます。

2 コメント

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ベネさん…かわいすぎです~ (Misty)
2015-06-11 21:47:30
こんばんは!
スチュアートに起こるいろんなこと、かなりハードで辛い内容なのに、でも笑えてしまう部分もあって…ひとえにスチュアート自身のユーモアとか飄々とした振る舞いのおかげでしょうか。アレクサンダーも、そういうスチュアートだからこそ惹かれたのかな…という気もします。

施設での虐待、結構あるらしくて、怖いです。スチュアートの家族って、結構愛情持ってそうなのに、どうしてこうなってしまったんでしょうね。それを思うと辛いですが、本人は過去も病気も飄々と受け止めてたりしたのかな?でも、時々爆発したり薬物に頼ったり…?先が気になります。

それにしても、ベネさんの可愛さは、何事ですか~?!…のレベルですね。若いのも勿論だけど、この演出(?)というか性格設定というか… ビールをどこにやろうかとあたふたしたり(dicoさんの、Γここに置いちゃダメじゃん」ウケました!)、スチュアートの祖父母のところで話題を探す様子が何とも言えません!なんでこれがベネさんファンに向けてプロモーションされなかったのか分かりませんよ。権利関係か何かでしょうか?

ともあれ、続きがんばってくださいね。
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Re.ベネさん…かわいすぎです~ (dico)
2015-06-11 23:09:55
Mistyさん
こんばんは~
ハードな内容だけにコメディ部分があるのがすごく救われます。
今回は本当にベネさんのかわいさ全開でしたよ~。
スチュアートはかなりひどい目にあってきたはずなのに飄々としているので、
確かにアレクサンダーが惹かれた理由なのかもしれませんね。

ラスト近くでいろいろな事実が明るみになってきますが、
いや、本当に、イギリスのこういう問題も結構深刻なんだなーと思いました。

アレクサンダーの元の設定なのかそれともベネさんマジックなのか、
とにかくもう可愛いの一言に尽きちゃいますよ。
ビールの場面と祖父母のところでの手持無沙汰な様子のアレクサンダーは、
ぜひ実物、というかドラマを観て欲しいです。
あのかわいさは凶器ですもん、卑怯ですよ!

ある意味、Third Starよりもハードな内容ではありますが、
本当になぜこれが日本に上陸しないのか、ひたすら謎です。
もしかしてBBCジャパン、このドラマがあるの忘れているとか?
権利関係はありそうですね。
Third StarやミスティックアイズがDVD化されたんですから、これも実現してほしいです。

続き、はいー、ありがとうございます!
やっと出口が見えてきたので(笑)ラストまで一気にいっちゃいます。
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