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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Stuart: A Life Backwards その7

2015-06-07 00:57:14 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

スチュアートのセリフは実際にはもっと乱暴な言葉だと思うのですが、
なかなか良い言葉が見つからなくてあまり乱暴なセリフにできないんです。
乱暴な言葉って一歩間違えるとすごくすごく下品になっちゃうので、
それはそれでかなりセンスが必要なんでしょうね。
つまり、私がやると下品になるって事で・・・・

でもこのあたりからアレクサンダーもちょっとそんな言葉を使いだしているので
「Fucking」をつけるなりしてもう少し工夫してみたいと思います。

今回は回想場面と現在とでかなり行き交うので回想を赤字にしてみました。

続きです。
禁止されてるとか言っていましたが結局ふたりでノーフォークに向かいます。

車の中でスチュアートがひとりで話しています。
話の内容がちょっとよくわからないのですが・・・
テレビに出てた男が洗濯機に何かを入れて作ったものを買った人がいる、とかそんな話で
金儲けのアイデアは俺だっていっぱいあるんだよって言っているんだと思います。

運転しながら「ちょっとハンドル持ってて」と言ってビール?を飲み始めるスチュアート。
アレクサンダーが横からハンドルを押さえてあげてると「飲む?」と聞くので
「ああ、うん。」とスチュアートから缶を受け取って飲んでいると
「ちょっと残しとけよ」って言われて思わずむせてるアレクサンダー。かわいー。

ガソリンスタンドで給油している最中でもタバコを吸っているスチュアート。
電話を出して「これ聞いてみろよ」ってアレクサンダーに渡します。
電話からは
「申し訳ありませんが現在利用できません。あなたのお名前とメッセージをお願いします。」と聞こえてきます。

再び車の中。
A:「まともな仕事をしてみたらどう?」
S:「9時から5時の?」
A:「そう、それ。」
S:「夜遅く家に帰って朝起きろって事かよ。」
A:「ちゃんとね。」
S:「あんたは今までどれかひとつでもやったことあるのか?」
A::「ない。」
S:「兄ちゃんの友達のちょっとした世話をしたことがあった。」
A:「それで?」
S:「頭突きしてやった。ねーちゃんをもてあそぼうとしたんだ。」

S:「そのあとは・・・よくわかんねーんだ。」
A:「何が?」
S:「何も。そのあと俺のにーちゃんのギャビーが自殺したことだけで。」
A:「何も言わなくてもいいんだ、スチュアート。また今度話そう。」
S:「うん、サンクス。」

お姉さん(妹?)のインタビュ-場面の回想です。
「警察がギャビーを発見した時、ギャビーはかなり苦しんだと言ってたわ。
ギャビーが飲んだ錠剤が死ぬ前の彼の肝臓と腎臓を食いつぶしたって。
そして絶対的な死の苦しみを味わったのよ。
嬉しかったわ。ギャビーが苦しんで私は満足よ。」


お姉さん(仮)の話を思い出して表情が曇るアレクサンダー。

「Chainsaw carved mushrooms」という看板を見つけるふたり。
「なぜマッシュルームがこんな目にあうんだ。」とふたりで車を降ります。
「そんなドアノブみたいなものが好きなのか?」とスチュアート。
結局ふたりはひとつ購入し、車に積みます。


友人宅に到着するとアレクサンダーの友人たちが出迎えます。

「ジェイムズだ。会えてうれしいよ。アレクサンダーから話は聞いてるよ。」
と、男性がスチュアートに話しかけ、もうひとりの男性「ルーベン」、
そして「ダイド」という女性が挨拶をします。
歩きながらスチュアートがダイドに言います。
「アレクサンダーは俺がアル中だって話したか?
俺はスケジュールⅠの犯罪者で泥棒だけど何か問題あるかな。
このまわりのツアーをしたいんだけど。」

スチュアートのリクエストにこたえてみんなで私有地のお散歩します。
「これ梨の木?それでサイダーが作れる。こっちはリンゴだ。」とスチュアート。
「有名な役者もよくここに来てテニスをしてるの。ローレンス・オリヴィエとか。」とダイドに、
「ローレンス・オリヴィエが?マジかよ。すげー。」と興奮するスチュアート。

「木を全部切り倒してゴーカートのコースを作ろうぜ。」とスチュアートにみんな大爆笑。
「このあたりをキレイに整えれば最高だぜ。」

そして芝刈り機?に乗っていい感じのスチュアートとそのまわりを猫車で枯れ枝を運ぶアレクサンダー。
楽しそうなふたりです。


ひと休みしてお茶をスチュアートに渡すアレクサンダー。
「これラプサン・スーチョンだぜ。すげー美味い。」とスチュアート。
「ここすげーいいな。最高だぜ」と言いながらルーベンが読んでいる雑誌「Oi!」目がいきます。
「全部ニセモノ。ニセパイ。俺は自然なバウンドは好きだ。
つまりさ、垂れ下がるものは垂れ下がってないと。」とジェイムズに語っているスチュアートです。


キッチン。
スチュアートのお料理教室その3です。今回はアレクサンダーもお手伝い。
鶏肉の準備をするスチュアートとお鍋で玉ねぎを炒めるアレクサンダー。
S:「わかんねーな、アレクサンダー。なんでホームレスに興味が?」
A:「興味があったわけじゃないよ、Wintercomfortは給料がよかったから働いてただけなんだ。
時給で9ポンドだし、シフト制だ。玉ねぎはどのくらい炒める?」
S:「満足するまで。」

A:「なあ、スチュアート。君がホームレスだから僕が関心を持ったんだったら、
僕はプロにふさわしくない行為でとっくの昔に首になってたよ。」
S:「だから?」
A:「僕が友人として君を好きだっていうのがそんなに悪いか?」
そう言って「フェヌグリークは?」とアレクサンダーはハーブの瓶をスチュアートに向けます。
S:「俺に言わせるならあんたはちょっと変わってるよ。」
A:「まったく同感だよ。」
S:「だけど、何でだ?」
A:「君は面白いし頭も良いし、一緒にいると楽しい奴だからだよ。
どうしてほしいんだ、「fucking」ラブレターでも書こうか?
もう黙って「freaking」ビールでも飲んどけよ。」
※freakingはfuckingと同じ言葉です。アレクサンダーもだいぶ口が悪くなってまいりました。
それにしてもアレクサンダーは何気に愛の告白ですか。ってすみません、ついいつもの癖で・・・
お鍋の中ではチキンカレーが出来上がっていました。


みんなで食卓を囲んでいます。
「美味しかった。これ何ていう料理だっけ?」の質問に「囚人カレー」と答えるスチュアート。
アレクサンダーはスチュアートのタバコを手に取りながら、
「おい、スチュアート。今日は木曜だからちゃんと話せよ。」と言います。
S:「今はダメだ。」
A:「何言ってるんだ、約束は約束だぞ。」
S:「他の事は全部話したじゃないか。やめようよ、アレクサンダー。知りたくない話だよ。」
A:「スチュアートの最初の実刑判決の話。
木曜日に話すっていったのは水曜日の午後に給付金がもらえるから。
つまり、その話をして彼が興奮しても買っておいたヘロインで落ち着くことができるから。そうだよな?」
アレクサンダーの言葉に少し間をおき、そして話し出すスチュアート。

S:「大したことじゃねーよ。
ある日俺はパブに行った。やつの誕生日だった。祝ってたんだ。10年以上前だよ。
俺はムカついたってだけの話だ。」
A:「おい、ちゃんと話せよ。」
S:「頼むよ、アレクサンダー。」
A:「木曜日だろ。」
そう言われて再び話し出すスチュアート。結構容赦のないアレクサンダーでした。

S:「それで俺は家に帰った。」
スチュアートの回想。
部屋にはベビーベッドに赤ちゃんが、そしてベッドに裸の女性が寝ています。
スチュアートが女性の隣に寝転がり抱こうとすると、
「酔っ払い!」とはねのけられます。
それでもスチュアートがやめないので、
「やりたいならレイプすればいいでしょ。」と言われ、怒ったスチュアートが彼女に頭突きをします。
女性は額から血を流し部屋の隅に寝ると興奮したスチュートが「殺すぞ!」と怒鳴ります。


現在。深刻な表情のアレクサンダー。
「後になって、それが混乱の原因だったと思った。」とスチュアートが言います。

再び回想。
「出ていくわ。」と荷造りをする女性の髪をつかみベッドに押し倒すと包丁で脅します。

現在。
「自分がちょっと恥ずかしいと思ってるんだ、実は。」とスチュアート。

回想。
家の周りに警察官が集まっています。
スチュアートは窓から警察官に向かって赤ちゃんを抱きながら包丁を振りかざし
「fuck off! 」と繰り返します。


現在。
「俺たちは少しの間ボーっと座ってたけど、一緒に外に出ようと決めたんだ。」とスチュアート。

回想。
すっかり落ち着きを取り戻したスチュアートは赤ちゃんを抱いた女性と一緒に階段を降ります。
玄関のドアを開け警察官に「今から出るから。一緒に出る。」と言い、
「ごめん。」と女性の頭を撫でながら歩き出します。
警察官が女性を確保すると「捕まえろ!」と叫ぶのでスチュアートは慌てて中に入りドアを閉めます。
女性は「彼は自分を失ってるの。スチュアートじゃないの。」とパトカーの中で警察官に話しています。
スチュアートは2階に行くと部屋に火をつけ始めます。
そして警察官に踏み込まれそのまま捕まります。



食事も終わりアレクサンダーがひとり片付けているとスチュアートが階段を上がっていくのが見えます。


その姿を追いながらアレクサンダーはスチュアートの壮絶な過去を思い何か考えている様子です。



続きます。


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