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Band of Brothers Part One 翼のために 前編

2013-04-24 07:25:25 | Band of Brothers
原題:Currahee

カラヒーはE中隊が生まれたトコア基地近くにある山の名前です。
原住民の言葉で意味は「一人立つ、We Stand Alone」 で、101空挺師団第506パラシュート歩兵連隊のモットーとなっています。

1944年6月
イギリスのアッポタリー飛行場でE中隊が出撃の準備をしてるときにミーハン中尉から集合がかかり、強風と霧のため飛行は中止、24時間待機を命じられます。

隊員たちは映画をみたりして待機している中、ウィンターズとニクソンが会話をします。
「シカゴは今頃ハッピーアワーだな」
「今度シカゴ案内するよ」とニクソン。
続けて「そういえばあいつもシカゴ出身だったな」
「あいつ}?・・・・Oh!あいつか」と渋顔のウィンターズ。
「俺たちはあいつに712日耐えたんだ」


そして部隊は2年前のトコア基地。
ここで中隊が結成され、男たちは基礎体力をつくるために地獄の訓練を課せられます。
当時パラシュート部隊は訓練が厳しいというふれこみで募集をしたらしいですが、だからこそ応募した男が多かったようです。

教官は中隊長のハーバート・ソベル中尉。Pilotで紹介したフレンズのロス役で有名なデビット・シュワイマーが演じています。
このソベル、実際も本当に嫌な奴で殺そうと考えた隊員が何人もいたそうです。絶対権力をかさにきたいわゆる「ディック」な奴なんですが、演習ではまったく無能だったのでおそらく世渡り上手でここまでのし上がったと思われます(妄想ですがw)

この回の前半は厳しい訓練とソベルがどんだけ嫌な奴か(笑)というのがメインです。

隊員たちに難癖つけては外出禁止令をだしたりもしてます。この時ウィンターズは少尉でソベルの下にいます。

ソベルは毎日カラヒーを往復させました。片道5km。夜も夜間行軍を実施。とにかく徹底的に基礎体力をつけさせられるのですが、
後にE中隊は、最強の部隊となります。どんなに重い装備をつけて長距離を歩いても夜暗いところの演習でもE中隊の成績は最高だったそうですが、隊員たちはみんな「ソベルのおかげ」と言っているそうです。

いつも「ハイヨー、シルバー」と叫んでいたそうですが、ローンレンジャーのファンだったんでしょうか。

ほどなく、ソベルは大尉に昇進しシンク大佐から徽章をもらいます。その時にウィンターズも中尉に昇進したことを知ります。
実際には、自分の頭越しにウィンターズの昇進を決められたことにも不満だったようですが、とにかくウィンターズ昇進が気に入らないソベルはもちろん嫌がらせします(笑)

空挺隊員として認められるには基礎訓練のあと降下学校で5回降下しなければなりません。ベニング基地に移動し降下訓練を受けます。
「立ち上がれ!フックをかけろ」
輸送機の中でこの言葉とともに隊員たちは立ち上がり、降下準備を整えグリーンランプとともに次々と降下します。
1942年12月26日、最後の降下をクリアし隊員たちは認定書と翼の徽章をもらいます。

「すべては翼のために」隊員たちはこの徽章をもらうために厳しい訓練を耐え抜きました。空挺隊員になると徽章のほかに様々な特典がついてきます。
例えば、ピカピカのブーツとズボンの裾をそのブーツに折りたたんでいれるのはパラシュート部隊として認定された隊員のみ許されるものでした。
シンク大佐がパーティを開き「おめでとう諸君。だが506歩兵連隊のモットーも忘れないように」と言い「カラヒー」で乾杯します。

マッコール基地に移動し演習や武器の扱い、戦略など本格的な実践訓練が始まります。

森の中の演習ではソベルの無能が発揮され隊員たちの間では「あいつの指揮じゃみんな全滅だよ」と不安が広がります。

実際にはこの間、隊員たちは昇進をしていて、ニクソンも大隊付の情報将校となっています。
5月ごろには第1小隊にハリー・ウェルシュ少尉がE中隊に所属します。

当時陸軍は将校に昇進すると必ずほかの隊に異動させていました。同じ隊にいると下士官たちから尊敬を得られない、つまりなーなーな関係になってしまうことを避けるためらしいです。

ウェルシュさん、こう見えてもかなりやんちゃな性格で、本来はもっとはやく昇進しているはずが何度もけんか騒ぎをおこしては降格させられていたとか。
でもE中隊に入ってすぐウィンターズと親友になったようです。

1943年8月、すべての演習が終了しいよいよ出征となります。ヨーロッパか太平洋か。行先は隊員たちに知らせないまま列車で移動、ニューヨーク港から船でイギリスに渡ります。

後編に続きます。





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