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Band of Brothers Part Nine なぜ戦うのか その3

2013-10-09 12:15:41 | Band of Brothers
原題:Why we Fight


続きです。
これで終わります。


リーブゴットが通訳をします。

ドイツ軍がここを放棄するときにみなを殺せるだけ殺していったこと。
弾は限られていたので、そのあとは鍵をかけ南に去って行ったこと。
「ここは何の施設なのか聞いてくれ」ウィンターズさんが言います。
「労働キャンプ。知らない単語ですけど嫌われ者にような言葉です」リーブゴットは言います。
「犯罪者か?」
「医者や音楽家、農民にみんな普通の人だそうです」
そして
「ユダヤ人。ポーランド人も」

近くには女性収容所もありました。

隊員たちが施設の中を見て回ります。
たくさんの病人とたくさんの死体がありました。
ウィンターズさんは水と食料を調達するように命令します。

近くの店の貯蔵庫からたくさんのチーズやパンを調達する隊員たち。
店の主人はなにやら怒っていますがウェブスターが銃で脅しながら
「あの悪臭に気づかないわけないだろ?ブタ野郎め」と怒り心頭です。

施設で食べ物を配っているとシンク大佐が軍医長とともにやってきます。

「食べ物を与えるのはやめてください。急激に食べると死んでしまうことがある。
そして彼らを外に出すこともやめてください。1か所において食事を管理する必要があるんです。」
胸が痛みますが、仕方のない処置です。軍医長はそう説明します。
そしてこの収容所の話はシンク大佐から将軍へと上がっていきました。

「言えません」
ウィンターズから彼らに説明するように命令されますが、リーブゴットは出来ないと言います。
それでも「伝えるんだ、ジョー」と言われ仕方なく説明を始めます。

彼らの落胆の表情にリーブゴットも隊員たちも悔しそうです。

夜。
ウィンターズさんのところにお酒をもらいにくるニクソンさん。
「あちこちで収容所が見つかったそうだよ。中でもロシア軍がみつけたものは最悪だったらしい。
あの収容所よりもっと広くて処刑室や焼却炉まであったそうだ。」

ウィンターズさんの報告に「住民は何も知らなかったそうだ」とニクソンさん。
「じゃー明日は驚くだろうな。将軍が厳戒令を出したよ。町の住民を徴収し死体を埋葬させるそうだ。第10師団が監督する」
「俺たちは何を?」ニクソンさんの質問に
「明日ターレムに向けて出発する」

何か思うところがあるのか次の日、出発前にニクソンさんは収容所に行きます。

住民たちが死体を埋葬しているのを見廻るニクソンさん。ふとひとりの女性に目が留まります。

その女性は、先日ニクソンさんが侵入した亡くなったと思われるドイツ将校が住んでいた家で会った女性でした。
女性もニクソンに気が付きお互いまた無言で見つめ合います。


そして現在に戻ります。

演奏を聴いていたニクソンが口を開きます。
「ヒトラーが死んだ。拳銃自殺だ」
「では終戦ですか?」とブルが聞くと
「いや、ベルヒテスガーデンに向かう」ヒトラーの別荘でした。
「3年前に死んでくれればよかったのに」ウェブスターがそう言うと、
「まったくだよ。」ニクソンが同意します。

演奏が終わり、バイオリンがケースに収められます。
彼らの戦いも間もなく終わりを迎えようとしていました。


その後、死の収容所は多数発見されました。
これらの収容所はナチス・ドイツによるユダヤ人抹殺計画の一端でした。
500万人の少数民族と600万人のユダヤ人が1942年~45年の間に殺されましたがその多くは収容所で死んでいきました。

最後に、
ウィンターズさんが収容所を目見つけたときに思ったそうです。
「我々はこのために、ここまで来たんだ」

このエピソードのタイトル「何のために戦うのか」これの答えかどうかわかりませんが、
このウィンターズさんの言葉を受けて作られたタイトルとエピソードのように思います。


エピソード10に続きます。

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