Sherlock Series 4 Episode 3
Director:Benjamin Caron
Writers:Mark Gatiss and Steven Moffat
銃を向けたまま動かなかったシャーロックが小声でささやきます。
SH:5分。僕たちに仕組んだ事すべての話がたった5分ですんだというのか。
シャーロックはジョンを見ます。
SH:いや、それはないな。
そう言うと銃を下げます。
EH:何をしているの?
SH:少し前、勇気ある男は忘れないでと言っていた。
僕は所長の事は忘れない。
シャーロックは自分ののど元に銃を突きつけカウントダウンを始めます。
SH:Ten・・・
EH:だめよ、シャーロック。
SH:Nine・・・Eight・・・
EH:やめなさい。
SH:Seven・・・
EH:レッドビアードの事はまだ知らなかったわよね。
SH:Five・・・
壁から飛び出た小さい針がシャーロックの首の後ろに刺さります。
EH:シャーロック、今すぐやめて。
SH:Four・・・
その針はジョンにも刺さりました。
シャーロックは朦朧としながら針を確認します。
Three・・・
Two・・・
意識を失うシャーロック。
子どもの頃を記憶の場面が出ます。
少女の声が聞こえます。
少女:ハロー?
少女:ハロー?まだそこにいるの?
シャーロックは小さな部屋にあるテーブルの上で目が覚めます。
SH:ああ、うん、まだいるよ。僕だよ。
少女:どこかに行っちゃったじゃない。助けるって言ったのに。
SH:うん、そうだね。ごめん。電話が途中で切れちゃったんだ。
SH:僕はどのくらい消えてた?
少女:何時間もよ。どうして大人は本当の事を言ってくれないの?
SH:僕は嘘は言わない。信じても大丈夫だから。
シャーロックが天井を見上げると鉄格子の奥に夜空と月が見えます。
少女:どこに行ってたの?
SH:本当にわからないんだ。
こうしよう。僕のためにとても勇敢になって欲しいんだ。
床に置いてあったカンテラを手に壁を見ると、
子どもの頃のホームズ家の写真が何枚も貼ってありました。
SH:飛行機の一番前に行ける?どう?できる?
少女:一番前に?
SH:そう。一番前だ。
少女:運転手がいるところ?
SH:そう。それだ。
少女は立ち上がります。
SH:まだそこにいる?
シャーロックの声に応えたのはジョンでした。
JW:ああ、僕はここだ。
SH:ジョン!
JW:うん。
SH:どこにいる?
JW:わからない。今目が覚めたところだ。君はどこなんだ。
SH:僕はどこか別の独房だ。今ちょうどあの少女と話していたんだ。
僕たちとは数時間も途切れていたようだよ。
JW:何だって、彼女はまだあそこに?
SH:ああ。機体は燃料がなくなるまで飛び続けるだろう。
マイクロフトは一緒か?
JW:わからない。あまり周りがよく見えないんだ。
マイクロフト?マイクロフト?
SH:君は大丈夫なのか?
JW:ああ。
SH:よかった。じゃあ、君は探検を続けてくれ。君がいる場所について何でもいいから教えてくれ。
JW:壁は・・・でこぼこしてる。岩だと思う。
SH:何の上に立ってる?
JW:あー、石だな。だけど、2フィートくらいの深さの水の中にいる。
鎖だ。僕の足は鎖に繋がれてるよ。
ジョンは水の中から何かを見つけます。
JW:何かある。骨だ、シャーロック。骨がある。
SH:どんな骨?
シャーロックはテーブルの下に置いてある犬のエサ皿を見つけます。
JW:うーん、何だろう、小さいかな。
SH:レッドビアード・・・・
再び少女の声が聞こえます。
少女:レッドビアードって誰?
SH:ああ、ハロー。飛行機の一番前にきた?
少女:うん。まだ運転手は起きてくれないのよ。
SH:よし、わかった。何が見える?
少女:川が見えるわ。あと大きな観覧者。
SH:OK。それでね、僕は君と一緒にその飛行機を運転するつもりでいるんだ。ふたりだけでね。
少女:私たちで?
SH:うん。簡単だよ。地上の人たちと連絡をとらないとなんだけどね。
SH:それで、無線のようなものが見えるかな?
少女:ううん。
SH:わかった。探してみよう。まだ時間はあるから。
その時、機体が大きく揺れます。
SH:どうした?
少女:飛行機が揺れてる。
SH:ただの乱気流だ。心配いらないよ。
少女:耳が痛いわ。
SH:川は近づいてきてる?
少女:ちょっとだけ。
SH:そうか。それは君の家が近いって事なんだ。
ジョンの声がします。
JW:シャーロック?
井戸だ。僕は井戸の中にいるんだ。井戸の底だよ。
月明かりに浮かぶジョンの姿。
彼は深い井戸の中にいました。
SH:なぜシェリンフォードに井戸があるんだ。
壁の写真がわすかに揺れています。
SH:なぜ隙間風が入り込む?
壁を見るシャーロック。
SH:塗装後の壁は収縮しない。
SH:この壁は本物じゃない。
シャーロックが壁を力いっぱい押すと壁が向こう側に倒れ目の前には焼け落ちた館が現れました。
SH:ただいま。マスグレイブホール。
ユーロスの声がします。
EH:私とジム・モリアーティはすっかり意気投合したの。
・・・我が家を思い出すわね。
(※got on like a house on fire は意気投合するという意味があるようです。
直訳は家が火事になる、という意味なので言葉遊びなんでしょうね。)
シャーロックは館に向かって歩き出します。
SH:ただの古い建物じゃないか。どうでもいい。
それより飛行機だ。飛行機のことを教えろ、早く!
EH:優しかったジム。彼は生きることにまったく興味がなかったし、
死んでからもトラブルを起こそうなんて事もね。
SH:ああ、今でも興味はないし。飛行機だよ!
EH:あなたは彼が復讐するってわかってたわよね。彼の復讐は私よ。
SH:ユーロス、あの少女と話をさせてくれ。どんなゲームでもするから。
館の中に入ると階段の脇に、ユーロスが映し出されたモニターがありました。
EH:まずはレッドビード探しね。
今ちょうど水を入れてるところよ。あなたのもう片方のペットを溺れさせたくはないわよね?
シャーロック・ホームズ、ついにマスグレーヴ家の儀式を解決する時がやってきたわ。
あなたの一番最初の事件ね。そして最後の事件よ。
Bye-bye.
続きます。
ふと思ったんだけどユーロスの共犯者ってどのくらいいたのでしょうか。
その人たちはお咎めなしなのでしょうか。
今回もやっぱりジョンが危険な目にあってシャーロックが必死になるパターンなんですね。
S2まではお互い様って感じでしたけどS3以降は一方的になったように思うのは、
逆のパターンになってもジョンは必死になりそうにないからですか?(泣)
いよいよ明日から放送でしたっけ。
みんなの感想が楽しみです。
Director:Benjamin Caron
Writers:Mark Gatiss and Steven Moffat
銃を向けたまま動かなかったシャーロックが小声でささやきます。
SH:5分。僕たちに仕組んだ事すべての話がたった5分ですんだというのか。
シャーロックはジョンを見ます。
SH:いや、それはないな。
そう言うと銃を下げます。
EH:何をしているの?
SH:少し前、勇気ある男は忘れないでと言っていた。
僕は所長の事は忘れない。
シャーロックは自分ののど元に銃を突きつけカウントダウンを始めます。
SH:Ten・・・
EH:だめよ、シャーロック。
SH:Nine・・・Eight・・・
EH:やめなさい。
SH:Seven・・・
EH:レッドビアードの事はまだ知らなかったわよね。
SH:Five・・・
壁から飛び出た小さい針がシャーロックの首の後ろに刺さります。
EH:シャーロック、今すぐやめて。
SH:Four・・・
その針はジョンにも刺さりました。
シャーロックは朦朧としながら針を確認します。
Three・・・
Two・・・
意識を失うシャーロック。
子どもの頃を記憶の場面が出ます。
少女の声が聞こえます。
少女:ハロー?
少女:ハロー?まだそこにいるの?
シャーロックは小さな部屋にあるテーブルの上で目が覚めます。
SH:ああ、うん、まだいるよ。僕だよ。
少女:どこかに行っちゃったじゃない。助けるって言ったのに。
SH:うん、そうだね。ごめん。電話が途中で切れちゃったんだ。
SH:僕はどのくらい消えてた?
少女:何時間もよ。どうして大人は本当の事を言ってくれないの?
SH:僕は嘘は言わない。信じても大丈夫だから。
シャーロックが天井を見上げると鉄格子の奥に夜空と月が見えます。
少女:どこに行ってたの?
SH:本当にわからないんだ。
こうしよう。僕のためにとても勇敢になって欲しいんだ。
床に置いてあったカンテラを手に壁を見ると、
子どもの頃のホームズ家の写真が何枚も貼ってありました。
SH:飛行機の一番前に行ける?どう?できる?
少女:一番前に?
SH:そう。一番前だ。
少女:運転手がいるところ?
SH:そう。それだ。
少女は立ち上がります。
SH:まだそこにいる?
シャーロックの声に応えたのはジョンでした。
JW:ああ、僕はここだ。
SH:ジョン!
JW:うん。
SH:どこにいる?
JW:わからない。今目が覚めたところだ。君はどこなんだ。
SH:僕はどこか別の独房だ。今ちょうどあの少女と話していたんだ。
僕たちとは数時間も途切れていたようだよ。
JW:何だって、彼女はまだあそこに?
SH:ああ。機体は燃料がなくなるまで飛び続けるだろう。
マイクロフトは一緒か?
JW:わからない。あまり周りがよく見えないんだ。
マイクロフト?マイクロフト?
SH:君は大丈夫なのか?
JW:ああ。
SH:よかった。じゃあ、君は探検を続けてくれ。君がいる場所について何でもいいから教えてくれ。
JW:壁は・・・でこぼこしてる。岩だと思う。
SH:何の上に立ってる?
JW:あー、石だな。だけど、2フィートくらいの深さの水の中にいる。
鎖だ。僕の足は鎖に繋がれてるよ。
ジョンは水の中から何かを見つけます。
JW:何かある。骨だ、シャーロック。骨がある。
SH:どんな骨?
シャーロックはテーブルの下に置いてある犬のエサ皿を見つけます。
JW:うーん、何だろう、小さいかな。
SH:レッドビアード・・・・
再び少女の声が聞こえます。
少女:レッドビアードって誰?
SH:ああ、ハロー。飛行機の一番前にきた?
少女:うん。まだ運転手は起きてくれないのよ。
SH:よし、わかった。何が見える?
少女:川が見えるわ。あと大きな観覧者。
SH:OK。それでね、僕は君と一緒にその飛行機を運転するつもりでいるんだ。ふたりだけでね。
少女:私たちで?
SH:うん。簡単だよ。地上の人たちと連絡をとらないとなんだけどね。
SH:それで、無線のようなものが見えるかな?
少女:ううん。
SH:わかった。探してみよう。まだ時間はあるから。
その時、機体が大きく揺れます。
SH:どうした?
少女:飛行機が揺れてる。
SH:ただの乱気流だ。心配いらないよ。
少女:耳が痛いわ。
SH:川は近づいてきてる?
少女:ちょっとだけ。
SH:そうか。それは君の家が近いって事なんだ。
ジョンの声がします。
JW:シャーロック?
井戸だ。僕は井戸の中にいるんだ。井戸の底だよ。
月明かりに浮かぶジョンの姿。
彼は深い井戸の中にいました。
SH:なぜシェリンフォードに井戸があるんだ。
壁の写真がわすかに揺れています。
SH:なぜ隙間風が入り込む?
壁を見るシャーロック。
SH:塗装後の壁は収縮しない。
SH:この壁は本物じゃない。
シャーロックが壁を力いっぱい押すと壁が向こう側に倒れ目の前には焼け落ちた館が現れました。
SH:ただいま。マスグレイブホール。
ユーロスの声がします。
EH:私とジム・モリアーティはすっかり意気投合したの。
・・・我が家を思い出すわね。
(※got on like a house on fire は意気投合するという意味があるようです。
直訳は家が火事になる、という意味なので言葉遊びなんでしょうね。)
シャーロックは館に向かって歩き出します。
SH:ただの古い建物じゃないか。どうでもいい。
それより飛行機だ。飛行機のことを教えろ、早く!
EH:優しかったジム。彼は生きることにまったく興味がなかったし、
死んでからもトラブルを起こそうなんて事もね。
SH:ああ、今でも興味はないし。飛行機だよ!
EH:あなたは彼が復讐するってわかってたわよね。彼の復讐は私よ。
SH:ユーロス、あの少女と話をさせてくれ。どんなゲームでもするから。
館の中に入ると階段の脇に、ユーロスが映し出されたモニターがありました。
EH:まずはレッドビード探しね。
今ちょうど水を入れてるところよ。あなたのもう片方のペットを溺れさせたくはないわよね?
シャーロック・ホームズ、ついにマスグレーヴ家の儀式を解決する時がやってきたわ。
あなたの一番最初の事件ね。そして最後の事件よ。
Bye-bye.
続きます。
ふと思ったんだけどユーロスの共犯者ってどのくらいいたのでしょうか。
その人たちはお咎めなしなのでしょうか。
今回もやっぱりジョンが危険な目にあってシャーロックが必死になるパターンなんですね。
S2まではお互い様って感じでしたけどS3以降は一方的になったように思うのは、
逆のパターンになってもジョンは必死になりそうにないからですか?(泣)
いよいよ明日から放送でしたっけ。
みんなの感想が楽しみです。
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