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Sherlock SP ラウンドテーブルインタビュー マーティン編 その2

2015-12-12 01:01:14 | Sherlock SP

明日、というか日付が変わったので今日、「忌まわしき花嫁」の前売りが始まりますね。
始まるというお知らせが昨日の朝にぴあから届きましたが、
しかし上映館は掲載されてないし、何をどうすれば良いのかさっぱりわかりません。
後になって角川の公式サイトが上映館を公開しましたが、何かやっぱりよくわかりません。
どうなっているんでしょうね。

今の時点では上映館はあまり多くないようですが、そのうち増やすとは言ってましたね。
頑張って増やしてほしいです。

遅くなりましたがマーティンのインタビュー、続きです。
マーティンの話はわりと短いのですが、TheyとかThemとかItが多くてすごく悩みました。
悩んだからといって解決するわけでもないので、結局自分の解釈で訳しました。
これが本当の意訳・・・っていつもの事か。


元記事です。
Martin Freeman on Christmas Special ‘The Abominable Bride’


Q:ビクトリアのジョンはホームズに対してかなり畏敬の念を持っていました。
現代版と同じようにスペシャルでも彼に対して腹を立てるキャラクターですか?

A:多分、それがいつもの現代版と今回のスペシャルとのわずかな違いなんだ。
あんなふうに、誰かを畏怖して身を引くという考えはしないし、ケンカもする。
そんな場面はたくさんあるし。
ビクトリア朝のワトソン、原作のワトソンは現代版のワトソンよりも外見上は彼の友人が天才だと認めているんだ。
現代版のジョンは彼の友人は天才だけど、とても面倒な奴だと思っているから(笑)
ビクトリアのワトソンとの違いは、忍耐強くなってるところ思うよ。

Q:ふたりはシャーロックとジョン、というよりはホームズとワトソンですか?
A:そんなの大きなお世話だよ!(笑)
リチャード・ニクソンの最後の抵抗みたいに、
「何も言うな、ボールドリック、すべてを拒否しろ」って話していたところだし。
まあ、多分そうだと思うよ。

Q:それは新しいシリーズの慣用句?
A:そう。ストーリーの中でのお互いの会話は今までもよりも「ホームズ」と「ワトソン」なんだ。

Q:今までよりも原作に忠実な脚色なのでもっとオリジナルのコナン・ドイルに戻る必要性を感じました?
A:僕は今ではかなり原作を熟知している。
旅行中とか寝るときに聞いてるんだ。聞くのが好きなんだよ。


Q:それは準備の一環?
A:ついさっきも聞いてたんだ。11歳の時にそれをやらなかったから大人になってやっているところ。
コナン・ドイルを読む楽しさを知ったのが普通の人より遅かったから、
楽しんでやっている。たまたま宿題でもあったけど。
僕は宿題は本当に好きじゃないし得意でもないけど今回は楽しい宿題でよかったよ。
必然的に僕の演技の幅にも広がりが生まれるんだ。

Q:現代版とビクトリアにある違いの観点からこのエピソードをどう演じるのでしょうか。
それはよく知っている、以前のあなたのものを壊していますか?

A:目くばせしすぎないとか訳知り顔をしないように、
100年前という現実をちゃかさないとかそんな事だろうと思う。
70年代のセットに入った時、かつてのように昔の人たちの笑いをやったんだけど、
個人的には全然面白いとは思わなかった。

だけど、僕たちの知っているやり方と違うのは当たり前で僕達の世界というだけでなく、
こういうキャラクターなんだと思う。
僕たちがこの番組が好きで番組に慣れれば彼らがお互いにどんな話をするのか、
どのように影響し合うのかわかるし、20世紀の変わり目にやった方法と多少の違いがあるだけだ。
彼らはちゃかすことをしないでも楽しめるんだ。

色調的には多くのアクションや危険があるけど、すごくスマートだ。
今もなお動きが速く、座りがちなところがないのも昔からだ。
身なりも違うし、文章の構造もちょっと違う。
それを除けばまったく違うキャラクターを演じている感じはしなかった。

Q:あまり変化をつけなかったのは他のシリーズが忠実に作られているということですか?

A:多分ね。それほど多くのDoyle-bods (シャーロキアンみたいな言い回しでドイルオタク?)
に愛されたって事だよ。でも嫌われてた可能性もあったよ。
僕も嫌いになってたかもしれないし。
嫌われたいのか、という話もあったな。
コナンドイルを事実上聖書として扱う2人によって書かれた本は模倣的にはならず忠実だったと思う。

僕からすると、誰かを偉大にさせる像を見ながら演じるのは役者としてはまったく興味がないよ。
有能で主役と同等のキャラクターを演じることにこそ興味がある。
そこにみんなが反応するんだと思う。
今までにもたくさんあったけどどんな幸運もだいたい僕とベンの間で起こるんだ。


Q:クリフハンガーで前回のシリーズが終りましたが、今回も意地悪い事をしていますか?

A:多分ね。そうは言っても僕たちはいつも意地悪して楽しんでるけど、
今回は完璧に邪魔をしてみんなを混乱させようかな。
なんで?って人が望むものは与えない、を支持しているからだよ。

彼らが別の話がみたい思った時にそれが本当に見たいものなのかわからなかったとしても結局は見たいものを見る。
5分見てS3に抵抗する筋金入りのファンの中には「イマイチだな」と思っても、2、3ヶ月経ったらまた観る人たちがいるんだ。

Q:納得しています?
A:してるよ。いつも思うのは、僕とは何の関係もなくても、
音楽でもテレビでも映画や本にしても、アーティストはやりたいことをやるんだ。
どんなアルバムなのか誰かに決めてもらおうとかそんなことを考えたことはない。
なぜなら、好きになるべきかどうかは僕にかかっているし、
結果的には否応なくその人のファンになるからだ。
今後そいつを追いかけるかどうかは君たちが決める事でしょ。

僕たちが多くのファンを失ったとは思わない。その人たちでさえ「S3は良かった?
メアリー・モースタンはダイナミックに状況を変えた?」って、結局は今でもすごく好きなんだよ。

Q:怒っているのはまだ関心があるからでは。

A:確かに。逆上しているよね。彼らはすごく怒っていて僕たちを憎んでいるんだけどそれって・・・

Q:幾度となく見かける人ですか・・・
A:みなさん、マーク・チャップマンを紹介します。
彼はキンクスのファンではなくビートルズのファンでした。それも過激なほどに。

Q:もしシャーロックは毎回ヴィクトリア時代のドラマだったら
あなたはシャーロックに出演することに興味を持ちましたか?

A:作品が良ければ、絶対に出演してる。現代版のほうが抵抗があったし。
脚本を読む前は「現代版シャーロック・ホームズってあり得るのか?」って思ったよ。

だって現代であろうとヴィクトリアであろうとくだらないものばかりだから絶対にそうなる可能性大なんだ。
だから抵抗があったんだけど、脚本がすごく良いってことがわかったんだ。
石器時代が舞台でも、いつの時代であっても、脚本がよければ僕はいつでも承諾するよ。
今回のバージョン、スクリプトもすごく良いものだった。


Q:通常のシリーズと比べるとスペシャルのほうが楽しかったことはありますか?
A:何も。特にないよ。楽しんでいないと言っているわけではないけど、どっちが楽しいというのはないよ。

Q:あなたとベネディクトはシリーズ中に会ったり撮影の初日に姿を現した時には「Hello!」と言うのですか?
A:ありがたいことにふたりとも仕事があるから、そんなに会わないよ。
僕たちはやらなければならないことがあるし、生活とかもいろいろあるからね。
僕が働いていない時でも家族は僕の人生を占めている。
仕事をしていてもしていなくても、普通の父親であろうとしているんだ。
僕たちはそんなにしょっちゅう出入りはしない。

Q:シャーロックのどのあたりがあなたのキャリアにフィットしましたか?
それは今後も続けていきたいと思う基準ですか?

A:そうだと思う。やりたいと思っている限りはそれが仕事だと思っている。
やりたくなければすぐにやめるべきだと思うよ。結婚以外でね。あとでやればいいんだよ。

やめたくないと思うならやめるないほうがいい。少なくとも1週間はやるべきだよ。
自由に楽しめる限りはね。

僕は良い番組だと知っているし、僕たちみんなわかってる。
本当の事を言うと、それはますます難しくなるし、それが現実かな。

Q:家に居ない時間が増えることを避けていますか?
そうなんだけど、それができる環境にはないよ。
役者をやめるってことは楽しめる機会を失うってことだし。
重要度は家族のほうが上だけど、優先的にはわずかに仕事が上なんだ。
アマンダに会う前、父親になる前から役者をやっているわけだし自分の仕事に情熱を注いでいる。
だけど、年中離れていたくないのも事実だよ。

Q:ジョン・ワトソンはS3で口ひげを生やしていました。
S4ではさらにひげが期待できますか?

A:(笑)どうかな。
S4ではスティーヴンとマークはまだそこまで考えてないないよ。
ロビンソン・クルーソーに仕立てようとするのは阻止したいとは思ってるけど。

Q:スペシャルのシャーロックとジョンの衣装は
デイビット・バークとジェレミー・ブレッドに似ているように思います。
それは意図的ですか?

A:そうじゃない、真実に基づいた衣装にしただけだと思うよ。
どちらのシリーズも時代に合ったものにしようとしたし、ちゃんとわかるようにしたんだ。
どちらも、片方が小さかったり、口ひげを生やしていたりしてるけど、
それは意識的なものではなく本や写真のイメージなんだ。
だけどあのシリーズの彼らはイメージ通りだし僕は今でもそれを見るのが好きなんだ。


以上です。

マーティンとベネディクトのインタビューに必死になっていたら世の中はいろいろと動いておりました。
日本版のトレーラーも出てましたね~
『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』日本版特報

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