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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Stuart: A Life Backwards その6

2015-06-04 23:10:10 | Stuart: A Life Backwards

2007 UK
Director: David Attwood
Writer: Alexander Masters

最近ちょっとヘコタレ気味です。
問題提起というかちょっと考えさせられるような深いドラマを私の分際で訳そうだなんて、
図々しいにも程がありますよね、ホントに。
特にスチュアートの話が難しすぎて、本当にこんな会話しているんですか?と疑問な場面ばかりです。
でもここまできたらもう正解かどうかより当たらずも遠からずであれば上出来だと思って、
何とか最後まで頑張りたいと思いますです。

アレクサンダーのモノローグを斜字にしているのですが
ちょっとわかりづらいので今回から青字にしてみます。

続きです。

ママのインタビューから。

Mam「スチュアートはよく「時々みんなの元気をとりもどして、
混乱させる悪いことを頭から追い出して正しい方向に戻したいと思うんだ。」って言ってるの。
彼は変わろうとしていたわ。私たちはそれをわかってやれなかった。」

場面は変わってキャンペーンの講演会。

A:「そしてキャンペーンや嘆願書のためにみなさんがここに来てくれたことに対しお礼を言わせてください。」

スチュアートと僕はバーミンガムやロンドン、オックスフォード、
そしてもちろんケンブリッジ中の村を飛びまわり、9~10の講演をこなした。


A:「Mr.スチュアート・クライブ・ショーターです。」

最初に僕が話しそのあとスチュアートが観衆を椅子から立ち上がらせるが
彼の身の上話は椅子から転げ落ちそうなくらい驚くものだった。


S:「典型的な自殺未遂は耐え難いほどの憎悪が心を荒廃させる。」

「俺はあなたやあなたの子どもたちを怖がらせる悪夢だ」と彼は言った。
スチュアートはキャンペーンで2つの事をした。
手紙を折りたたんだ事、そして心をむき出しにした事だ。


そして更に場面は変わります。
キャンペーンの賛同者の集まりでしょうか。

A:「彼はすごく興味深いよ。彼は僕が知らなかった世界を教えてくれるし、僕は・・・彼が好きなんだ。」
A:「明らかに驚異的だよ。彼は反社会的になった時を正確に覚えてるんだ。
午後4時から5時の間ってこともちゃんとだ。
Mr.ハイドに変えたジギル博士の薬が何だったか知っているようだ。」
と、アレクサンダーはスチュアートを褒めまくりです。

その夜スチュアートのブラックミストがやってきた。
それはナイフでのケンかによって始まった。
僕が最初にそれを聞いたのは次の日の彼の母親からの電話でだった。


スチュアートの部屋に入ると家具などが散乱していました。

Mam「でも血がついていないの。いつもは血がついてるんだけど。
多分クリーニングをしたのね。
キャンペーンは彼の助けになってたわ。クスリもやっていなかったし。
子どもの時以来ずっとこんな幸せはなかったわ。」

アレクサンダーがカセットを手に取るとラベルには
「Alexander only」と書いてありました。

そしてカセットからはスチュアートの声が聞こえてきます。
(冒頭に出てくるカセットですね)
S:「俺は酒を飲んでは入院したりしてるけど反省はできなかったな。」

スチュアートはケンブリッジ治安判事裁判所に出廷するために保釈された。
僕は彼を支えるために同行した。



裁判所の待合室。

A:「みんなあまり動揺しているようには見えないな。」
S:「裁判が始まったら驚くよ、大変な事になるし。」
A:「成功を祈るよ。」

目の前に座っている男が椅子からずり落ちそうになっているので声をかけるアレクサンダー。
「ちょっと、落ちそうですよ。」
と言ってあげたのに「Fuck off!」と言われちゃったアレクサンダーは
「カツラを被った嫌な男にそれを言えば万事うまくいくさ。」と嫌味のお返し。
その横で電話をかけているスチュアート。
S:「時間がかかりすぎて時々何の犯罪をしたか忘れちゃうよな。」

「これ聞いてみて。子どもなんだけど。」とスチュアートは電話をアレクサンダーに渡します。
留守番電話のメッセージでしょうか。女性の声が聞こえてきます。
子どもだって言ってるからこの声は子どもの母親なんでしょうね。
「あんたなんか知らないわよ!私は留守だしあんたとは話したくもないわ!」

これを聞いたアレクサンダーは笑いながら電話を返します。
S:「こうなるとは思わなかった。
彼はビジネススクールに行った方がいいと思ったんだ。
礼儀の大切さについて彼とちょっとけんかになった。」
A:「14歳だよ。」
S:「正直、俺はショックだった。」
その時、男性がスチュアートを呼びます。
「Mr.ショーター?」


男性は治安判事でしょうか。
「警察によると、現場に到着した時にスモーキングオイルの匂いがしたそうですが。」
判事の質問にスチュアートは言います。
「揚げ油だ。」

そして回想。
たくさんの警官がスチュアートの部屋を取り囲みます。
スチュアートはナイフを片手に全身血だらけで叫んでいます。


「俺の兄弟の命日だった。俺が作り出した悪魔を燃やしたかった。」
と、説明を続けるスチュアート。
再び回想。
武装した警察が部屋の窓を割ってスチュアートを確保します。

(回想場面のトム・ハーディは一糸纏わぬ姿でトムハのトムハまで惜しみなくさらけ出していてびっくりです。
モザイクもボカシも入っていないんです。これが放送OKってBBCは本当にスゴイです。)

スチュアートの話を聞いた後無言で立ち去る判事。、
そしてスチュアートの隣でかたまり気味のアレクサンダーです。


治安判事裁判所はスチュアートのケースの複雑さに対処することができなかったので
刑事法院に委ねる事に決めた。


ここはパブでしょうか。場所が変わります。
何気に一緒になってタバコを吸っているアレクサンダー。

A:「不名誉じゃないか。警察官が40人いて君は今も嫌疑をかけられているのか。」
A:「法廷弁護士が「殺人未遂」についての話をしたとき何て言ってた?」
S:「俺がパン切りナイフで隣人の首を切り落とそうとしたって事だと思う。」
A:「そんな事してないだろう?」
S:「ああ、でも彼が引っ越さなかったら俺はやってたよ。」

場所がお店から公園に変わります。
A:「つまり、君がボヨン、ボヨン、ヒューのベッドを作った隣人をホモと呼んだからおかしくなったのか?」
S:「いや、僕がそいつの事をホモって呼ぶと思ったんだ。」
A:「でも君はそんな事はしなかった?」
S:「してない。」
A:「じゃあ何をしたんだ?」
S:「そいつの友達にホモかどうか聞いただけだ。」

S:「冗談なんかじゃないぜ、アレクサンダー。ブザーが鳴った時俺は人生を見詰めてたんだ。」
その時アレクサンダーがキョロキョロしながら「どこかでカギをなくした。」と言います。

そしてアレクサンダーのお家。
鍵がないので窓から侵入するアレクサンダー。

A:「じゃあ、君はボヨン、ボヨン、ヒューのベッドを作った隣人をホモと呼んでなかったんだな。
君が彼の友達にホモなのかどうか聞いた時、友達は何て言った?」
S:「早漏で悩んでいるって言ってただけだ。
その時はすごく興味深いと思った。俺も同じような病気で苦しんでたから。」
何とか中に入りドアを開けスチュアートを誘います。
A:「来週、ノーフォークの友人たちに会いに行く。一緒に来なよ。」
S:「ダメだ。治安判事が言ってただろう。俺は裁判までケンブリッジから出る事は禁止されてる。」


続きます。

4 コメント

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お疲れ様です (Yam Yam)
2015-06-05 17:13:43
こんにちは。
大作翻訳作業本当にお疲れ様です。
内容が内容だし、難しいですよね。 
アレクサンダーのモノローグの部分を青字になさったのは良いアイデアですね。
分かりやすいです。

以前も書いたように、最初にこの作品を観たのは随分前の事だし 日本語字幕も
無い為理解出来て居なかった部分も多かったので 今回翻訳上げて頂き細かい部分
もやっと納得しています。

アレクサンダーは固い信念を持ってあの様な仕事について居た様には思えないのです
し、スチュアートに対しても初めは不信感を持って接していたと思います。(スチュアート
が自宅を訪れた時の漫画が彼の心情を良く現していたと思う)。
自分の生まれ育ちとは余りにも違ったスチュアートに対して、初めは単なるチョットした
興味から書いてみようと思い立ったのでしょうけど 次第にスチュアートを理解して
親しみを覚えて行く過程が良く描かれていると思いました。
周囲から理解されない立場と自分を上手く表現出来ないスチュアートの苛立ちを育ちの
良い純真さを持ったアレクサンダーだからこそ次第に理解して行く事が出来たのでしょう
ね。

大分前にトムハのインタビューで、この作品はミステリーであり殺人事件なのだ と言う
様な事を語って居た様に思うのですが(よく聞き取れていないので定かではないのです
が・・・)、この点に関しての内容把握が良く出来ていないのです (汗)

それにしても ”あの場面” ホントに驚きましたよ。
トムハの身体を張っての演技も凄いんですけど、仰る通りボカシなしで放映する
英国の放送倫理コードは緩いんでしょうかね。
そう言えば先日チラッと見たルパートさんの若かりし頃の作品にも同じ様な露出場面
がありひっくり返りそうになったのを思い出しました。 (良く見なかったので何の
作品か不明)。

あ、それから全く余計なお世話なんですけど、スチュアートのセリフってかなり荒っぽい
し、あの口調なのでもう少し乱暴言葉で翻訳でも良い様な気がします。
スミマセーン! 他人事だと思って偉そうに、生意気に言ってしまいましてゴメンナサイ。
じゃ、お前やってみろよっ!って言われたら「出来ませ~ん! お許しを!」です。

あら、久々に長文になってしまいました。
お許しを!

続きも残って居ますけど、無理なさらず頑張って下さいね。
楽しみにしています。


 
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Re.お疲れ様です (dico)
2015-06-05 23:33:44
Yam Yam さん
こんばんは!
いえいえー、何だかいつも愚痴ってばかりですみませんです。
青字、そう言っていただけて良かったです。
斜字にしてるんですけど全然斜めになっていないんですもの。

アレクサンダーは私もそう思います。
あの漫画は心情をよく表していてわかりやすいですよね。
育ちが良いからこそスチュアートを事をまっすぐ受け入れられたのかもしれませんね。
スチュアートのような人は今までずっと腫れ物扱いされてきたんだと思うんですよ。
だけどアレクサンダーは戸惑いながらも自分ときちんと向き合おうとしているのが、
スチュアートにも伝わったような気がします。

トムハのインタビュー、そんな事を言ってたんですね。
確かにミステリーと言われればミステリーなのかも、という部分はありますしね。

あの場面、ですよねー。
BBC、トップギアでは「Fuck」でさえピー音で消されるのに、なぜこれはOKなんでしょう。
ルパートさん、マジですか!スゴイですねー。
思えばベネディクトはお尻どまりでラッキーなのかもしれません。(何言ってるんだ)

スチュアートの口調、そうなんですよー。
この事も注意書きしようと思って忘れていましたが、本当はもっと乱暴な言葉なんですよね。
実は一度トライしてみたのですが、乱暴口調って意外にもかなり難しくて・・・
私が普段使っている口調をそのまま書けばいいんですけどね(笑)
ボキャブラリーが貧弱なせいなのかも!
そんなわけで、挫折しました。。。。。
でもそこを突っ込んでもらえたので私も言い訳することができましたよ(笑)
次回の冒頭でそこの話を書きますね(忘れなかったら・・・)

今回でやっと半分です。
ありがとうございます!読んでいただけてるだけで励みになってます^^
返信する
無題 (マラカイト)
2015-06-11 15:33:17
そうなんですね。
場面場面で切り替わるとそのたびにどのような状況なのか
自分で知りえた範囲で思い描いて観ていたのですが
支持者の集会かな・・・と思ったり
スチュアートが錯乱状態になって、ああなったのかな・・・とか
まんざら違っていないけど的を得てもいないようなかんじですが
やはり、スチュアートの発言が大事ですね。
ちょっと世間からずれているところが、アレクサンダーとの会話で
噛み合わずに繋がってるのがこの2人の関係なんでしょうか
ここまでくるとアレクサンダーに笑い顔がみえてきて最初のとまどいが
消えているんですね。
ついに、窓からの侵入・・・

タバコ吸ってるのも(実は禁煙派ですが)そうだけど
もう観ることが出来ないベネさんの姿がかわいいのがそこかしこに
久々に萌えてしまいました。

・・・でましたね。ポヨン、ポヨン、ヒューがwww
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Re.無題 (dico)
2015-06-11 22:40:03
マラカイトさん
こんばんは!
この映画は結構過去に遡ったりするので余計難しかったりするんですよね。
実は今日やっとラストまでの訳が終ったのですが、
スチュアートの発言や行動がかなり重要なポイントでした。
スチュアートは説明もないまま思ったことをポンと言うだけなので難しいのかもですね。

お坊ちゃんの雰囲気だったアレクサンダーがタバコ吸ったり下品な事言ったり、
だんだんスチュアート化していくのも楽しいですね。
ふたりの距離が段々と近くなっていくと見ているこちらが何だか嬉しくなってきます。
そして、ついに窓から侵入ですよ~。この場面もかわいいっす。

ポヨン、ポヨン、ヒュー、まだまだ出てきますよ~w
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