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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Martin Freeman Breaks Down His Career「The Hobbit」

2020-04-27 20:44:22 | 英国俳優

久しぶりにマーティンの振り返りその6です。

 

↓ Vanity Fairサイトより
Martin Freeman Breaks Down His Career, from 'The Hobbit' to 'Black Panther'

↓ Youtubeより
Martin Freeman Breaks Down His Career, from 'The Hobbit' to 'Black Panther'

青字がマーティンです。

 

「ホビット」

「いいえ、冒険に興味を持つものなどいないと思います。
危険で面倒だし心が休まらない。ディナーにも間に合わない。では良い日を」

後半はあまり自信がありません。
マーティンの言葉のチョイスはベネディクトとは違う難しさがあるような・・・・

 

オーディションの収録に行ったのを覚えてるよ
キャスティングルームに到着すると
監督する予定だったギレルモ・デル・トロからのメモが置いてあった。

「君に演じてほしいから実力を発揮してほしい、
でも言っておくが我々は君に演じてもらうつもりだ。」

感動したよ。かなりリラックスして脚本を読むことができた。
だから忘れてたんだよね、シャーロックの撮影のことを。
最初のシリーズの撮影中だったからずっと頭にはあったんだ。

ギレルモが監督を降板することになり彼から連絡があった。
「知ってるだろうけど私は降板するが君は候補者のままだ。
様々なハリウッドスターの名前を聞くことになるだろう
チームは君にやらせたいと思っている。」

強力な支援だよね。
でも僕にはシャーロックのシリーズ2があったからビルボは無理だった。

BBCは協力してくれない、シャーロック側も興味を示さなかった。
じゃあなぜ解決できたのか。

はっきり覚えてる、僕がロンドンのナショナルシアターにいた時だ。
舞台に立つためなんだけど、
エージェントのマイケルに「諦めないとダメだよね?」と聞いてみた。

「君は「シャーロック」出演契約をしたからね、申し訳ない。」

それから、リハーサルをしていたらマイケルから連絡があった。
「予定が変更になったよ」

ピーター・ジャクソンが「ホビット」の僕の撮影スケジュールを調整してくれたんだ。
だからまずは「ホビット」の撮影を始めてからシャーロックの撮影をして
それからもう一度ホビットに戻って完成させればいいと。

すごいよ、それって信頼の証じゃないか。
ビルボを演じられる人は他にたくさんいるのに
彼が僕にそれほど信頼を寄せてくれていたことに驚いた。

それに、彼が超大作映画のスケジュールを動かした、
本来こんなに早くは動かないプロダクションなのに、それってすごい事だ。
僕はとてもラッキーだと思ったよ、ピーターには今も感謝している。


僕はいつも感情が極端になりがちなんだ、いや、昔の話だよ。
物事には終わりがある。
ありがたいことに僕たちは撮影に集中した。
だけど最後の日、何人かが僕に近づいてきて感情的になってしまった。
彼らの声が途切れ始めると、何と言うか、ほら、2年半が終わるわけだから。
陳皮な表現だけど、僕たちは家族同然だったんだ。

先日、久しぶりにホビットを観たのですが
トーリンが死んでしまう場面は何度見ても泣いてしまいます。

マーティンの抑えた演技と言うのでしょうか、
号泣するわけでも叫ぶわけでもないですがそれゆえに深い悲しみが伝わってきました。
トーリンには生きていて欲しかったです。


4 コメント

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思い出しました (篠田真由美)
2020-04-29 08:52:12
久しぶりに思い出しました、「ホビット」のビルボ。「指輪」のフロドにはいろいろ文句の或る篠田ですが、マーティンのビルボは全面賛成でした。映画も「1」は最高で、若返った美中年のトーリンと、ビルボの関係が、脳内で花と咲きました。

「2」「3」と、だんだん映画としては「なんじゃこりゃ」な場面が増えてきてしまって、円盤はほとんど見直していないのですが、ずっと通してビルボの演技だけは疑問無し、これでいいって感じで、他の要素をあれこれ増やしすぎたせいで、肝心のドワーフとビルボの比重が軽くなったことが最大の不満です。

でもトーリンの死の場面は、もう思い出しただけでジーンとなってしまう。原作ではビルボはトーリンの死に目には間に合わず、遺体と対面するだけなのですが、臨終に間に合ってトーリンとことばを交わせたのは改変の中ではイイネ、です。

いろいろ思い出させてくださって、有り難うございます。本当にマーティンは名優ですね。
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ビルボ、大好き! (あきこ)
2020-04-29 19:40:42
「ホビット」はとてつもないセットやCGなどが目を引く超大作映画ですが、実はすごい演技巧者たちがそろっていて、3作目はもう演技バトルの様相でしたね。

篠田さまのおっしゃるとおりで「なんじゃこりゃ」な場面も多々ありましたが(個人的にタウリエルとキーリの恋愛、アルフレドは全くいらない!)、私にとっては大好きな映画。そしてマーティンのビルボが最高に好きです。

マーティン作品をおっかけている者として、ビルボのホビットらしさとか独特の動きや表情など他の作品では絶対見られないものがあって。ホビット庄を駆け抜けるシーン、木に登って闇の森から顔を出したシーン、指輪に魅せられて蜘蛛を突き刺すシーンなど、好きな演技がたくさん詰まっています。
dicoさんのおっしゃるトーリンの死のシーンもそうですけど、ドワーフたちとのお別れのシーンなんかでも何度も本気泣きさせらされます・・・。

さて、今はいくらでも時間はあることだしDVDを見返そうかしらね。
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Re.思い出しました (dico)
2020-04-29 21:47:51
篠田先生
原作少しずつ読み始めました。アドバイス通りフロドたちが出発するまではパラパラと斜め読みです((笑))
教えていただいた通り確かに原作のフロドはイメージが全然違いますね。なのでマーティンをイメージして読んでいます。

ビルボ役もかなり研究していたようですね。
プレッシャーも相当あったかと思いますが最高のビルボでした。

2、3はちょっとエルフの出番が多いので2度目からは結構すっ飛ばして観ています。
そうなんですよ、私としてももう少しトーリンやドワーフたちとビルボの関りを観たかったです。

原作はトーリンの臨終に間に合わなかったのですね(涙)
映画のトーリンは最後に信頼していた友人に看取られて幸せでしたね。
ビルボとドワーフの仲良しなところをもっと観たかったです。

こちらこそいつもありがとうございます。
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ビルボ、大好き! (dico)
2020-04-29 21:56:07
あきこさん
前作のLOTRもこのホビットも役者陣がとにかくすごいですよね。
だからこそここまで受け入れられてるのでしょうね。

私もタウリエルの恋愛は余計だと思うしアルフレドはグリマみたいだしレゴラスもあんなにメインにしなくても・・・

あー、何となくわかります。
草原を走ったり剣を持ったりファンタジーなマーティンさえ私は初めてだったので。

ドワーフたちとのお別れのシーンも切ないですね。
何も言わずとも伝わり合ってる表情が何とも・・・涙
またみんなでご飯食べる場面が観たかったです。
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