That's awesome

海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

THIRD STAR その2

2016-08-18 07:15:25 | 僕が星になる前に
Third Star

Directed by Hattie Dalton
Produced by Kelly Broad, Vaughan Sivell
Written by Vaughan Sivell
2010 UK

ジェイムズ→J マイルズ→M デイヴィー→D ビル→B
()内は原作より補足しています。


J:
ジェイムズ・キンバリー・グリフィス
思うに人生とは・・・
よく言うだろう?
人生とは・・・

(墓という名のごみ箱に捨てられて自分の身体を構成していた分子は土を経て芝生を作る。
そして芝刈り機で刈り取られる、というくだりがありました。なので芝刈り機が出てくるんでしょうね。)

(時々出てくる暗いバラファンドル湾は原作では後にジェームズの恐怖の象徴として出てきます。
暗黒のモルドールの国(指輪物語に出てくるアレです)のような暗い海です。)

僕は今日29歳になった。30にはなれないだろう。
だけどそれでいい。
本当に。それでいいんだ。


友達のデイビー。
失業してから僕の介護をしている。
彼は広告会社を立ち上げて・・・どんな会社だったのかは知らないんだけど。

姉のクロエに娘たちがいてよかった。
彼女はひどく落ち込んでいる。
それを隠そうとしているけど・・・・彼女の悲しむ姿は見たくない。

ビル・・・彼はすごく張り切っている。
ガールフレンドから離れられるのが嬉しいんだと思う。
テレビの仕事から解放されるのもね。

彼は種から育てた木を持ってきた。
彼は目的地にたどり着いたら植えるといって譲らない。
果たして僕たちはたどり着けるのだろうか・・・


両親はずっと平静を装っていた。
誰も自分の子どもに先立たれる事はあってはいけないんだけど。
僕は病気を抱えているけれど彼らは悲劇を抱えている。


押し寄せてくる哀れみから距離をおきたい。
僕は逃げなければ。
友人たちに僕の大好きな場所へ連れて行ってもらう事にしたんだ。
バラファンドル湾に。
(昔4人で行ったときに砂浜でやったフリスビーがすごく楽しかった。
きっとあれはあの場所でしか味わえない感情だった。
険しい道のりの末にたどり着いたあの場所だから。
夜中に痛みで眠れない時もあの場所を思い浮かべると楽になった。
だから、デイヴィーから行きたい場所はないかと訪ねられたときにそこが浮かんだ、とありました。)


マイルズがやっと到着した。
16歳の時に彼の父親が亡くなってからしばらく音沙汰がなかった。
ガンだった。彼の父親は作家で僕たちも作家になりたいと思っていた。
マイルズは周囲からのプレッシャーを感じていたし僕には時間のプレッシャーがあった。
今はそれがあまりにも重く、時間はわずかしかない。
(ジェイムズは短編をいくつか書きそれをマイルズたちに送っています。
マイルズ曰く、自分の書いた小説を友達に見せるのは自分のはいたパンツを洗わせるようなものだと。
デイヴィーとビルからは面白かったと通り一遍の感想だったが、
マイルズからは「受け取った。」という返事しか来なかったそうです。)


J:マイルズ?
M:ひどい顔だな。(ジェイムズ意訳によると「元気そうだな」)
もうくたばったのかと思ったよ。(見舞いに来れなくて悪かった)
J:横紋筋肉腫のわりにはかなり元気だよ。
M:お前ってやつはしぶといな。


パーティが終わり旅支度を始めるジェームズたち。
ビルが借りてきた四輪駆動に荷物を積んでいきます。
ジェームズ用のカートもビルの調達でした。
ギターを抱えて出てきたビルをマイルズが止めます。

M:ダメだ、それは絶対にダメだよ。
旅行は行くけどそれは持っていかないのが条件だからな。

ジェームズは家族にお別れの挨拶をしていきます。



最後にもう一度クロエをハグして出発です。
ジェームズは最後の思い出にビデをを撮っています。


テンビーに入りジェームズたちは食料や燃料を購入するためお店に入ります。
(ここでジェームズはサッカーボールを買おうと言い、杖でリフティングしますがあまりうまく出来ず断念。
レジの女性がその様子をじっと睨んでいるのでビルたちがふざけてマイルズに虫取り網を被せたりしてます。
騒ぐだけ騒いでお店を後にし、最後にジェームズがその女性に投げキッスを贈りますが
その女性は手で受け止めるとそれを床にたたきつけるジェスチャーをします。
この時にジェームズは、杖をついた障がい者を差別しない女性だと言っています。)



ペンブルックシャー南部のペナリー村からはいよいよ徒歩でバラファンドル湾に向かいます。
駐車場に車を止め、テントや食料などをカートに積んでいきます。
ジェームズも荷物運びを手伝っているとデイヴィーに怒られます。

D:ジェイムズ、俺が持つから。
J:大丈夫、大丈夫だって!
D:クッションを持ってくるよ。
J:いや、まだいいよ。自分で歩くから。

カートに乗らず歩き出すジェームズにマイルズが茶化します。

M:誰か俺を押したい人いる?
B:俺。


荷物を積んだカートを押しながら林の中を進んでいく一行。
マイルズがデイヴィーをからかいます。

D:この道ちょっとデコボコしてるな。
M:ガリガリの女とのセックスみたいだろ。
D:そういえばメリッサはどうしてる?
M:太ったよ。
D:彼女が?
M:イイ女になったぞ

林を抜けたところで休憩です。

B:なんてキレイな景色なんだ!

と、ビルがはしゃいでいるとマイルズがくぎを刺します。


M:夕方までに目的地に行かないと。
B:ジェームズの休憩が済んだらな。
J:僕は大丈夫だよ。

ジェームズは気丈に歩き出しますがやっぱり途中でカートに乗ることに。

J:「アーチャーズ」の脚本を書いてみたかったな。
(アーチャーズは田舎町が舞台のラジオ番組だそうです。
イギリスではラジオドラマはテレビドラマに負けないくらいの高い地位だそうで
実力のある俳優が出演したり、ラジオならではの脚本も注目されるようです。)
D:仕事の話なんてやめようぜ。
M:俺達には仕事があるんだよ。
D:うるさい、マイルズ。
M:仕事を探せよ。

次の瞬間、カートの車輪のひとつが大きな木の根に激突してしまいます。

J:故障したぞ。
D:原因はわかってる。積み過ぎだよ、言っただろう?


そんなデイヴィーをスルーしてマイルズはビルに直りそうか?と尋ねます。
B:大丈夫。みんなわきに寄って。
よし、デイヴィー、ツールボックスを取ってくれ。荷物の一番下にあるから。
D:無理だよ。荷物が重すぎて取れない。
B:よし、みんな荷物を降ろせ。やれやれ。
M:お前、やれやれって言わなかった?
B:言ったよ。イライラしたんだ。
そこのウェビングバッグを取りだしてくれ。中にソケットセットとプライヤーが入ってる。
M:やれやれ!ちゃんと探せよ。

そんな時も涼しい顔して傍観者を決め込むマイルズでした。

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (モグモグ)
2016-08-18 21:06:17
まだ可愛い頃のベネさんでしたね。ま、今でも可愛いですけど、初々しかったですよね。DVD持ってるのですが、見るのが、辛くって。最後の海に沈んで行くシーンが、美しいけど悲しくって。 ベネさんMなのかしらと思うほど、酷い目に会う映画が、結構多いですよね。今度プロデュースと主役をやる予定の「追われる男」。原作を読み終わったのですが。これが又、面白いのは面白いですが、いやはや。もっと見て楽しく幸せになるような映画に出て欲しいです。なんだか気が重くて(泣)。
返信する
Re.Unknown (dico)
2016-08-18 23:28:10
モグモグさん
こんばんはー。
今でも可愛いんですけど、でもやはり若さが違いますよね・・・
本当に初々しいです。
最後の場面は美しいですよね。だから余計に悲しかったりするんですけど。
M(笑)いや、本当にこれは私も同感ですよ!
「追われる男」早くも読み終わったのですね。
何かちょっとだけあらすじを読みましたが・・・
ラストで謎が明らかになるというのでやっぱりサスペンスなんですか?
そうですよね、たまにはハッピーエンドなコメディとか観たいです。
返信する

コメントを投稿