Peter Rabbit
Directed by Will Gluck
Produced by Will Gluck Zareh Nalbandian
Written by Rob Lieber Will Gluck
Based on Peter Rabbit by Beatrix Potter
ネタバレありますのでご注意ください。
ここのところ激しい映画が続いていたのでちょっと癒されようと
モフモフ~、とか言いながら行きましたがそんなほのぼの映画ではありませんでした。
以前見た予告のピーターは野菜を盗む悪ガキなイメージでしたが、
日本版の公式見ると、モフモフかわい~、なピーターになっていて
あれ?前見た予告は気のせいだったのか、と思っていましたがやっぱり悪ガキうさぎでした。
イギリスだけあって(?)ブラックジョークを散りばめたドタバタコメディですが
細かいネタもちゃんと仕込んでありクセになる面白さで見終わってすぐにもう一度観たい!ってなりました。
今更ですけど最近のCGは本当にすごいですね。
自然の中で走るモフモフうさぎにしか見えません。あまりにも自然です。
そして自然と言えばジェームズ・コーデンもすごいです。普通にピーターラビットでした。
実はエンドロールを見るまでうさぎたちの声を誰がやってるのかまったく知らなかったので
声優陣を見ていろいろびっくりでした。
ジェームズ・コーデン as ピーターラビット(長男)
一家の主としてみんなのリーダー的な存在。
エリザベス・デビッキ as モプシー(長姉)
3姉妹のお姉さんで頑固な仕切り屋さん。
マーゴット・ロビー as フロプシー(次姉)
姉妹の真ん中のフロプシー少々面倒な性格だそうです。
デイジー・リドリー as カトンテール(末妹)
一家の問題児という紹介がありました。
トーマスとのゲリラ戦に大活躍していました。
コリン・ムーディー as ベンジャミン(従兄弟)
家系図によるとピーターのお母さんのお兄さんの息子のようです。
「鈍くさい従兄弟」と紹介がありました。
豪華なキャストです。
そして家系図。
お父さんがパイなのが怖いです・・・・
さて、軽くあらすじです。
ジョー・マグレガーに父を食べられてたピーターラビットたちは
ジョーの庭に忍び込んでは野菜を盗み追いかけられる日々でした。
ジョー・マグレガーは何とサム・ニール!
不摂生な生活がたたり心臓発作で亡くなってしまいます。
そして追い詰められそうになるとビアがかくまってくれました。
ビアはジョーの近くに住む画家でピーターたちにとっては母親のような存在でもありました。
ローズ・バーン as ビア
前衛的な絵を描いていますがあまり大衆には受け入れられていない様子。
気分転換に書いている水彩画がおなじみのピーターラビットでした。
ビアはうさぎ大好きなんだけどピーターとあまり意思疎通出来てないのも面白いです。
ピーターも普通のうさぎを装っていましたしね。
ある日ジョーが心臓発作で死んでしまい、
ピーターは勝ち誇ったように動物たちとマグレガーの家でパーティを繰り広げます。
そこにジョーの家を継いだ甥のトーマスが現れます。
ドーナル・グリーソン as トーマス・マグレガー
ロンドンハロッズの玩具売り場で働く神経質な変人タイプ。
動物嫌いでしたがピーターと出会い次第に変わっていきます。
トーマスはハロッズで働いていましたが店の中でかんしゃくを起こしてしまい、
クビになったところにジョーの死を知らされ遺産として家を譲り受けた事を知ります。
トーマスはその家を売ってお店を出しハロッズを破綻させることを決心します。
しかし家の中はめちゃくちゃな状態でした。
元来、きれい好きのトーマスだったので家じゅうを掃除しピーターたちが入らないようにします。
一方でビアとの仲を急速に深めていくトーマスにピーターは面白くない様子。
こうしてふたりのケンカは次第にエキサイトしていきます。
ピーターが実はとても器用でいたずら好きなことをビアは知りません。
また、トーマスとピーターが敵対していることも知りませんでした。
トーマスとピーターはビアが大好きなのでビアの前では仲良しを装ったりしています。
まるでトムとジェリーみたいな関係です。
トーマスにはこんな表情。
トーマスは元来やさしい心を持っているようでその片鱗が垣間見えるものの
不器用さも相まって素直に出せないでいましたが、
けれどビアに出会い少しずつ本来の自分を取り戻していくようでした。
どうしてハロッズに?と聞いたビアに
買い物に来た人に的確な品をお勧めして助けてあげたいから、と言っていました。
(トーマス推し)
神経質なところもあるしかなり変わっているトーマスだけれど
ビアからバードウォッチング用にと双眼鏡をもらい、毎日ノートに記すよう言われて
本当に毎日マジメにやってるし、
捕らえたベンジャミンを袋ごと川に捨てようとして結局捨てられず、
袋の中身がピーターたちによって双眼鏡にすり替わっていたのに驚き、
川に落としてしまった双眼鏡を必死で拾ってきてたし。
ドーナル・グリーソンがトーマスを見事に演じていました。
ハックス将軍も悪役ながら可愛くて憎めないでいましたが、そんな役が上手いですね。
(トーマス推し)
余談ですがSW最後のジェダイを監督とデイジー・リドリーと観た時に
監督がハックス将軍ってトーマスだよね、と言ったとか・・・
一方ピーターは両親を亡くし今では長男として妹たちと従兄弟のベンジャミンの先頭に立ち、
一族を守り導いてきましたが、若いピーターには少し荷が重かったのかもしれません。
だからジョーから守ってくれたビアを母親のように慕うのは自然な事でした。
でもそれを認めるのは自分の弱さを認めることになると考えたのかもしれません。
トーマスを攻撃するのはビアを取られてしまう不安からくることだとは決して認めませんでした。
執拗な攻撃にトーマスもキレながらダイナマイトを投げ、
ピーターたちも野菜を投げて応戦するというどこの戦争映画なの、これ。
全然ほのぼのしてないです(笑)
爆発の音を聞いて様子を見に来たビアを前にしたトーマスは慌ててダイナマイトのリモコンを落とし
それを手にしたピーターは自分の巣穴に大量のダイナマイトが落とされたままなのを忘れ
リモコンを押してしまいます。
ピーターたちの巣穴も、巣穴を覆っていた大木も、
その木の近くにあったビアの家も壊れてしまいました。
↑ピーターたちのお家。
ビアはピーターにリモコンを押せるはずはないとトーマスを一方的に責め、
落ち込んだトーマスはロンドンに戻り再びハロッズで働き始めます。
何度となく家族を危険な目に遭わせたピーターに従兄弟のベンジャミンも怒っていました。
マグレガーの家は売りに出されビアもこの地を去る事を決心。
ここでやっと自分の気持ちと向き合うことができたピーターはボタンの掛け違いに気づきます。
ピーターは姉妹たちとおでこを合わせ謝罪をしますがベンジャミンは許してくれません。
ですがトーマスを連れ戻すためひとりロンドンに行こうとするピーターに
ベンジャミンもちゃんとついてきてくれました。
ハロッズでひと騒動でしたがトーマスはビアのもとに戻りこの地に留まるよう説得しますが、
爆破したトーマスを許せないビア。
そこでピーターはビアの前でリモコンを押して見せ自分がやったことを証明し、
自分のおでこをビアのおでこにつけてウサギ流の謝罪をします。
この謝罪がねーーー、本当にかわいいの。
ビアが最初の方で、うさぎはおでこをつけて謝罪するのよって紹介してたのが
ここに繋がるんですよね。私にも謝罪して!と心の中で叫んだ場面です。
ビアはうさぎたちを愛するだけで何も理解していませんでした。
でもピーターたちはトーマスには何も隠さず素を見せているので
実は彼らを一番理解しているのはトーマスだったんですね。
「こいつら何でもできるんだよ。」とトーマス。
そんなわけで、
トーマスは近くに小さいお店を出し、ビアはピーターたちの絵を描いている場面で終わり。
店の隅ではフロプシーが動物たちにお話をしています。
この映画の語り手はフロプシーだったんです。
Happily ever after.
やんちゃなピーターとその仲間たちのコメディ映画でしたが
ラストはちゃんと絵に描いたようなハッピーエンドです。
過激な場面もあり、
ブラックベリーアレルギーのトーマスにブラックベリーを投げつけ
アナフィラキシーショックを起こさせてしまうところは批判も多く制作側の謝罪もありました。
最近ダメなものは見せない傾向がありますが、
見せない聴かせないのではなくだめな事をちゃんと扱って「なぜダメなのか」教えるきっかけにしたほうが
人の痛みがわかるし情緒も育つと私は思うのですけど、
今回のような場面は実際にマネする子どもも出てくるのだろうと考えると難しいですね。
興行的には成功のようで続編も決まったらしいです。
それも楽しみですがその前にもう一度映画館で観たいな。
耳がね、ちゃんと心境を表現してるのが最高に可愛かったです。
Directed by Will Gluck
Produced by Will Gluck Zareh Nalbandian
Written by Rob Lieber Will Gluck
Based on Peter Rabbit by Beatrix Potter
ネタバレありますのでご注意ください。
ここのところ激しい映画が続いていたのでちょっと癒されようと
モフモフ~、とか言いながら行きましたがそんなほのぼの映画ではありませんでした。
以前見た予告のピーターは野菜を盗む悪ガキなイメージでしたが、
日本版の公式見ると、モフモフかわい~、なピーターになっていて
あれ?前見た予告は気のせいだったのか、と思っていましたがやっぱり悪ガキうさぎでした。
イギリスだけあって(?)ブラックジョークを散りばめたドタバタコメディですが
細かいネタもちゃんと仕込んでありクセになる面白さで見終わってすぐにもう一度観たい!ってなりました。
今更ですけど最近のCGは本当にすごいですね。
自然の中で走るモフモフうさぎにしか見えません。あまりにも自然です。
そして自然と言えばジェームズ・コーデンもすごいです。普通にピーターラビットでした。
実はエンドロールを見るまでうさぎたちの声を誰がやってるのかまったく知らなかったので
声優陣を見ていろいろびっくりでした。
ジェームズ・コーデン as ピーターラビット(長男)
一家の主としてみんなのリーダー的な存在。
エリザベス・デビッキ as モプシー(長姉)
3姉妹のお姉さんで頑固な仕切り屋さん。
マーゴット・ロビー as フロプシー(次姉)
姉妹の真ん中のフロプシー少々面倒な性格だそうです。
デイジー・リドリー as カトンテール(末妹)
一家の問題児という紹介がありました。
トーマスとのゲリラ戦に大活躍していました。
コリン・ムーディー as ベンジャミン(従兄弟)
家系図によるとピーターのお母さんのお兄さんの息子のようです。
「鈍くさい従兄弟」と紹介がありました。
豪華なキャストです。
そして家系図。
お父さんがパイなのが怖いです・・・・
さて、軽くあらすじです。
ジョー・マグレガーに父を食べられてたピーターラビットたちは
ジョーの庭に忍び込んでは野菜を盗み追いかけられる日々でした。
ジョー・マグレガーは何とサム・ニール!
不摂生な生活がたたり心臓発作で亡くなってしまいます。
そして追い詰められそうになるとビアがかくまってくれました。
ビアはジョーの近くに住む画家でピーターたちにとっては母親のような存在でもありました。
ローズ・バーン as ビア
前衛的な絵を描いていますがあまり大衆には受け入れられていない様子。
気分転換に書いている水彩画がおなじみのピーターラビットでした。
ビアはうさぎ大好きなんだけどピーターとあまり意思疎通出来てないのも面白いです。
ピーターも普通のうさぎを装っていましたしね。
ある日ジョーが心臓発作で死んでしまい、
ピーターは勝ち誇ったように動物たちとマグレガーの家でパーティを繰り広げます。
そこにジョーの家を継いだ甥のトーマスが現れます。
ドーナル・グリーソン as トーマス・マグレガー
ロンドンハロッズの玩具売り場で働く神経質な変人タイプ。
動物嫌いでしたがピーターと出会い次第に変わっていきます。
トーマスはハロッズで働いていましたが店の中でかんしゃくを起こしてしまい、
クビになったところにジョーの死を知らされ遺産として家を譲り受けた事を知ります。
トーマスはその家を売ってお店を出しハロッズを破綻させることを決心します。
しかし家の中はめちゃくちゃな状態でした。
元来、きれい好きのトーマスだったので家じゅうを掃除しピーターたちが入らないようにします。
一方でビアとの仲を急速に深めていくトーマスにピーターは面白くない様子。
こうしてふたりのケンカは次第にエキサイトしていきます。
ピーターが実はとても器用でいたずら好きなことをビアは知りません。
また、トーマスとピーターが敵対していることも知りませんでした。
トーマスとピーターはビアが大好きなのでビアの前では仲良しを装ったりしています。
まるでトムとジェリーみたいな関係です。
トーマスにはこんな表情。
トーマスは元来やさしい心を持っているようでその片鱗が垣間見えるものの
不器用さも相まって素直に出せないでいましたが、
けれどビアに出会い少しずつ本来の自分を取り戻していくようでした。
どうしてハロッズに?と聞いたビアに
買い物に来た人に的確な品をお勧めして助けてあげたいから、と言っていました。
(トーマス推し)
神経質なところもあるしかなり変わっているトーマスだけれど
ビアからバードウォッチング用にと双眼鏡をもらい、毎日ノートに記すよう言われて
本当に毎日マジメにやってるし、
捕らえたベンジャミンを袋ごと川に捨てようとして結局捨てられず、
袋の中身がピーターたちによって双眼鏡にすり替わっていたのに驚き、
川に落としてしまった双眼鏡を必死で拾ってきてたし。
ドーナル・グリーソンがトーマスを見事に演じていました。
ハックス将軍も悪役ながら可愛くて憎めないでいましたが、そんな役が上手いですね。
(トーマス推し)
余談ですがSW最後のジェダイを監督とデイジー・リドリーと観た時に
監督がハックス将軍ってトーマスだよね、と言ったとか・・・
一方ピーターは両親を亡くし今では長男として妹たちと従兄弟のベンジャミンの先頭に立ち、
一族を守り導いてきましたが、若いピーターには少し荷が重かったのかもしれません。
だからジョーから守ってくれたビアを母親のように慕うのは自然な事でした。
でもそれを認めるのは自分の弱さを認めることになると考えたのかもしれません。
トーマスを攻撃するのはビアを取られてしまう不安からくることだとは決して認めませんでした。
執拗な攻撃にトーマスもキレながらダイナマイトを投げ、
ピーターたちも野菜を投げて応戦するというどこの戦争映画なの、これ。
全然ほのぼのしてないです(笑)
爆発の音を聞いて様子を見に来たビアを前にしたトーマスは慌ててダイナマイトのリモコンを落とし
それを手にしたピーターは自分の巣穴に大量のダイナマイトが落とされたままなのを忘れ
リモコンを押してしまいます。
ピーターたちの巣穴も、巣穴を覆っていた大木も、
その木の近くにあったビアの家も壊れてしまいました。
↑ピーターたちのお家。
ビアはピーターにリモコンを押せるはずはないとトーマスを一方的に責め、
落ち込んだトーマスはロンドンに戻り再びハロッズで働き始めます。
何度となく家族を危険な目に遭わせたピーターに従兄弟のベンジャミンも怒っていました。
マグレガーの家は売りに出されビアもこの地を去る事を決心。
ここでやっと自分の気持ちと向き合うことができたピーターはボタンの掛け違いに気づきます。
ピーターは姉妹たちとおでこを合わせ謝罪をしますがベンジャミンは許してくれません。
ですがトーマスを連れ戻すためひとりロンドンに行こうとするピーターに
ベンジャミンもちゃんとついてきてくれました。
ハロッズでひと騒動でしたがトーマスはビアのもとに戻りこの地に留まるよう説得しますが、
爆破したトーマスを許せないビア。
そこでピーターはビアの前でリモコンを押して見せ自分がやったことを証明し、
自分のおでこをビアのおでこにつけてウサギ流の謝罪をします。
この謝罪がねーーー、本当にかわいいの。
ビアが最初の方で、うさぎはおでこをつけて謝罪するのよって紹介してたのが
ここに繋がるんですよね。私にも謝罪して!と心の中で叫んだ場面です。
ビアはうさぎたちを愛するだけで何も理解していませんでした。
でもピーターたちはトーマスには何も隠さず素を見せているので
実は彼らを一番理解しているのはトーマスだったんですね。
「こいつら何でもできるんだよ。」とトーマス。
そんなわけで、
トーマスは近くに小さいお店を出し、ビアはピーターたちの絵を描いている場面で終わり。
店の隅ではフロプシーが動物たちにお話をしています。
この映画の語り手はフロプシーだったんです。
Happily ever after.
やんちゃなピーターとその仲間たちのコメディ映画でしたが
ラストはちゃんと絵に描いたようなハッピーエンドです。
過激な場面もあり、
ブラックベリーアレルギーのトーマスにブラックベリーを投げつけ
アナフィラキシーショックを起こさせてしまうところは批判も多く制作側の謝罪もありました。
最近ダメなものは見せない傾向がありますが、
見せない聴かせないのではなくだめな事をちゃんと扱って「なぜダメなのか」教えるきっかけにしたほうが
人の痛みがわかるし情緒も育つと私は思うのですけど、
今回のような場面は実際にマネする子どもも出てくるのだろうと考えると難しいですね。
興行的には成功のようで続編も決まったらしいです。
それも楽しみですがその前にもう一度映画館で観たいな。
耳がね、ちゃんと心境を表現してるのが最高に可愛かったです。