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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その22

2017-12-21 22:38:46 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

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マイクロフトが苦悩している一方でシャーロックは暖炉の前でバイオリンの弦を弾きながら
マイクロフトの言葉を反芻していましら。

「ボンドエアーは飛ぶ、決定したんだ。コベントリーに確信しろ。」

SH:コベントリー。
IA:私は行ったことないわ。いいところ?

シャーロックの言葉に応えたアイリーンを見てシャーロックは驚いた表情。

SH:ジョンは?
IA:彼は2時間前に出かけたわ。
SH:僕は彼と話してた。
IA:あなたはいつもそうだって彼に聞いたわ。コベントリーが何なの?

※この場面はいきなりアイリーンと二人きりにされてしまい脅えているようなシャーロックと
余裕綽々なアイリーンお姉さまが面白いなあと。あ、妄想入ってます?

SH:物語だよ。作り話だ。第二次世界大戦に
コベントリーが爆撃されることを連合軍は知っていた。
彼らはドイツの暗号を解読していたから。
だが彼らは暗号を解読したことをドイツに知られたくない。
だからそのままにしておいた。

IA:あなたに誰かいたことはあるの?
SH:何だって?
IA:「いた。」と聞くときの私はみだらになるのよ。
SH:意味がわからない。
IA:そうね、では優美に。

キョドるシャーロックの前で跪きシャーロックの手を取るアイリーン。
・・・・私の表現変ですか?

IA:ディナーをしましょう。
SH:なぜ。
IA:お腹すいたでしょう。
SH:すいていない。
IA:Good.
SH:空腹じゃないのになぜ僕がディナーをしたいと言うんだ。
IA:Oh, Mr Holmes ...

シャーロックはアイリーンの手首をやさしく触れながら顔を覗き込んでいます。

IA:もし今日が世界の終わりでこれが最後の夜だったとしたら、私とディナーをしてくれるのかしら。


その時、遠くからハドソンさんの声が聞こえてきました。

Mrs.H:シャーロック!
IA:遅すぎたわね。
SH:あれは世界の終わりじゃない、ハドソンさんだ。

アイリーンはシャーロックから離れます。

Mrs.H:シャーロック、この人が玄関にいたわよ。ドアベルはまだ役に立たないの?

現れたのはマイクロフトの部下でした。

SH:また僕を連れに来たのか?
部下:そうです、Mr.ホームズ。
SH:なら僕は断るよ。
部下:あなたは断らないでしょう。

そう言いながら部下は内ポケットから封筒を出しシャーロックに渡します。


ブリティッシュエアウェイズ・・・ではなく、「Flyaway Airways」と書かれた
18:30ヒースロー発ボルチモア行き007便の搭乗チケットでした。

シャーロックは車に乗り込みます。
アイリーンは窓から見送っていました。


SH:旅客ジェット機に爆弾が積まれているようだ。
英国と米国の政府は知っているがその情報を明るみにするのではなくそれを起こさせようとしている。
飛行機は爆発する。コベントリーの再現だ。歯車はまわる。新しくもない。
(※「歯車はまわる。新しくもない。」の原文はThe wheel turns. Nothing is ever new.
この意味の質問に対して「It means that something never changes. It is always the same.」とありました。
「世の中には変わらない事もある。いつだって同じ。」なので
「The wheel turns」は止められない運命の輪のようなものなんでしょうね。)
飛行場に到着します。

タラップで出迎えたのはネルソンでした。

SH:回復したようだね。気分はどう?
(※気分はどう?の原文は「How ya feelin」
調べてみたらアメリカのフランクな言い方だそうです。
普通は「調子はどう?」ですが具合悪そうな相手には「大丈夫?」という意味になるそうです。
今回はネルソンの回答を鑑みて「気分は?」にしました。)

ネルソン:あなたの頭に弾丸を撃ち込むような感じですよ・・・Sir。

シャーロックがタラップを上っていきます。

ネルソン:そうしていれば私は勲章をもらえたでしょうね・・・ sir.

ネルソンの言葉に一度立ち止まりながら機内へ入っていきます。

薄暗い機内をシャーロックは座席に座っている人を確認しながら歩いていきます。
シートに座っていたのはすべて死人でした。

MH:コベントリーの難問。

後ろから声がして振り向くシャーロック。
奥から出てきたのはマイクロフトでした。

MH:私の解決策は何だと思う?
死者のフライトだ。
SH:飛行機は上空で爆発。テロリストの任務は完遂。何百人もの犠牲者、しかし誰も死んではいない。
MH:完璧だ、そうだろう?
MH:お前はずっとこの周辺をうろうろしていたな。それとも退屈しすぎてパターンに気づかなかったか?

シャーロックは依頼人たちの言葉を思い出します。

「おじいちゃんが死んだのに会わせてもらえないの。天国に行ったから?」
「彼女は私の叔母ではない。私にはわかります。灰に詳しいので。」

MH:少し前に我々はドイツとも同様のプロジェクトの進行させていたが、乗客のひとりは乗り遅れたはずだ。
しかし、お前のための死者はあらゆる意味で「Late」だ。
(※「Late」は遅かった、間に合わなかった、の他に「故人」の意味もあるようです。)

トランクに入っていた男の死体。解決できなかった事件でした。

SH:どうやって飛行機を飛ばすんだ。無人航空機だろうな。新しくもない。
MH:飛ばなかったよ。もう飛ぶこともない。プロジェクト自体が中止になった。
テロリストの組織に爆弾の事を我々が知っていると知られてしまった。
もう彼らを欺くことはできない。すべてを失ったのだ。
一通のメールのひとかけら、長い時間をかけた計画が終わりを告げた。

SH:国防省のあなたの部下だな。
MH:見せつけようと必死になっている孤独で世間知らずなひとりの男と、
彼を特別だと感じさせることができる賢い女。
SH:防衛の人間はもっと慎重に選ぶべきだな。
MH:国防省の男の事ではない、シャーロック、お前の事だ。

マイクロフトは声を一瞬だけ荒げたあと、再び静かに語ります。
悲しそうな表情のマイクロフト。

MH:「悩める乙女」結局、お前はそんなにわかりすい男なのか?
なぜなら、これはマニュアル通りだからだ。
愛の約束、喪失の痛み、取り戻した喜び、それからパズルを与える・・・そして彼が踊るのを見ている。
SH:バカげている。
MH:バカげている?どのくらいの早さで彼女のためにメールを解読してみせた?
1分?それともお前は本当に好印象を与えたかったのか?
IA:5秒もかからなかったと思うわ。

シャーロックの背後からアイリーンが答えます。

MH:私がお前を彼女のところに導いてしまった。すまない。知らなかったのだ。

アイリーンが近づきます。

IA:Mr.ホームズ。話がしたいの。
SH:僕もだ。まだはっきりしない事がいくつかある。
IA:あなたじゃないの、ジュニア。あなたとは終わったわ。

そしてマイクロフトに携帯電話を見せます。

IA:他にもいろいろあるの。
この携帯にはあなたの世界全体を転覆させる秘密、写真やスキャンダルがあるわ。
私がどのくらいの大惨事を引き起こすことができるのか見当もつかないでしょう、
私を止める方法はひとつだけ。
重大な機密漏洩を犯したのはあなたの弟だと上層部に報告したくないでしょう。



続きます。


この場面は何度見ても胸が痛くなります。
しかも兄に指摘されてしまうあたり、シャーロックの心中お察しです。

しかしお兄ちゃんも苦労します。
ずっと水面下で進めてきた計画がまさか弟に潰されるなんてね。
でもマイクロフトはそれよりも、
弟が受けるであろう傷の深さを心から心配しているようでもありました。

今回は暗すぎてきれいな画像が少なかったです。
いやまあ、いろいろ暗すぎですね。
なので始まりと終わりに明るい画像を貼ってみました。

↓どこかで拾った画像です。