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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その18

2017-12-01 21:22:21 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

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221Bの朝。
シャーロックがバイオリンで作曲をしています。
アイリーンのテーマですね。

ジョンが心配そうに部屋に入るとハドソンさんもやってきて朝食のプレートを手にします。
何も食べていない事を確信しています。
演奏を止め、楽譜に書き入れるシャーロック。

Mrs.H:きれいなメロディーね、シャーロック。初めて聴くわ。
JW:作曲してるのか?
SH:思考の助けになる。

再び演奏を始めるシャーロック。
ジョンが低い声で言います。
JW:何を考えてる?

突然シャーロックは演奏を止めPCに表示されているジョンのブログを指さします。
SH:君のブログのカウンターはいまだに1895のままだな。
JW:ああ、不具合だよ。直らないみたい。

シャーロックはアイリーンの携帯を持ち出し、暗証番号を入力します。
SH:不具合。もしくはハッキングによるメッセージだ。

しかしエラー音とともに「残り3回」の表示が出ます。

SH:ただの不具合だ。

そう吐き捨て再び演奏を始めるシャーロック。
困ったように立ちつくすジョン。

JW:そうだな。僕はちょっと出かけてくる。
ジョンはそう言って部屋を出てハドソンさんに話しかけます。

JW:あの、彼はいたりしましたか・・・・ガールフレンドやボーイフレンド、友人とか。
Mrs.H:さあ。
JW:どうして僕たち知らないんですか。
Mrs.H:だってシャーロックよ。
変人のいまいましい頭の中なんて知る由もないわ。
JW:そうですね。それじゃ。


外に出るとジョンは女性に話しかけられます。

女性:ジョン?
JW:ああ。

JW:Hello.
女性:新年の今夜の予定は?
JW:何も決まってない。中止しなければならないものなど何もないし。何か提案でもある?
女性:あるわよ。

その瞬間、ジョンの前に黒塗りの車が止まりジョンは「またか」の表情に。
JW:なあ、マイクロフトは電話くらいできるだろう。
バカらしいpower complex(権力コンプレックス)なんてものがなければだけど。
そう言って車に乗ります。

(※パワーコンプレックスがうまく訳せずそのまんまです。
このセリフのあとに発電所が出てくるので「パワー」という単語をを使っていると今更知りました。
バタシー発電所の場面はすごくかっこいいですよね。)

ジョンは女性に先導され施設の中に入っていきます。
JW:カフェに入るとかはダメなのか?
シャーロックはどこにでもついてくるわけでもないんだし。
女性:そこを通って。
女性に指示した部屋にひとりで歩いていきます。
女性はジョンを見送った後、電話をします。
女性:彼がそちらに行きました。あなたの言う通り、彼はマイクロフトだと思っています。

ジョンは部屋に入ると大声で話し始めます。
JW:彼は悲しい曲を作っている。食べないしほとんど話さない。

JW:テレビに文句を言うだけだ。
彼は悲嘆に暮れていると言ったけど、でもシャーロックだし、
そもそも彼はいつも・・・・

目の前に現れたのはアイリーンでした。

IA:Hello, Doctor Watson.

ジョンはしばらくアイリーンを見つめます。
長い沈黙のあと、低い声で言います。
JW:生きていると言ってやれよ。

IA:私を追ってくるわ。
JW:君が言わないなら僕がおいかける。
IA:そうでしょうね。
JW:君は安置台の上で死んでいた。確かに君だった。
IA:DNA鑑定は記録者次第よ。
JW:君は記録者に知人がいるんだな。
IA:彼の好みを知ってるの。存在を消す必要があったのよ。
JW:じゃ、どうして僕は君に会ってるんだ、そうしたくもないのに。
IA:聞いて、私はミスをしたの。
私は安全のためにシャーロックに送ったものがあるのだけど取り返したい。
そのためにはあなたの助けが必要なの。

JW:No.
IA:彼自身の安全のためよ。
JW:だったら生きてるって彼に言えよ。
IA:それは無理。
JW:いいさ。僕が彼に言うし君を助けることもしない。

ジョンは部屋を出ようとします。

IA:何て言えばいいの?

アイリーンの言葉にジョンは戻りながら大声で言います。
JW:いつも何て言ってるんだ?しょっちゅうテキストを送ってただろう。
IA:普通の事よ。
JW:今は「普通」じゃないだろう。

IA:「おはよう。」「あなたの変な帽子好きよ。」
「今夜は何だか悲しいの。一緒にディナーをしましょう。」
「Crimewatchに出てたあなたはセクシーだった。ディナーをしましょう。」
「おなかは空いていないけどディナーをしましょう。」
JW:君・・・・シャーロック・ホームズを口説いていたのか?

IA:彼から返事はないけどね。
JW:シャーロックは必ず答えるよ、すべてにね。彼はMr.Punchlineだ。(Punchline→オチ)
相手を論破しようとしている神よりも長生きするだろうね。
IA:私は特別だったのかしら。
JW:さあ。そうかもな。
IA:嫉妬してる?
JW:僕たちはカップルじゃない。
IA:カップルよ。
IA:「私は生きてるわ。ディナーをしましょう。」

アイリーンは携帯の画面をジョンに見せて送信ボタンを押します。

JW:シャーロック・ホームズがどうなのかは知らないが、
まだ気にかけている人がいるなら言っておくけど、僕はゲイじゃない。
IA:Well, I am. Look at us both.
あらそうなの、私はゲイよ。お互い自分たちに目を向けましょうよ。
(※「Look at us both. 」難しいです。難しいので意訳しました。
huluの字幕は「でも私たちは彼に・・・」でした。←この意味もよくわからなくて。)

(このセリフのあとのマーティンのリアクションを見るからに、
きっとゲイ認定されたんだとおもいます。(私の思い込みです))

その時、シャーロックの携帯の着信音が聞こえてきます。
シャーロックもそこにいました。
彼は携帯に送られたテキストを確認すると素早くその場を去ります。


シャーロックの後を追おうとするジョンをアイリーンが止めます。


IA:I don’t think so, do you? (追わない方がいいと思うけど、どうかしら?)

(手ぶりもセリフもかっこいいです。)

続きます。


アイリーンとジョンのこの会話は大好きな場面のひとつです。
ジョンがシャーロックのために怒るシーンは最高ですし。
ふたりとも大人でかっこいいですね。
特にマーティンの演技が細かい表情まで目が離せません。

吹き替えはわかりませんが字幕だと「シャーロックとイチャついていたのか」と言うジョンのセリフ。
「You flirted with Sherlock Holmes?! 」
「イチャついた」は何かちょっと嫌だったので「口説いた」にしてみました。
口説いている方がアイリーンらしいしとも思ったので。
今更な話なんですけど・・・

アイリーンのストレートな物言いも良いですよね。
細かい事に拘って必死にゲイ否定しているジョンが太刀打ちできるはずもなく。
シャーロックと一緒にいるならそのくらいの覚悟でいなさいよって言っているようでした。(言ってない?)
まあ、要するに体裁に拘って小さくなっちゃダメよって事で。

何となくふと、ここの場面のコメンタリーをもう一度聞きたくなりました。