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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Sherlock 2-1 A Scandal in Belgravia その20

2017-12-12 20:33:34 | Sherlock S2E1
「ベルグレービアの醜聞」

Directed by Paul McGuigan
Written by Steven Moffat

Previous→The Great Game
Next→The Hounds of Baskerville

バーソロミュー病院。
シャーロックは研究室でアイリーンの携帯を分析しています。


それをじっと見ているモリー。

Molly:携帯電話?
SG:カメラ付き携帯電話だ。
Molly:X線で調べてるの?
SH:そう。
Molly:誰の携帯?
SH:女性の。
Molly:ガールフレンド?
SH:僕が彼女の所持品をX線で調べてるからガールフレンドだと言うのか?
Molly:そうよ、みんなバカみたいな事をするじゃない。
SH:Yes.


シャーロックのイエスにショックを隠し切れないモリー。

SH:みんなバカな事をするんだ、そうだろう?

シャーロックは突然立ち上がり携帯を手にします。

SH:彼女は僕の住所にこれを送ってきた。そして彼女はゲームが好きだ。

シャーロックは暗証コードに「221B」と入力します。

Molly:そうなの?

しかしエラーになります。悔しそうなシャーロック。


再び分析を始めます。


(この場面のモリーがずっと不細工で・・・・やはり嫉妬という感情は醜くするものなのかと。)

帰宅したシャーロックは鼻をすんとさせて匂いをかぎ、

それからキッチンの窓が開いているのに気がつきます。
そしてもう一度匂いをかぎゆっくりと寝室に入りベッドのほうをじっと見つめます。

リビングにいたジョンが声をかけます。

JW:シャーロック・・・・
SH:依頼人だ。
JW:え?君のベッドルームに?

ジョンもシャーロックの寝室に入るとベッドを見て驚きます。
そこにはアイリーンが眠っていました。


リビングルーム。
アイリーンが依頼人の椅子に座っています。

SH:誰に狙われているんだ。
IA:私を殺したい人。
SH:それは誰なんだ。
IA:殺し屋よ。

JW:もう少し具体的に言ってくれたら助けられるけどな。
SH:それで君は彼らを出し抜くために死を装ったのか。
IA:しばらくはうまくいったわ。
SH:ジョンに君の生存を知られたことを除けばね。結果的には僕にも知られた。
IA:あなたは秘密を守れる。

SH:どうかな。
IA:でも守ったでしょう。携帯はどこ?

JW:ここにはないよ。僕たちだってバカじゃないんだから。
IA:どこに持って行ったの?あなたが持っていると彼らに気づかれたなら監視されてるわよ。
SH:監視をしているなら数か月前にストランドにある銀行の貸金庫に持って行ったと知っているはずだ。
IA:必要なのよ。

JW:でも僕たちが取りに行ってもダメなんだ。
モリー・フーパーだよ。彼女が取りに行ってバーツに持って行く。
そこからホームレスネットワークのひとりがここまで運び、カフェに置いておく。
そしてスタッフに持ってきてもらうんだ。
SH:いいね、ジョン。知性的な警戒心を伴った素晴らしいプランだ。

JW:サンキュー。それで・・・

シャーロックはポケットから携帯を出します。

SH:それで君はここに何を隠しているんだ。大まかに。
IA:写真、情報、役立つと思ったものは何でもよ。
JW:脅迫か?
IA:身を守るためよ。私は努力をして成功してきたし無作法な事もしているわ。
必要になったその時は彼らが私の見方になってくれることを確信したいの。
SH:それで君はどうやって情報を手に入れてるんだ。
IA:言ったでしょう、無作法な事をしてるって。

SH:だが君は身を守るどころか危険な何かを手に入れている。それが何かわかってる?
IA:ええ、でも解明はできてないの。
SH:そうだろうな。僕に見せてみろ。

アイリーンは携帯を渡すようシャーロックに手を出しますが
シャーロックは携帯を渡しません。


SH:パスコードを。

アイリーンは口を開かずじっとシャーロックを見ています。
しばらく沈黙のあとシャーロックはアイリーンに携帯を渡します。
アイリーンはシャーロックの様子を窺がいながら携帯を手に取ります。
そしてコードを打ちますがエラーになりました。

IA:ダメだわ。
SH:僕が作った複製だからだ。君は1058と入力したな。

シャーロックは立ち上がるとアイリーンから携帯を取り、
アイリーンが座っていたソファから取り出した本物の携帯と入れ替えます。

SH:君はもっと特殊なコードを設定すると思ったけど、まあ、とにかくありがとう。

シャーロックは1058と入力しますがエラーになります。

IA:言ったでしょう、携帯は私の命だと。手にした時からわかってたわ。
SH:なかなかやるな。
IA:あなたも悪くないわよ。


じっと見つめあうふたり。


沈黙を破るようにその時ジョンが口を開きます。

JW:ヘイミッシュ。

ジョンの突然の言葉にふたりともジョンを見ます。


JW:ジョン・ワトソン・ヘイミッシュ、
もし君たちのベイビーに名前をつけるとしたらどうかなと思って。

しれっとそんなことを言うジョンに少し顔を歪めるシャーロックでした。




続きます。


コメンタリーでモファティスが、
アイリーンもジョンもシャーロックに惹かれていると言っていました。

それはきっとモリーのようなシンプルな感情ではなく、
レストレードのように単なる親心でもないもっと複雑な感情ではないでしょうか。

ジョンに関しては、
誰にも心を開かない稀代の天才といわれる男が、
自分にだけは心を開き今では当たり前のように隣にいる。

知るほどに彼の才能に驚き、称賛した。言葉は辛辣だけど優しいところもある。
だからこそジョンは文句を言いつつも彼の面倒をずっとみてきた。
しかし今、彼は自分以外の人に関心を持ちあまつさえその相手を絶賛までしている。

何だよ、僕にはそんな態度見せた事なかったぞ。
いや、しかしシャーロックが他人に関心を、しかも女性に。
ここは大人として祝福したほうがいいのか。
いや、しかし相手は普通の女性じゃないぞ。遊ばれるのがオチかもしれない。
おい、見つめ合ってんじゃねーよ。何だよそれ。僕は心配してるんだぞ。

と、いう心境だったのではないかと勝手に想像しました。

しかし、改めて観るとこのエピソードはマーティンの演技が炸裂ですね。