原題:Hawking
その3の続きです。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
ホイル教授のテレビ撮影を見学するデニスさんとスティーヴン。
定常宇宙論を語るホイル教授。
宇宙はビッグバンによってある時点から始まって爆発的に膨張しているのではなく、
新しい物質が絶えず生成されることが宇宙膨張の原動力となっているとする理論です。
それを聞きながらスティーヴンは何か特別な事をしたいと言います。
そして宇宙の始まりについてデニスさんと論じはじめました。
「それがビッグバンの概念ですよ」とスティーヴンが言うとちょうど通りがかったホイル教授が「ビッグバンは誤りだよ」と言います。
「ビッグバンという言葉は私が作ったんだよ。漫画のような話だからそうしたんだ」
ホイル教授はハッブルさんの宇宙膨張説などを「彼らは宇宙が大きな爆発で始まったと言っている」と批判し、
それを同じくビッグバンの提唱者ジョージ・ガモフさんが面白がって使いだして広まったようです。
今思えば、ビッグバンの概念の宣伝に一役買ってしまった結果になってるんですね。
「ビッグバンを考えるのはやめなさい」ホイルは面白いほど宇宙の始まりを皮肉って最後に忠告しました。
ホイル教授の話をとても楽しそうに聞いているスティーヴン。本当に好きなんですね、宇宙が。
再びストックホルムに戻ります。
「ノイズの原因は鳩の糞だと考えたんだ」
アンテナの中に鳩が巣を作って糞がたくさん付いていたことからノイズの原因はそれだと考え、
できるだけ遠くに鳩を送ったけど帰ってきちゃったと話すお二人です。伝書鳩ですからねー(笑)
「仕方がないので専門家に鳩を処分してもらって、糞の掃除をしたんだ。でも鳩は関係なかったよ」
「その後も音はずっと観測できたんだ。ノイズの原因は鳩の糞じゃなかったよ」
そしてまた過去に戻ります。
シャーマ家でペンローズさんとデニスさんがお話しています。
キッチンではデニスさんの奥様が赤ちゃんを抱きながら料理をしていました。
そこにスティーヴンが訪問します。デニスさんはペンローズとスティーヴンを会わせようと考えたようです。
ランチをしながらペンローズさんがモーツァルトについて話していました。
「モーツァルトは寝て起きると交響曲が頭の中で完成してるんだ。そんなことがあり得るのか?」
それにデニスさんは「天才はすぐ思いついてしまうんだよ」と答えます。
ふたりの会話を聞きながらスティーヴンはトマトをお皿にのせようと苦戦していました。
きちんとフォークも持てなくなっているようでした。
ランチが終わってもまだまだお話は続いていました。
ティーヴンも会話に加わり、かなりハイレベルな会話です(笑)
トマトをお皿にのせるところも含めて時折出てくるスティーヴンの所作で症状の進行具合を表現しているようです。
と、突然「不安定だ」とスティーヴンが言いだします。
「続けて」とペンローズさん。
「新しい物質を作るには負のエネルギーの場が必要だ。そしてそれは物質を不安定にさせる」
「ホイルの定常宇宙論か?」ペンローズさんの問いかけに「問題があると思わない?」と少し呼吸が苦しそうなスティーヴンです。
デニスさんに見送られながらゆっくり歩くスティーヴン。
キッチンでは奥様が「彼の事気に入っているのね」とデニスさんに言い続けて「彼に残された時間はまだあるの?」と
心配しますがデニスさんも「そう願うよ」としか言えませんでした。
デニスさんの奥様も頭が良くてステキな女性です。
ホイル教授のところに行くと教授の助手?が教授の新しい学説を読んでいました。
「これは素晴らしいよ。最高だ」とべた褒めし「ホイルは忙しいから僕が校正してるんだ。」とレポートを見せます。
するとスティーヴンが聞きます。「これ読んでもいい?」
じーっと読み進めるスティーヴン。
助手さんが「もう行かなきゃ」と言っても動きません。そして「ここに置いて行って」と言うので、
「わかった。僕の机の上に置いておいてね」と言いながら立ち去ります。
ホイル教授の新しい学説を読んでいたスティーヴンは突然黒板に数式を書き始めます。
大きな黒板いっぱいに式を書いて書いて書き続けます。
そして書き終わり数歩下がって全体を確かめ、満面の笑顔です。
か、かわいい。
ホイル教授の講演会場の一番高い位置に座るスティーヴン。
ホイル教授が持論を講義したあと「何か質問は?」にスティーヴンは立ち上がり「あなたの説はすべて間違ってる」と否定します。
この時、1963年の夏になっていますがもう言葉もはっきりと話すことが難しくなっていました。
「何でわかるんだ?」ホイル教授の言葉に「僕が計算しました」と言います。黒板いっぱいに書いた計算ですね。
講義が終わり階段を降りる途中でセバスチャンがやってきて「講義の最中に計算したのか?」と聞くので
「いや、一足早くレポートを読む機会があって・・・」と話してると後ろからホイル教授が現れます。
「誰がそんなことを?」と怒り心頭のホイル教授。
「私の邪魔をさせるために読ませたんだな」と言うので「あなたの説が間違っているだけですよ」と言っちゃうスティーヴン。
その後お部屋で助手さんが「何でレポートを見せた。見られるのは嫌いなんだ。特に馬鹿には」と怒られ、
そこを見ちゃったスティーヴンは助手さんにも睨まれちょっとショックを受けてる感じでした。
その5に続きます。
その3の続きです。
以下、ネタバレを含みますのでご注意ください。
ホイル教授のテレビ撮影を見学するデニスさんとスティーヴン。
定常宇宙論を語るホイル教授。
宇宙はビッグバンによってある時点から始まって爆発的に膨張しているのではなく、
新しい物質が絶えず生成されることが宇宙膨張の原動力となっているとする理論です。
それを聞きながらスティーヴンは何か特別な事をしたいと言います。
そして宇宙の始まりについてデニスさんと論じはじめました。
「それがビッグバンの概念ですよ」とスティーヴンが言うとちょうど通りがかったホイル教授が「ビッグバンは誤りだよ」と言います。
「ビッグバンという言葉は私が作ったんだよ。漫画のような話だからそうしたんだ」
ホイル教授はハッブルさんの宇宙膨張説などを「彼らは宇宙が大きな爆発で始まったと言っている」と批判し、
それを同じくビッグバンの提唱者ジョージ・ガモフさんが面白がって使いだして広まったようです。
今思えば、ビッグバンの概念の宣伝に一役買ってしまった結果になってるんですね。
「ビッグバンを考えるのはやめなさい」ホイルは面白いほど宇宙の始まりを皮肉って最後に忠告しました。
ホイル教授の話をとても楽しそうに聞いているスティーヴン。本当に好きなんですね、宇宙が。
再びストックホルムに戻ります。
「ノイズの原因は鳩の糞だと考えたんだ」
アンテナの中に鳩が巣を作って糞がたくさん付いていたことからノイズの原因はそれだと考え、
できるだけ遠くに鳩を送ったけど帰ってきちゃったと話すお二人です。伝書鳩ですからねー(笑)
「仕方がないので専門家に鳩を処分してもらって、糞の掃除をしたんだ。でも鳩は関係なかったよ」
「その後も音はずっと観測できたんだ。ノイズの原因は鳩の糞じゃなかったよ」
そしてまた過去に戻ります。
シャーマ家でペンローズさんとデニスさんがお話しています。
キッチンではデニスさんの奥様が赤ちゃんを抱きながら料理をしていました。
そこにスティーヴンが訪問します。デニスさんはペンローズとスティーヴンを会わせようと考えたようです。
ランチをしながらペンローズさんがモーツァルトについて話していました。
「モーツァルトは寝て起きると交響曲が頭の中で完成してるんだ。そんなことがあり得るのか?」
それにデニスさんは「天才はすぐ思いついてしまうんだよ」と答えます。
ふたりの会話を聞きながらスティーヴンはトマトをお皿にのせようと苦戦していました。
きちんとフォークも持てなくなっているようでした。
ランチが終わってもまだまだお話は続いていました。
ティーヴンも会話に加わり、かなりハイレベルな会話です(笑)
トマトをお皿にのせるところも含めて時折出てくるスティーヴンの所作で症状の進行具合を表現しているようです。
と、突然「不安定だ」とスティーヴンが言いだします。
「続けて」とペンローズさん。
「新しい物質を作るには負のエネルギーの場が必要だ。そしてそれは物質を不安定にさせる」
「ホイルの定常宇宙論か?」ペンローズさんの問いかけに「問題があると思わない?」と少し呼吸が苦しそうなスティーヴンです。
デニスさんに見送られながらゆっくり歩くスティーヴン。
キッチンでは奥様が「彼の事気に入っているのね」とデニスさんに言い続けて「彼に残された時間はまだあるの?」と
心配しますがデニスさんも「そう願うよ」としか言えませんでした。
デニスさんの奥様も頭が良くてステキな女性です。
ホイル教授のところに行くと教授の助手?が教授の新しい学説を読んでいました。
「これは素晴らしいよ。最高だ」とべた褒めし「ホイルは忙しいから僕が校正してるんだ。」とレポートを見せます。
するとスティーヴンが聞きます。「これ読んでもいい?」
じーっと読み進めるスティーヴン。
助手さんが「もう行かなきゃ」と言っても動きません。そして「ここに置いて行って」と言うので、
「わかった。僕の机の上に置いておいてね」と言いながら立ち去ります。
ホイル教授の新しい学説を読んでいたスティーヴンは突然黒板に数式を書き始めます。
大きな黒板いっぱいに式を書いて書いて書き続けます。
そして書き終わり数歩下がって全体を確かめ、満面の笑顔です。
か、かわいい。
ホイル教授の講演会場の一番高い位置に座るスティーヴン。
ホイル教授が持論を講義したあと「何か質問は?」にスティーヴンは立ち上がり「あなたの説はすべて間違ってる」と否定します。
この時、1963年の夏になっていますがもう言葉もはっきりと話すことが難しくなっていました。
「何でわかるんだ?」ホイル教授の言葉に「僕が計算しました」と言います。黒板いっぱいに書いた計算ですね。
講義が終わり階段を降りる途中でセバスチャンがやってきて「講義の最中に計算したのか?」と聞くので
「いや、一足早くレポートを読む機会があって・・・」と話してると後ろからホイル教授が現れます。
「誰がそんなことを?」と怒り心頭のホイル教授。
「私の邪魔をさせるために読ませたんだな」と言うので「あなたの説が間違っているだけですよ」と言っちゃうスティーヴン。
その後お部屋で助手さんが「何でレポートを見せた。見られるのは嫌いなんだ。特に馬鹿には」と怒られ、
そこを見ちゃったスティーヴンは助手さんにも睨まれちょっとショックを受けてる感じでした。
その5に続きます。