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海外ドラマや映画の感想いろいろ書いてます。

Band of Brothers Part Five 岐路 完結編

2013-07-10 15:31:05 | Band of Brothers
原題:Crossroads


半ば強引に休暇を取らされパリにいるウィンターズさん。
パリで電車に乗っていると島での戦闘がフラッシュバックで蘇ります。
特に目が合った少年に、自分が撃った若きドイツ兵が重なりしばし呆然とします。




気が付くと電車を乗り過ごししかも終電だったので歩いてホテルに帰る羽目に。
心に過っているのはドイツ兵に対する後悔なのか同情なのか自責の念なのか、だけど戦争は待ってくれません。
明日になればまた戦場に戻り自分のやるべきことしなければいけないのです。
・・・・とウィンターズさんが考えていたかどうかは定かではありません。ドラマの中ではそこは明確にされていないです。
「電車で乗り過ごしちゃったからホテルまで歩いて帰ったら一日終わったんだ。休暇なんて時間の無駄だったよ」
原作にはウィンターズさんはこう言ってたとだけ書いてあります。
冒頭で書いたようにここの部分はオリジナルっぽいので、制作側が少し映画仕立てにしたように思います。

ムームロン基地では隊員たちがジョン・ウェインの映画を観ています。
15回も観たというラズが後ろでセリフをいちいち口に出し真剣に観ているトイとリプトンに怒られたり、
その後ろではマラーキーが賭けに勝って大金を手にしマックたちとキャッキャッしてやっぱりトイとリプトンに怒られたり。



だけど突然場内が明るくなり映画が終わります。
「ドイツ軍がアルデンヌの森を突破し、第4、第28師団に被害が出た。将校は司令部に集合しろ。休暇は中止だ」

ウィンターズさんは退院したコンプトンに話しかけますが何だかぼーっとしています。
コンプトンは怪我をして以来少しずつ心が壊れていきますが今は誰も気づいていません。


夜、E中隊はベルギーのバストーニュへ向かうため出発の準備をします。
ダイクがストレイヤー中佐が休暇から戻っていないことに「前線に行くのに指揮官が不在とは問題です」と
文句を言うとウィンターズさんは「防寒服や弾丸が足りないのはもっと問題だぞ」とバッサリ。
「補給もないかもしれない。ありったけの物資を手配しろ」と指示を出します。

トラックの移動の中、隊員たちはこれからの戦闘に不安を抱きます。冬の寒い中、補給も期待できない戦闘です。
と、言いつつ新人をからかいながら相変わらずきゃっきゃしているE中隊でした。

アントワープ港を攻撃するためドイツ軍はアルデンヌから進撃しました。
バストーニュにはアルデンヌ山地を巡る7本の道が合流しており、その交差点はドイツ軍の進撃に必要であったため重要な町でした。
連合軍はバストーニュを死守しなければなりません。

戦車や兵員はドイツ軍が圧倒していましたが制空権は連合軍が握っていたため天候の悪い冬を狙って奇襲をしてきました。
そのため空軍は支援物資の投入も支援攻撃もままならない状況になります。

待機していると前線から戻ってくる兵士たちが歩いてきます。
兵士たちはパニック状態になっており「逃げろ!殺されるぞ」と叫んでいたそうです。

兵士たちから未使用の弾丸などを受け取っていると、ライス少尉がジープで大量に弾丸が運ばれてきました。

ライス少尉は第10機甲師団の戦闘司令部に所属していて、弾丸が不足しているのを知ってかき集めてきたのです。
彼はその後も出来るだけ武器を集めてジープで輸送してくれたそうです。

「敵は南からくる。包囲されますよ。」とライス少尉が言います。
「我々は落下傘部隊だ。包囲には慣れている。」ウィンターズはこう返します。

こうしてE中隊は1944年12月中旬から1945年1月まで、厳しい寒さの中孤独で過酷な「バストーニュの戦い」へと入っていきます。

Band of Brothers Part Five 岐路 後編

2013-07-03 15:41:22 | Band of Brothers
原題:Crossroads


続きです。
連隊本部に応援を要請しつつ指示を出すウィンターズとひたすら撃ちあう隊員たち。
ドイツ軍の砲弾が撃ち込まれ壮絶な戦いとなっていきますが、やがてドイツ軍は撤退していき戦いは終了します。
「やられた」なんて平凡な言葉言っちゃったよ、などと悔やむウェブスター君。
この戦いで負傷し一旦退場、いや戦場から離脱します。

11人の捕虜を首に怪我をしながらしつこく銃を撃っているリープゴッドに本部まで連れていくよう命令します。
ドイツ嫌いのリープゴッドは途中で捕虜を殺しかねないのでリープゴッドの銃から1発だけ残しあとは抜いてしまいます。
「敵は11人いるんだ。この1発を撃てば殺されるぞ。ちゃんと生きたまま連行するんだ」

いろいろ大変なんです、隊長は。

やっと一息ついたところでニクソンが様子を見に来ます。
ウィンターズさんに「水を飲ませろー」と言われ素直に自分の水筒を渡すニクソン。
この二人のやりとりはいつ見ても和みますね。あ、私だけですか?


ウィンターズさんはシンク大佐から大隊副隊長昇進を言い渡されます。
そしてE中隊の隊長はハイリガー中尉に受け継がれます。ちょっと寂しそうなウィンターズさんでした。
なので、冒頭の英軍残兵救助がハイリガーに指示されました。


現在に戻りニクソンとハイリガーが「小説は書けた?」様子を見にくると、若い兵士がウィンターズに付き添っていました。
「従卒だよ」大隊副隊長になると従卒がつくんですね。
「これからペガサス作戦です」ハイリガーの言葉にウィンターズさんは心配してあれこれ確認してきますが、
「いいからハイリガーに任せろよ」とニクソンさんに窘められてる感じです。


ペガサス作戦で英軍の兵士が無事に救出され、中隊と盛り上がっている様子を窓からちょっと覗くウィンターズさん。
やっぱり寂しいのね。でもハイリガーの事は早くから気に入っていてE中隊を任せるには申し分ないと思っていました。

ところが、
線路伝いにふたりで話しながら歩いていると、ハイリガーが見張りの兵士に誤って撃たれてしまいます。
ウィンターズさんは慌ててウェルシュを呼び、応急処置とモルヒネを施します。


衛生兵のユージーンが車でハイリガーを運ぶときウィンターズさんにモルヒネの数を確認しますが
「よく覚えていない、2~3本かな」と聞くと「薬の投与量は性格に伝えてくれないと困ります」と怒られます。
「だって痛そうだったから」などと可愛く言い訳すると「将校なんだからしっかりしてもらわないと!」と更に怒られます。
ユージーン、無敵です。E中隊で一番強いのは彼と言っても過言ではありません。
呆然と立ち尽くすウィンターズとウェルシュでした。

ちなみにハイリガーはちゃんと助かります。ですが、彼の戦争はここで終わることになります。


1944年12月フランス、ムームロン基地。
ハイリガーの後任はダイク中尉になりE中隊の訓練風景を見ています。
負傷して入院していたガルニアがウィンターズさんのお部屋に現れました。彼はハイリガーからの手紙を持ってきていました。
ウェルシュ、ニクソンにも挨拶をし部屋を去ります。

そしてニクソンとウェルシュに無理やり休暇を取らされパリに行く事になるウィンターズさんです。


もう少しだけ続きます。
最近、2回で終わらす気ないでしょ?私。。。

Band of Brothers Part Five 岐路 前編

2013-06-26 12:18:45 | Band of Brothers
原題:Crossroads

今回はトム・ハンクスさん監督です。
そのせいか、このエピソードはほかのエピソードとはかなり雰囲気が違うように思います。
時系列が前後したり、休暇中のウィンターズさんに戦闘場面をフラッシュバックさせたりします。
ウィンターズさんのフラッシュバック部分は原作には出てきていないのでオリジナルかもしれませんが、
個人的にBOB、いえウィンターズにはこの種の感傷的な部分はあまり必要ないかなーとは思ってます。

「リーダーは先陣をきるべきだ。例え困難な任務であっても。」
インタビューでのウィンターズさんの言葉です。
E中隊の隊員は口をそろえてウィンターズさんのリーダーシップを称えています。
「俺に続け」いつもウィンターズさんはそう叫び自ら前に出て隊員たちを引っ張っていったそうです。

そんな優秀な指揮官を上層部が見過ごすはずもなく取り上げられ階級があがれば本人とE中隊が望まなくても
直接指揮をとることは許されなくなり次第に前線から遠ざかっていきます。
今回はE中隊を直接指揮するウィンターズさんの最後の雄姿です。



1944年10月17日オランダ、シューンデルロクト。
朝から上層部に呼び出されたウィンターズさん、「起きろよルイス」とニクソンを起こします。

「ニクソンは本当に朝寝坊なんだよ」
この日もなかなか起きないニクソンにコップの水をぶっかけますが実は前の日の夜に無精したニクソンが
コップをトイレ代わりにして置いてあったものなので、ニクソンが枕をぶつけて抗議をします。子供か(笑)
ふたりのじゃれあいは可愛いくて大好きです。
この二人、性格も育った環境もまったく違うのに出世も一緒の親友っつーのがツボなんですよね~。
もちろんこのふたりもノンフィクションです。


シンク大佐がアルンヘムの英軍残兵を救出するようハイリガー中尉に命令します。
名付けて「ペガサス作戦」
そしてウィンターズには10月5日の戦闘報告書を出すよう命令します。


ウィンターズはひとりタイプを打ちはじめ、ここから回想シーンとして過去に遡ります。



マーケット作戦のあと、E中隊は北のライン川下流と南のワール川のあいだの「島」と呼ばれる5キロの地域でした。
近くに船着き場があり四方を堤防で囲まれていました。
小屋で待機するE中隊でしたが斥候に出ていたアレイ重傷を負い戻ってきました。
同じく斥候に出ていたリープゴッドが近くにドイツ兵がいたのに気が付かず、声を出してしまったため撃たれたのでした。
ドイツ兵が近くにいる。
すぐにウィンターズはウェルシュに伝令出したあと第1分隊を招集し偵察に出ます。


慎重に進んでいくとドイツ兵が撃つM42の音が聞こえました。
ウィンターズは隊員たちを待機させひとりで様子を見にいきます。相変わらず危険なことは自分でやっちゃう人です。
ドイツ兵を見てとったウィンターズは隊員たちに合図を送り迫撃砲を配置させます。
ここからウィンターズさんはテキパキと的確に指示を出しまた自ら先頭にたって進んでいきます。


夜が明けても撃ちあいは続きます。
ウィンターズさんは一旦先頭から離れ一生懸命作戦を練ります。

ドイツ兵は土手の上にいますがE中隊は下の溝にいるため、見つかれば簡単に包囲されてしまいます。
作戦が決まり隊員たちに指示を出し再び戦闘開始です。

こんな内容の報告書をタイプで打っているとニクソンがお酒を取りに顔を出します。
実際ニクソンはすご大酒飲みで後にウィンターズさんも「ニクソンはアル中だよ」と言っています。

「酒やめようかなー」などと零しつつ「報告書は簡潔でいいんだよ」などとアドバイスも。
なんて、こんな場面は割愛してもいいのですが、この二人のやりとりがいつも可愛いのでついつい注目してしまいます(笑)


突撃の準備をする隊員たち。

合図とともに突撃開始ですがここでもウィンターズさんはひとり先陣を切って走り出します。
堤防を駆け上がるとひとりの若いドイツ兵と目が合い一瞬躊躇しますが、すぐに倒します。


後編に続きます。

Band of Brothers Part Four 補充兵 完結編

2013-06-19 12:10:23 | Band of Brothers
Part4「補充兵」続きです。

ドイツ軍の激しい攻撃にE中隊は応戦しながら必死に撤退します。




そんな中コンプトンも銃弾に倒れてしまいます。衛生兵のユージンたちが助けようとしますが、
「俺は重いんだから運ぶのは無理だ。俺を置いていけ。ドイツ兵が俺の始末をつけてくれるさ」

結束の固いE中隊はもちろん置いていけるはずもなく、どこからか戸板をみつけそれに乗せて運びます。

たくさんの負傷者、そして死者を出しながら何とかウィンターズの待つ通りまでたどり着きすぐに出発します。
ウィンターズとニクソンが隊員を出迎えながら会話していると突然ニクソンのヘルメットに銃弾があたり倒れこみます。
「ニクソン!」かけよるウィンターズに、
「I'm All Right、I'm All Right」と2回言った後「Am I All Right?」とウィンターズに聞いちゃったりして、
ちょっとかわいいんですけどー、ルイス・ニクソン(笑)


その頃、ドイツ軍の攻撃でブルはタイミング悪く隊員からはぐれてしまったため、その場で身を潜めていました。
夜になり、落ち着かない隊員たちはブルを助けに戻ります。

ブルはその街の納屋に潜んでいました。
納屋の持ち主のオランダ人に見つかりますが、匿ってくれ傷の手当てもしてもらいます。
外にはまだたくさんのドイツ兵がいるため動くことができませんでしたが、納屋に入ってきたひとりのドイツ兵に
見つかり乱闘の末、ドイツ兵を殺します。

夜が明けドイツ兵も去り見回りにきた兵士たちの車に乗って戻ろうとするところを助けに来たE中隊の隊員たちと
会うこともできみんなのところに戻ることができました。


嬉しそうに駆け寄る隊員たちにブルは「良い隊だ。良い仲間だ」


この後E中隊はたった1本の補給路「地獄のハイウェイ」を奪還するために更に戦いを繰り広げますが、
イギリス第1師団は彼らよりはるかに厳しい戦いが続き、ライン川下流の北に降下した時点で1万人した兵士が
2000人近くまでになったそうです。死傷者や捕虜になった兵士がたくさん出ました。

こうしてマーケットガーデン作戦は開始から8日目に中止になり事実上失敗に終わります。
大きな敗因としてはベルギーの快進撃によってドイツ軍が撤退続きであるため残りは大したことないだろうと
兵力を甘くみたこと、そして大規模な作戦にも関わらず前線の幅が極端に狭く余裕がなかったことがあげられています。

緻密な連絡が必要であるにも関わらず、無線の使用ができないことが多くそれぞれの部隊の動きが大幅に遅れた事も原因です。
補給路がたった1本の道路しかないことも、死傷者を多く出した一因です。

但し、アイゼンハワーは終始この作戦は必要だったと言っています。


この作戦で506連隊は死者180名、負傷者560名。
101師団全体で死者750名、負傷者2100名。
イギリス第1師団は死者8000名になっています。

Band of Brothers Part Four 補充兵 後編

2013-06-12 12:13:19 | Band of Brothers
Part4「Replacements」続きです。


降下の準備をしているとE中隊の面々の何か嫌なものでもみたかの表情。

左がマラーキー、右はマック。

左からガルシア、マーティン、後ろがよくわかりません

ブル。後ろは不明(笑)

で、何を見ていたかというと・・・・

ソベルさんでした。
E中隊が殺しても飽き足らないほどの人物、そして屈強なE中隊を作り上げた人物。
何と彼は復帰したポパイを乗せてきてくれました。でも相変わらず隊員たちをねちねち苛めてます。

左がリプトン。右がノルマンディでお尻を撃たれたポパイ。

アイントホーフェンに降下した101空挺師団は、オランダのレジスタンスたちに熱烈歓迎を受けます。
あちこちに翻るオレンジの旗はオランダのオレンジ王家に由来しておりナチスから禁止された旗でした。

食べ物、飲みものを差し出され英雄扱いしてくれる民衆に取り込まれる部下たちを懸命に進ませる上官たち。
そんな彼らが複雑な心境で見ていたのがイギリスの機甲師団です。彼らと協力してゾンの橋を確保しなくてはいけません。


レジスタンスの協力を得ていよいよゾンに向かいます。

いつも通りすばやく進んでいく隊員たち。



しかしそこで彼らがみたものは!

ドイツ軍のタイガー戦車でした。タイガーがこっそり隠れていました。

余談ですが、戦車ではタイガー戦車が一番好きですね。かっこいいですよ。
それにひきかえ、連合軍のシャーマン戦車は何でこんなに丸っこいんでしょう(笑)

それを知らずに進んでくる機甲師団。急いでマーティンが知らせに行きますが「えー、見えないよ」。
建物の陰にいるんだ、そこの家を壊せば見えるよ、というマーティンですが「不要な破壊はしたくないんだよ」
そう言って進んでしまいます。もちろんタイガーはキリキリと大砲をシャーマン戦車に向けそして発砲します。


完結編に続きます。