明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



人間は15歳の時に好きだったった物は一生好きだそうだが、そういう意味では、授業中でも熱中して読んでいた作家は乱歩と谷崎である。 来年、女刺青師と彼女の作品を身体に入れた女性を撮影する予定である。しかし当の刺青師は、客に入れることに熱中したか、自身の墨は未完成である。私はそれでも構わなかったが、本人はそうはいかず、ちゃんと仕上げてからにしたいという。 彼女は私が谷崎作品を制作するなら参加したいという。谷崎作品には『刺青』がある。主人公の刺青師は男であったが、イメージ作品としてなら可能であろう。実際目にした墨は映画やTVのような描いたものとは違う。 市ヶ谷に向かう三島と楯の会の会員を、池部良と高倉健の道行きになぞらえた作品を考えたことは以前書いた。コロナ車中、三島も連想したのであろう。皆で『唐獅子牡丹』を元気良く歌ったという。その後殴り込み先で、名刀関の孫六を構え、三島の背中で泣いてる唐獅子牡丹といきたかったが、それには時間が足りなかった、とも書いた。しかし正確に書くと、粘土製の三島に、肌に入れた墨を表現する方法を手に入れるには時間が足りなかった。というのが正直なところである。あたりを血だらけにする方法は考えたのだが。

オイルプリント制作法

インキング映像↓

http://youtu.be/kZozcEqgKsE 

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