明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



雨の中、神保町を本の探索をする。今日は深川図書館で件の写真帖を借りることになっているので嬉しくてしょうがない。大型の写真帖で荷物になるし、こんな雨の日はうっかりすると、格安の久保田万太郎全集あたりを見つけてしまうものである。そこそこにして図書館に向かう。3階で受け取り、芭蕉像の前を通り、コードレスのマウスが、やたらと電池を食うのでコーナンで電池を買い、小津安二郎生誕地のプレートの前を通って帰宅。すぐ制作にかかりたいところだが、そこをあえて我慢し、K本で飲むことにする。作りたい物が待っているのに、わざわざこういうことをするのが、私の変態的なところだが、美味い物は、腹を空かせたほうがより美味いに決まっている。 常連席では、建設会社の部長Mさんが、昨日12年飼った犬が死んだということで落ち込んでいた。板の間で添い寝をし、腕の中で亡くなったそうである。そういえば、知人も20年生きた猫が死んだと年賀状にあったが、これがあるから哺乳類を飼うのは厳しい。直接触れることのない、熱帯魚くらいが私には丁度よさそうである。それでも、頭を撫でられるくらい慣れていたフラワーホーンが死に、水槽は空なのだが、次に何かを飼う気に、なかなかなれないでいる。あれは、私に慣れているわけではなく、餌が食べたいだけだと自分にいい聞かせながら飼っていたのだが。
本日は写真帖を、あえてバッグに入れたまま取り出しもせず、飲んで寝てしまうことにする。楽しいことが間違いないことを目の前に、わくわくしながら飲む。こんなに美味い酒はないのである。

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