明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



円朝2体目を制作中である。昔の噺家は身振り手振りをほとんどしなかったという。よって今度の円朝も両手は膝の上。あまり工夫のしようがない。しかし近所の買い物から帰って来たら、圓朝の頭が重みで前にのめっている。慌てて押さえる。 円朝は猫背だったという。その感じは鏑木清方の円朝像に描かれている。日本画にありがちな斜めを向いた肖像画だが、清方は圓朝の座り姿の猫背なニュアンスを描きたかったに違いない。表情などはまったく参考にしなかったが、その辺は参考にさせてもらった。 1作目よりさらに首を突き出し、噺がより佳境に、というのも良いな、と、その調子で行くことにした。何が起きても結果良ければそれで良い。行き当たりばったりさ。 この季節、窓を開けていると、早朝から門前仲町方面から聴こえて来る車の音が、房総の波の音とまったく同じように聴こえる。蝉の声と混ざってリゾート気分に、とは円朝を作っている限りならないが、ビーチボーイズなど流してみた。

HP

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