明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 

帆柱  


頭に浮かんだイメージを正確に作り、目の前に現れれば、まずは成功であり、やっぱり私の頭の中に在ったなと満足する。なので頭に浮かんだものがつまらなかったら、それは一般の写真家が、モチーフあるいはロケ地の選択の失敗、みたいなことになる。昨日、半僧坊が先端に立つ、帆柱に滑車をつけて背景にカミナリを配せば完成だ、と書いていた。滑車でもないと電柱の先端に立っているようである。つまり船の帆柱は円柱だと思い込んでいた。遣隋使、遣唐使船、などの船を調べてみると、補強のためなのかは知らないが、帆柱は貼り合わせの四角柱なのである。今回は雷光による陰翳があり、足元の滑車のデイテールまで作る必要はないが、 荒れる東シナ海を、元王朝末期の中国から脱出する禅師を導く3メートルある半僧坊の勇壮な姿だ、なんて顔をしていたら、見る人によれば、勇壮だけどどこに立ってる?ということになる。



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