明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



写真の欠点は、ない物は撮れないことである。コロナ禍の中、とんだことになったものだが、外側にレンズを向けず、眉間にレンズを当てる念写が理想、なんていつている私には、ほぼ問題がない。そもそもモチーフが日本には年号すらあったかどうか、唐の時代の中国だというのだから、被写体を求めて、出掛けて行きようがない。 そもそも本当のことなどどうでも良い、と長年まことをを写す、という写真という、ふざけたネーミングを蛇蝎の如く嫌い続け、”現世(うつし世)は夢、夜の夢こそまこと“の江戸川乱歩チルドレンたる私は、奮闘努力のかいがあった、と妙な空気の中で一人ごちるのであった。本当にこれは偶然なのだろうか?私にとって未知の領域に踏み込もうという今思うのである。 おそらく数千メートル級の山々、寒山の住まう岩窟も、作業台の上で制作することになるだろう。幼い頃、頭に描いたイメージは何処へ行ってしまうのだろう、と思い悩んだことが、私の創作行為の原点である。あの頃の私に、自分なりに何とか方法を見付けるぞ、と教えてやりたいが、紆余曲折、いい加減にしろ、というほど時間がかかる件に関しては可哀想で伝えられない。



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