フェイスブックを見ていたら、ご近所ネタの投稿で、川のウナギの写真を見た。『ホントだった?』 何年か前の話であるが、カラオケ帰りの明け方、近所の川で極太のウナギを川鵜が丸呑みしているのを見た、という話を聞いた。何しろ私の知っている範囲で、たちの悪い酔っ払いワースト2と3のコンビだったからはなから信じられない。そもそも一人は、その親父を含めて家族自体が大蛇を見たとか、河童を見たとかいう有様であったから、二人が飲みながら気炎を上げれば上げるほど眉唾臭くなる。 もともとは近所の小名木川の名はウナギから来ていると聞いたことがあるし、昔は獲れたことは知っていたが。私が30年前に深川方面に越して来た時、ルアー釣を始めた頃で、夜中に40センチくらいのフッコ(小型のスズキ)を釣って、歩いていた酔っ払いに記念に撮って貰った写真がどこかにあるはずだが、キャッチアンドリリースなど性に合わず、食べようとしたが東京湾ならまだしも、川に入り込んだ魚は臭くて食べられたものではなかった。食えない魚は釣る気にはなれない。それでもハゼを釣る人はいたものだが、産卵場所不足とかで最近は釣れないらしく、めっきり減った。昭和30年代の隅田川の匂いがまだ鼻の奥に残っている私からするとはるかにマシではあるのだが。 一人の酔っ払いは、それなら釣ってやる、といきまいていたが、釣れたという話は聞いていない。しかし写真を見てしまうと、連中の話は本当だったのかもしれない。一人はすでに郷里に帰ってしまっているし、本当だとしても、普段の不行跡で信用されないあんたらが悪い、ということにしておく。
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石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち 7月25日~9月2日
※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載8回『昭和残侠伝“唐獅子牡丹”三島由紀夫』
2016年『深川の人形作家 石塚公昭の世界』 youtub
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