先日、ネット上で、ある浮世絵を見た。画面内に描かれているものは比較的普通の遠近法で描かれている。ただ1つ、床に置かれた団扇が、他の物品の遠近感から伺える床の角度に合っていない。江戸時代などはまずそんなことより、情報を画面の中に収めることが肝腎である。そこに団扇が置かれていると。こういうことは“身も蓋もない”写真というツールは向いていない。 この歳になって10本の指を使って計算している子供の如き有様だが、絵画の勉強をしたわけでなく、色々やりながらああだこうだするので、時間を要し(一度出品した作品を差し替えたりしながら)あらぬ方向に進みがちだが、例えば黒人のギタリストなど、奇妙な弾き方をするミュージシャンがいるが、日本だったら情報は氾濫してるし、口やかましいアドバイザーがいくらでもいるので、なかなかそのまま大人にはなれないだろう。好きなミュージシャンで、安物の日本製ギターを酷い音でかき鳴らすハウンドドッグ・テイラーという人が生前いった『おれが死んだら、みんなは、「たいしたプレイはできなかったけど、確かにあのサウンドは良かったなあ」って言うだろうな。』私はこの辺りを目標にしているのだが。
※『拝啓つげ義春様』
(後期)21017年10月21日(土)~11月5日(日)『ゲンセンカン主人』展示
ビリケンギャラリー
住所:〒107-0062 東京都港区南青山5-17-6-101
TEL:03-3400-2214
営業時間:12:00 ~19:00(月曜休)
ホームページ:http://www.billiken-shokai.co.jp/
※『タウン誌深川』25日“明日できること今日はせず”連載5回「芭蕉の実像」
※深川江戸資料館にて九代目市川團十郎像を展示中。11月12日まで。
HP
| Trackback ( 0 )
|
|