明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



昨日書いた『一休和尚雨宿り図』は、橋の下にしたのは雨宿りメンバーを横一列に並べるためである。 以前から考えるだけになっていることに、作った人物をビートルズの『サージャントペパーズ』のジャケットのように、作るたび並べることをやってみたい。特に陰影を排除してからは互いの存在が干渉しないのでただ並べるだけで良い。雨宿り図もそうやって次々並べていこうと考えていた。 まずは一休の両サイドに夜鷹と乞食を考えた。一休の女色にまつわるイメージを、胸元露わな夜鷹に担当させようと考えたが、次の展示がお寺でという話になり、いったん鞘に納めることに。 考えてみると、役目が終わった人物も、首だけは引っこ抜いてある。豊干禅師や慧可禅師、陶淵明、寒山と拾得、鉄拐仙人、蝦蟇仙人など、エキストラとして雨宿りさせるのも一興かもしれない。鉄拐仙人は、分身の術で魂を飛ばしている間に弟子に予定より早く残して来た身体を焼かれてしまい、傍の乞食の死体に乗り移り甦った。この表情では使えそうにないけれど。



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