明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



NHKの連続小説は未だに開始時刻8時15分というイメージが変えられず、気が付いたら終っている。父親役の遠藤憲一は悪役専門から、最近は良い味を出している。ただ一つ。ナレーションをやり過ぎである。 私は子供の頃シルエットクイズが得意で、TVを見ながら人物を当てたものである。これは今の仕事に多少かかわりのあることかもしれない。それと、これはまったく役に立つことはないが、一度頭に入ると電話の相手の最初の「モシモシ」で誰だか判ることである。常に待ち構えているわけではないし、電話にかぎって普段の声と変わってしまう人や、たいした付き合いじゃない人がかけて来た電話は別であるが、たいていはモシモシとともに名前より先に、即座に顔が浮かぶのである。先方はいきなり久しぶり、といわれたってきっと誰かと間違えているのだろうと思うだろうし、説明したところでだからどうした、ということで相手も感心のしようがないであろう。そこで遠藤憲一のナレーションである。頼む方もなんでこうも一人に殺到するのであろうか。業種限らず呆れるほどCMに使われている。それは良いから使われるのだし、あの囁くようなハスキーな声には何かあるのだろう。しかし私にとっては、ちょっとやそっと調子を変えようが一人の人物の顔が浮かんでしまうのである。申し訳ないが食傷気味である。これを書いている間にもすでに一回聴かされている。

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