デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

博士の異常な愛情(PART 1)

2019-09-05 10:42:38 | 映画・芸能界
 

博士の異常な愛情(PART 1)

 


(docluv13.jpg)


(docluv11.jpg)


(junko05.gif)




(junko11.jpg)

デンマンさん。。。 どういうわけで急に 博士の異常な愛情を持ち出してきたのですか?


(kato3.gif)

実は、バンクーバー市立図書館で借りていた本を読んでいたら次の箇所に出くわしたのですよ。。。



(docluv10.jpg)

 

スタンリー・キューブリック監督の名作「ドクター・ストレンジラブ」(1964年)に、つぎのような場面があります。

北極上空をパトロール中のB52爆撃機が、誤ってソ連への水爆攻撃に発進してしまった。
それを呼び戻す秘密連絡コードを見出した士官が、大統領に伝えようとする。

しかし、基地内の公用電話回線は普通。
そこで公衆電話で伝えようとするが、コインがない。

電話機の傍らにコカ・コーラの自動販売機があるのに気付いた士官は、銃を持つ兵士に販売機を銃撃してコイン取り出してくれと頼む。
しかし、兵士は、「コカ・コーラ社から訴えられたらどうするんです?」と言って応じないのです。

B52がこのまま進めば、ソ連に水爆を投下して、第3次世界大戦が始まってしまう。
そして、人類は滅亡する。
そのことと、コカ・コーラ社からの訴訟とどちらが重要なのか、この兵士は判断できないのです。
この場面を見て笑ってしまうのは、現実にいかにもありそうな場面だからです。

「木を見て森を見ず」とは、昔からある批判です。(略)

この映画の邦題は「博士の異常な愛情」ですが、これは明らかに誤訳です。
「ストレンジラブ」というのがこの博士の名前なので、仮に日本語に訳すなら「ストレンジラブ博士」とすべきでしょう。
「アインシュタイン博士」を「一石博士」と訳さないように。

 

(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)




56-57ページ 『「超」集中法』
著者: 野口悠紀雄
2015年9月20日 第1刷発行
発行所: 株式会社講談社 




ずいぶんと昔の映画ですわねぇ~?



そうです。。。 ジュンコさんはまだ生まれてませんよねぇ~。。。

私の祖父の時代ですわ。。。 で、デンマンさんはこの映画を観たのですか?

観ましたよ。。。 日本に居る頃にも見たけれど、久しぶりについ最近観ました。。。

 


(lib90903a.png)


『拡大する』

『実際のページ』





デンマンのコメント

Sep 03, 2019

Directed, produced and co-written by Stanley Kubrick in 1964 loosely based on Peter George's thriller "Red Alert (1958)", this political black comedy satirizes the Cold War fears of a nuclear conflict between the Soviet Union and the United States.

Superb and memorable are the performances of Peter Sellers as wheelchair-bound Dr. Strangelove and Slim Pickens as Major T. J. "King" Kong, the B-52 Stratofortress bomber's commander and pilot who rides on the H-bomb like a mad cowboy.

Don't miss this best political satire of the century!

 


(docluv18.jpg)




1958年に発表されたピーター・ジョージのスリラー「レッドアラート」にヒントを得て、1964年にスタンリー・キューブリック監督がシナリオ共同執筆し制作されたこの映画は、ソ連とアメリカの核紛争に対する冷戦の恐怖を風刺した政治的なブラックコメディです。

車椅子のストレンジラブ博士を演じるピーター・セラーズと、T.J.キング・コング少佐を演じるスリム・ピキンズの演技は絶妙で、映画を見終えても長く記憶に残ります。

コング少佐はB-52ストラトフォートレス爆撃機の司令官兼パイロットであり、熱狂したカウボーイのように水素爆弾にまたがって落下してゆくのでした。

20世紀の最高の政治風刺映画をお見逃しなく!



 



あらっ。。。 つい最近、9月3日に観てコメントを書き込んだのですわねぇ~。。。で、どういう内容なのですか?



次のような「あらすじ」です。。。


博士の異常な愛情 または私は如何にして

心配するのを止めて

水爆を愛するようになったか


 


(docluv17.jpg)

 

この映画は、スタンリー・キューブリック監督、ピーター・セラーズ主演で、1963年制作・1964年に公開されたアメリカ・イギリス合作の映画である。
日本語題は一般的に『博士の異常な愛情』と略称される。

あらすじ

アメリカのバープルソン空軍基地の司令官リッパー准将が精神に異常をきたし、指揮下のB-52戦略爆撃機34機にソ連への核攻撃(R作戦)を命令したまま基地に立て篭もった。

巻き込まれたイギリス空軍のマンドレイク大佐は将軍の閉じこもる執務室から出られなくなり、リッパー将軍の話相手となる。
出撃した爆撃機にはそれぞれ第二次世界大戦で使用された全爆弾・砲弾の16倍の破壊力がある核兵器が搭載されていた。

バープルソン空軍基地の状況とB52出撃を知ったアメリカ政府首脳部(マフリー大統領、軍高官、大統領科学顧問のストレンジラヴ博士など)は、機密情報の塊であるペンタゴンの戦略会議室にあえてソ連大使を呼び対策を協議する。

ソ連首相とのホットラインで、ソ連は攻撃を受けた場合、自動的に爆発して地球上の全生物を放射性降下物で絶滅させる爆弾(皆殺し装置、終末兵器の一種)が実戦配備されていることが判明する。

公開しなければ威嚇の意味をなさない兵器をなぜ公開しなかったのかと迫るストレンジラヴ博士に、ソ連大使は「近日公表する予定だった。首相は人を驚かすのが趣味だ」と説明した。

 


(docluv16.jpg)

 

この協議が続いている間にも爆撃機は進撃を続けていた。

爆撃機の一般通信回路は敵の謀略電波に惑わされないためにCRM114とよばれる特殊暗号装置に接続されていて、この装置は通信をまったく受け付けない。
そのため爆撃機を引き返させることは不可能である。
例外として三文字の暗号を送信することによってこの装置を解除できる。
その暗号はリッパー准将しか知らない。

アメリカ政府はリッパー准将から無線通信の暗号を聞き出すために、将軍の基地に近い所の空挺部隊を動員するが、将軍が基地内のアメリカ兵に戦時体制の指令を出していたため、味方同士による戦闘が開始される。

リッパー准将はマンドレイク大佐に、水道水フッ化物添加は共産主義の謀略だという陰謀論を延々と話すが、その後いよいよ兵士が准将の執務室に迫ってきたという時、大佐に日本人から拷問を受けた話を聞き、自分は耐えられそうもないと言ってバスルームで自殺してしまう。

その後、リッパー准将の話を分析したマンドレイク大佐によって爆撃機のCRM装置の暗号が解読される。
大佐はコカコーラの自販機を撃ち抜かせて電話代を手に入れて大統領に暗号を通報し、撃墜を免れた爆撃機は攻撃を中止して基地へ引き返しはじめた。

しかしコング少佐の機は対空ミサイルの爆発が原因でCRMの機密保持装置が作動し暗号装置が破壊され、帰還命令を受信出来ない。

その上、低空飛行により燃料を浪費して当初の目標地点への攻撃ルートでは脱出する燃料がなく、最も近いミサイル基地への攻撃に切り替え、ソ連への核攻撃を行う。

断線によって爆弾の投下口が開かない非常事態に、熱血漢のコング少佐は核爆弾にまたがりながら配線を再接続するが、故障が直るや否や爆弾は投下されてしまい、コング少佐はカウボーイよろしく爆弾にまたがったまま落ちてゆく。

 


(docluv12.jpg)

 

皆殺し装置が起動し、人類を含む全生物が10ヶ月以内に絶滅することに一同が暗澹とする中、選抜された頭脳明晰な男性と性的魅力のある女性を地下の坑道に避難させることにより人類を存続させうるとストレンジラヴ博士は熱弁し、興奮のあまりドイツ時代に立ち返り「総統!私は歩けます!」と絶叫する。

ラストはヴェラ・リンが歌う第二次世界大戦時代の流行歌『また会いましょう』の甘いメロディが流れながら幕を閉じる。

 






出典: 「博士の異常な愛情」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 





 



あらっ。。。 面白そうですわねぇ~。。。



実に面白いですよ。。。 ジュンコさんも図書館でDVDを借りて観たらいいですよ。。。

。。。で、どうしてこの映画を取り上げたのですか?

もちろん、本の中にこの映画のことが書いてあったからだけれど、次の箇所が気になったのですよ。。。



(docluv10.jpg)

 

この映画の邦題は「博士の異常な愛情」ですが、これは明らかに誤訳です。

「ストレンジラブ」というのがこの博士の名前なので、仮に日本語に訳すなら「ストレンジラブ博士」とすべきでしょう。

「アインシュタイン博士」を「一石博士」と訳さないように。




この上の小文のどこが気になったのですか?



この映画の邦題は「博士の異常な愛情」ですが、これは明らかに誤訳です、と書いてある。。。 でも、これは誤訳じゃなくて、この映画のタイトルの意訳なのですよ。。。

どういうことですか?

あのねぇ~、この映画のタイトルは実は長いのです! Dr. Strangelove or: How I Learned to Stop Worrying and Love the Bomb この長い映画のタイトルを日本語に意訳したのが 博士の異常な愛情 ですよ。。。

つまり、上の本の著者はDr. Strangelove だけに注目して「ストレンジラブ博士」と訳したのですわねぇ~。。。

そうです。。。 確かに直訳すれば、そういうことになるけれど、映画のタイトルとしたら、無味乾燥で面白くも なんともない。。。 やっぱり、博士の異常な愛情 とした方が、読む人に興味を起こさせて、この映画を観てみようか!? という気にさせるのですよ。。。 ジュンコさんも そう思いませんか?

そうですわねぇ~。。。 確かに、その方が次のようなシーンをイメージさせて、映画を観てみたいと思いますわねぇ~。。。

 


(docluv13.jpg)


(docluv19.jpg)



(laugh16.gif)

 (すぐ下のページへ続く)







コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 博士の異常な愛情(PART 2) | トップ | おろおろする »

コメントを投稿

映画・芸能界」カテゴリの最新記事