統一家の混乱の最終的収拾のために
混乱や混迷はいつかは収拾されて行くものです。さもなくばすべてが滅んでしまいます。
統一家の混乱をいかに収拾して行くかとかを考えると、その混乱の原因や経緯を知らなければなりません。
この問題にブログ村で果敢に挑戦したブログがありました。それは2015年4月から2016年6月にかけて執筆されていた「金容成のブログ」です。このブログを読んで、感動し行くべき道を見出した食口も数多くありました。ただ、残念なことは「金容成のブログ」は、その表現や取り上げ方が馴染みが薄く。全文を読まないまま終わった人が多かったと言うことです。そこで今回、「金容成のブログ」をもう一度読み返し、その訴えたい主眼は何か、を纏めてみようと思った次第です。「金容成のブログ」をわかり易くするためにまとめたものがありましたので、それにもう一度手を入れ、表現などをよりわかり易くしてブログに掲載をしようと考えた次第です。
HOPE管理人が纏めたのでもとのブログを書いた金容成氏の意図とは多少違っているかもしれません。もとのブログはこちらにありますので、詳しく読まれたい方は直接そちらを読んでみてください。 http://blog.livedoor.jp/kimyongsong/
「統一家の混乱を克服する為の統全的理解」
金容成のブログの最初のテーマは「統一家の混乱を克服する為の統全的理解」です。
http://blog.livedoor.jp/kimyongsong/archives/2015-04.html
「統全的理解」とは「全体をまとめて理解する」という意味です。統一家の混乱をどのように克服していくのか!混乱を克服し収拾して行くのは全ての祝福家庭、全ての食口の課題です。混乱を克服していくためには、混乱の現実を正確に把握することが第一の課題です。
<金容成のブログ>序論 父子協助時代における長子と教権勢力間の闘争史
「教権勢力」という言葉が出てきます。
「教権勢力」というのは統一家の混乱の経緯の中で文顕進会長と対立し今も統一家の活動の主体勢力となってきた統一教会(家庭連合に改称)の組織の権威を把握している主要幹部のことを指しています。
文顯進氏とこの教権勢力との間の軋轢や葛藤が問題の核心です。そのことの問題点をあきらかにして行くことが混乱克服の筋道となります。
Ⅰ.「統一家の混乱①-2000年~2012年」
1.真のお父様がどのような経緯から顕進様を叱責され、解任するようになったのか
「統一家の混乱」の最も主要な年次が2000年からお父様が聖和された2012年までの13年間です。
かねてからお父様は「どんなことがあっても2013年1月13日の基元節を終えて霊界に逝かなければならない」と語られていました。しかしお父様は、この日を前にして聖和して逝かれました。地上で生きて基元節を迎えることはできませんでした。基元節と言う生涯の悲願の日を目前にして霊界に逝かれたお父様でした。今は天上にいらっしゃるお父様です。生涯の悲願であった基元節を目前にして逝かれたお父様の心情はいかなるものだったのでしょうか。いかなる心情をもってこの期間を過ごされたのでしょうか。
この混乱期の中で、最も重要な意味を持つ日が2009年3月8日です。この日束草の天正院でおこった出来事が最も重大なポイントです。2009年の3月8日、天正院に集められた幹部たちの前で真のお父様は文顕進会長を激しく叱責されました。そうしてすべての職責を剥奪されたのです。
この日を境にして、顯進様は統一家の主要グループから離脱して行かれました。それ以降、教会組織内では、あらゆる機関を通して、顯進様と顯進様に従った郭会長や兄弟たちのことを「郭グループ」という名呼び捨て、顕進様と顕進様に従う者たちは反逆者であり、分派グループであるとして徹底的に宣伝されるに至った。そのような中でも顯進様に従おうとするものは反逆者とみなして除名や公職追放、あるいは教会への出入を禁止するなどの強硬処置が取られました。顯進様に従うことを徹底的に防備する行動を取ったのです。
これが、まず最初の統一家の混乱でした。
2009年3月8日のこの日、お父様は顯進様を厳しく叱責されその職責を剥奪される決定をされました。それは何故だったのでしょうか?お父様が顕進様を叱責され、その職責を解任するに至った経緯。そしてその時のお父様の心情や事情を知らなければその秘密を解くことは出来ません。真実を見極めることは困難です。
束草天正院での出来事の内容や意味することを中心として、この期間の様々な葛藤やことの推移の結果を、事実を踏まえ、実際に残されたお父様のみ言や教会サイドから出された資料などを引用しながら描き出していきます。
2.神様の摂理を破綻させるのがサタンの働き
お父様が悲願とされたのは神様の理想の成就です。それが摂理でした。サタン・悪魔が実在するとすれば、サタン・悪魔は、お父様の悲願である神様の理想が実現することすなわち摂理を妨害し、破綻させるように働くはずです。サタンは、お父様が摂理を進めるうえで欠かすことのできない次の三つの要素を破綻または破棄させ様としたのです。
①摂理の中心にある真の家庭を破綻させる。
②摂理の道標であるみ言(八大教材教本)を破棄させる。
③摂理を遂行するための摂理機関(教会や財団)を歪曲させる。
神様の摂理がどのような経過を経て破綻に陥って行ったのでしょうか。統一家の混乱を考える時に我々は真の家庭とお父様の苦悩を理解することが何より大切です。お父様は神様の摂理の完成一筋にその人生を歩んでこられた方です。ありとあらゆる人々から見捨てられ裏切られ背かれ、時には神様ご自身からも見捨てられたような状況を何度も通過して来られました。そのような困難と試練の中から摂理の勝利の道を開拓してこられたのがお父様の生涯でした。
お父様は様々な困難や苦難を味わいながらそれを乗り越えて来られましたが、困難や試練を超えてくることができたのは、まず第一にただひたすらに神様を愛されてきたことであり、次に神様の願う「神の国」の実現という神の摂理を希望とし夢として歩んできたからに他なりません。もしもその生涯の目的と目標が潰えたとするならば、お父様の生涯はどれほど悲惨なこととなるでしょうか。サタンはお父様のその希望の的である摂理を破綻させることに無慈悲に全力を挙げて来たのです。
お父様が掲げた神様のみ旨とは何でしょうか?まず第一に創造原理で明らかになっているように真の父母を立てることでした。その次に真の家庭を実現していくことでした。そしてその真の家庭の価値を全世界および全人類に普遍化していくことでした。そしてそれこそが摂理の目標そのものだったのです。ですから「真の家庭」なしには神様の摂理の完成はあり得ないというのがお父様のなされる摂理の基本だったのです。そうであればこそサタンは、「真の家庭」の分断を最重要ポイントとして攻撃してきたのです。
次に神様の創造理想の実現にはその実現に至る筋道が明らかにされなくてはなりません。その道筋こそが原理です。そしてお父様のみ言です。その集大成がお父様が制定した八大教本教材だったのです。サタンはそれを知っていたがゆえにお父様の聖和後真っ先に手掛けたのがこれらのみ言の改竄と破棄だったのです。
さらに、摂理の目的を成就するためには、人材と経済の基盤が必要です。それらを纏め管理するのが摂理機関ですが、お父様の聖和後その摂理機関が歪められ、摂理の成就を困難にさせて来たのです。
この期間に、①「真の家庭」が分断され破綻的な状況となっていきました。それと同時に ②八大教材の改竄や再編集が進んで行きました。さらには ③これまで真の御父母様を中心に一体的に運営されて生きた諸機関が分離分断され統一的な運営が失われて行くようになっていきました。その結果運営の中身も方向性も創立者であるの真のお父様の意図した内容から乖離が進んで行ったのです。サタンはその思惑をその通りに実現していったのです。
3.サタンの侵害による三つの要素と6つの重要ポイント
それでは実際に、サタンはどのような形でこの三つの要素、①真の家庭の分断と、 ②み言の改竄、③摂理機関の歪曲を図ってきたのでしょうか?金容成のブログでは次にあげる六つの重要ポイントに要約して問題を取り上げていっています。
(1)2008年4月18日 亨進様による顯進様の米国理事会の職責剥奪事件。
2008年4月18日、文亨進様が真のお父様より世界平和統一家庭連合の世界会長に任命されました。亨進様が就任後すぐに行ったのが、アメリカの総会長のを顯進様から仁進様に交代させたことでした。引き続きアメリカ理事会が仁進様関係の人々に代えられました。これは後にわかることですが、この人事は真のお父様の全く知らないところで行われていたのです。その後この人事がお父様の知ることとなり、お父様は「すべてを元通りに(文顕進様の職責を回復)するように!」との指示を出されました。ところが、お父様の「すべてを元通りにするように!」との真の指示は無視され続けました。結果的に文顯進様の米国理事会の職責は回復されることがなかったのです。
(2)2007年から2008年にかけて 顯進様による世界的なGPF活動
2007年から2008年にかけて顯進様による世界的な超宗教平和運動=GPF活動が展開されていました。この期間のこの活動は2013年の基元節を迎えるためにも極めて重要な行事でり、真のお父様の特別指示を受けての活動でした。ところがこの重要行事が行われていたにも関わらず、これらの行事が進められていたことを当時の教会組織は一般教会員には伝えていませんでした。直接間接にインターネットなどで事実を知った食口以外の一般の教会員たはこの期間顯進様が当時進めておられた世界的な活動の事実を全く知りませんでした。顯進様を追放しようとする様々な動きは顯進様がお父様の命を受けて忙しく世界を巡っていたこの期間に進行していったのです。
(3)2009年3月8日束草天正院での霊界メッセージ事件
2009年3月8日、束草天正院では、「霊界に逝かれた文孝進様からのもの」だとされる「霊界メッセージ」が発表されました。その中には子女様の役割に関する内容もありました。その同じ日にお父様は顯進様を激しく叱責され、その職責を解かれたのです。この日この時お父様が語られたみ言を見ると、お父様はこの「孝進様からの霊界メッセージ」が霊界からの孝進様メッセージそのものだとの認識でみ言葉を語られていることがわかります。
その後明らかになるのですがこの時の「霊界メッセージ」は霊界からのメッセージではありませんでした。何者かがメッセージ文を作成し、あたかも霊界の孝進様からのメッセージであると装ってお父様に伝えられたことが明らかになりました。このことに関しては金孝南訓母自身がその後の表明で明らかにしているのです。
(4)顯進様に「絶対<性>に関する違反行為はあったのか?
2009年2月9日、お父様は顯進様を叱責されました。その叱責された内容の中に顯進様に「絶対<性>に関する違反行為」があったという内容がありました。実際のところ顯進様にはそのような事実はまったくありませんでした。にもかかわらず、お父様は「顕進様が絶対<性>に違反している」という話をそのまま信じられたのごとく顕進様を叱責されていたことが記録に残されています。それではだれが顕進様が「絶対性」の価値観からして道に外れた行為があったということをお父様に伝えたのでしょうか?お父様はどうしてそのような虚偽の事実を本当の事だと信じられたのでしょうか?ここに重要な問題が秘められています。
(5)「米国理事会の改変」は誰の責任か?
真のお父様が顯進様を解任し叱責された理由にアメリカ理事会の改変と招集の問題がありました。アメリカ理事会は世界摂理を進めるうえで重大な役割を持っていましので、その理事の選任はお父様の先任事項となっていました。にもかかわらず当日のお父様のみ言の記録を見るとお父様はこのアメリカ理事会の改変問題で顯進様をきつく叱責されています。その後明らかになったのは、このアメリカ理事会の改変は仁進様によるものだったと言うことです。亨進様がお父様に報告も相談もないままに世界平和統一家庭連合の世界会長の職権でアメリカ総会長に任命した仁進様によってアメリカ理事会は改変されていたのです。
(6)2010年2月22日 遊天宮事件
その後、2010年2月22日遊天宮にて金孝律補佐官は文顕進様を否定する様々な内容を発表しました。その時金孝律補佐官によって発表された内容がお父様の文顕進様への叱責と解任の主要な理由そのものでした。ここでこの時金孝律補佐官が発表した顯進様が誤ったとされる内容を見てみるとそこには極めて大きな問題があることがわかります。そのとき発表された内容は実際の顯進様の実態とは全てが真逆な内容でした。顕進様に関して誤謬に満ち満ちた報告をだれがお父様にしたのでしょうか?これが大きな疑問です。
以上のような6つの内容を軸に、統一家の混乱の真相と実際を明らかにして行きます。(金容成のブログより引用。纏めと文面の修正はHOPE子が行いました。)
(続く)