「イサン」という韓国ドラマがあった。臣下の企みにより誤って世子の息子を殺してしまった王様がその孫であるイサンを世孫として育て英明な王様にしていくというドラマである。朝鮮22代王正祖を主人公としたドラマと言うことである。ドラマなのでかなり実話とは違った部分があるのは仕方がないだろうが、当時の王朝の実態を知ることのできるドラマだった。
硬直した利権や慣習を打破しようとする世孫と、あくまで利権を守るためにあらゆる策謀を尽くす重臣たちとの熾烈な闘いが描かれていた。
地位と名誉と財産=利権を守るために改革に反対する重臣たちの抵抗に果敢に挑戦して行く世孫の姿は痛快である。
様々な権益を手にした者たちがその権益を守って貴族化して行くのは何処に国にもあるようだが・・・・
利権構造とは国の利益や民の幸福を忘れて私利を貪り一部集団や個人の利益を守るために改革や解放自由化に反対するものであり、時として非良心的な手法を恣にする。
至近な例としては、獣医師不足を解消しようと獣医師学部の新設を目指した案件にブレーキをかけるためにあらゆる手法を駆使した今治の加計学園の獣医師学部新設問題がある。 ・・・今愛媛県では獣医師会に抗議の意味だと思うが愛媛県の獣医師たちの獣医師会の会費不払いが始まっているらしい。
こういうことは何処にでもあるのだろうが・・・・いかにそのような抵抗を克服して改革を実現していくかが問題です。いつまでも利権に安住して改革にブレーキをかけていれば国も組織も疲弊していずれ共倒れになって行く。肝に銘じたいですね。