淑女ワシントン号第七ページ(上の写真の七行目以下)
解読 右之趣、夫々遠見番江早々御申通可被下候。以上。
仍之申入候。恐々謹言 稲葉七左衛門
四月四日 西川松蔵殿
読み方 右の趣それぞれ遠見番へ、早々御申し通し下さるべく候。 以上。
これに依って申し入れ候。 恐々謹言。 稲葉七左衛門
四月四日 西川松蔵殿
解説 「趣」『おもむき』はこの章で既に出ました。最も崩した方です。 「遠見番」・・・沖合に不審な船等が見えないか、望遠鏡で高台から見張る役目の役人。 「御申通」・・・「早々」の次ぎに「御」が有ります。 「可被下候」・・・「可」は分かりますが、「被下候」はよく分かりません。先生はこう読みました。 「以上」も分かりにくいですが、「定型句」として頭に入れておきましょう。 最終行のはじめは、読むのは困難ですが、定型句の「仍之」・・・これに依って。 「申入」の次は「候」。 結びの挨拶は、「恐々謹言」。定型句『決まり文句』ですから、形で覚えて下さい。
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