古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十九章 漂流外国物語 其の五十二

2016年05月08日 07時49分54秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「漂流外国物語」第十五ページ、上の五~六行目

 

解読 後の方ハ五歩程ツゝ挟ミ廻し、足ニハ皮の沓越は

    き居申候。右舟之内ニ屋形有之、外廻りビイドロ明

読み 後ろの方は五歩程づつ挟み廻し、足には皮の靴を履

    き居り申し候。右舟の内に屋形これ有り、外廻りビイドロ明かり

説明 「後の方ハ」・・・頭の後ろの方は。「後」と言う字は教えて貰わねば読めません。 「五歩」・・・「歩」は「分」で、一寸の十分の一。五分は約一㌢五ミリとなります。「五」の下部の横線が見えず、「五」とは読めません。 「五歩程ツツ」・・・頭の後部の髪の毛のカットの長さの事と思われます。 「挟み廻し」・・・この意味は判りません。「廻し」・・・これも読めません。 「足ニハ皮の」・・・「皮」の字も読むのは困難です。  「沓」・・・「靴」。 「越」・・・「を」。「代」の字の様に崩して書いています。 最後は「し」に見えますが、「者」の崩しで「は」です。「はき居」・・・「履き居り」と続きます。「はき居申候」・・・履いて居ます。 「屋形」・・・屋根の形をした構造物。船内に作った建物の事。 「外廻り」・・・屋形の外廻り。 「ビイドロ」・・・ガラスの事。「ビードロ」はポルトガル語。 最後の字は読めませんが「明」という字です。「明障子」と続きます。このページは、古文書としても、高度に難解な箇所と言えます。 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿