古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三十六章 不調法書附壱札 其の二

2014年12月30日 08時14分52秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「不調法書附壱札」第一頁、上の三~四行目

解読 相成候處、六兵衛殿侘言及再三候ニ付

    至極之御憐愍以御内済ニ被為成候段々

読み 相成り候処、六兵衛殿侘言再三に及び候に付き

    至極の御憐愍以て御内済に成させられ候段々

解説 「相成候處」・・・「相」の字が読みにくい。相成りましたが。 「六兵衛殿」・・・本行には折れ筋が入っていて特にこの付近は読みにくいです。 「侘言」・・・『たごん』お詫びの言葉。「侘」は「お詫びする」と言う意味が有ります。「言」も難解。形で覚える字。 「及再三」・・・再三に及び。六兵衛さんが何度も詫びてくれた。 「候ニ付」・・・くれたので。 「至極」・・・『しごく』、読むのは困難です。 「御憐愍以」・・・御憐愍を以て。憐れみ・お情けを以て。 「御内済」・・・表沙汰にしないで、内々で済ませてくれる事。 「被為成候」・・・成させられ候。この四文字何れも読みにくいですが、「成」の次は「候」です。 最後は「段々」・・・次第。事。内々で済ませて下さいました事々。


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