乍恐奉願口上第十ページ、上の画像の九行目十行目
解読 義平と申者者、一向存不申候侭之仁故商
内可仕筈も無御座、勿論鶴七との商内ニ
読み 義平と申す者は、一向存じ申さず候侭の仁故あき
ない仕るべき筈も御座無く、勿論鶴七との商いに
解説 この二行は比較的やさしい。 「申者者」・・・「者」が続きますが、最初は人間の「者」で次は変体仮名の「は」です。 「侭」も少し難しいが、よく見ていると見えて来ます。 「仁」・・・『じん』と読む。人間・ひと。 次は「故」の崩し字です。 「商内」・・・『あきない』「商い」。商売。 「可仕筈」・・・「筈」の上部が竹冠に見えないのですが、習った通り「仕るべき筈」と読んでおきます。 「無御座」・・・ござ無く。ここの「座」は漢字になっています。
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