古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十七章 潮岬会合 その十六

2013年03月22日 05時38分07秒 | 古文書の初歩

潮岬会合「乍恐言上」第四ページ、上の画像の七~八行目

 

解読 當年之義者前々之ごとく猟相應仕御運上茂

    あがり申様ニ被仰付可被下候。鰹釣申義一日ニ而も

読み 当年の義は前々の如く漁相応仕り、御運上も

    あがり申す様に仰せ付けられ下さるべく候。鰹釣り申す義一日にても

 

解説 「當年之義者」・・・当年は。「當」は「当」の旧字体。 「ごとく」は三回目です。一種の合成文字。「こ」の上の横棒一本と「とく」の組み合わせ。 「猟相応仕」・・・漁を例年並みに揚げる事。それなりに漁獲すること。 「御運上」・・・税金の事。商・工・漁・運送等の営業に課した雑税。 「茂」・・・変体仮名の「も」。 最終行は斜めに写って読みにくいですが、ご辛抱下さい。 「今年は以前の通り、漁獲もそれなりに上がり、お上へ納める税金も上がる様お言いつけなされ下さいませ。