古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第三章 五人組改連判・その三

2011年05月30日 11時16分36秒 | 古文書の初歩

 

 

 

二つめの、一つ書きの「附り」部分

解読

  附り御高札念入可立置之若御高札破

  損候ハゝ早々訴出立替可申并雨覆

  矢来等等損シ候ハゝ是又早々修覆可仕事

読み方

  附けたり 御高札、念入り立て置くべし。もし御高札破

  損、候らわば、早々訴え出、立て替え申すべし。並びに雨覆い

  矢来等損じ候わば、是又早々修覆仕るべき事。

解説  「附けたり」・・・附則。  「可立置之」・・・これを立て置くべし、ですが、   「之」(これ)は読まなくともよい場合が多いようです。(文章構成上入れる文字)    「若」・・・もし。 「候ハゝ」・・・この形はよく出ますので、すぐ慣れると思います。「候」で終わる場合には普通「候ふ」と言う送り仮名は附しませんが、活用形になる場合は、この様に送り仮名を附します。この様に゛「ハゝ」と崩してカナで書いて、「わば」と読ませます。  「并」は並の異体字。「矢来」とは、高札を立てている周囲を簡単に囲いをした竹垣の事。

高札の維持管理も、村の庄屋等の役目だつたようです。