ウェルター級12回戦
6階級制覇のマニー・パッキャオ選手(Manny Pacquiao)と4階級制覇のファン・マヌエル・マルケス選手(Juan Manuel Marquez)。過去3試合36ラウンズ戦って未だ決着の着いていない因縁の両者の第4戦は米国ネバダ州で行われ、ダウン応酬の激戦の末にワンパンチの6回KOでマルケス選手が勝利しています。(体格比較)
初回、積極的に左ストレートで仕掛けるパッキャオ選手の動きは悪くなく見えた立ち上がり。マルケス選手は過去の戦い同様に相手の様子を窺いながらボディ顔面へのカウンターで対処していきます。2回以降も積極的にパッキャオ選手が仕掛けていく流れの中、3ラウンド目にマルケス選手が放ったロングの右フックをパッキャオ選手が浴びてノックダウンを喫してしまいます。
痛烈なダウンだったパッキャオ選手でしたが、続く4回はマルケス選手も慌てず様子を見たことで徐々にダメージから回復していきます。そして5回にはパッキャオ選手がタイミングよく伸ばした左ストレートで今度は逆にマルケス選手がノックダウンを喫してしまいました。
ここで攻勢を強めたパッキャオ選手。すぐさまマルケス選手の反撃の右ストレートを浴びる場面もあったもののダメージの残るマルケス選手を攻め、左ストレートから返した右フックを強く決めてマルケス選手をさらにトラブルに陥れて一気に形勢を逆転させるかに思えたのでしたが…。
続く6回も仕掛けようと試みるパッキャオ選手なのですが、マルケス選手が徐々に立てなおしつつある流れの中、ラウンド終了間際にパッキャオ選手が左ストレートを振るおうと踏み込んだその瞬間にマルケス選手が右ストレートを強烈にジャストミートさせて試合は終わっています。
マルケス選手の右を痛烈なカウンターで浴びたパッキャオ選手はそのまま前のめりに倒れ、ピクリとも動かない鮮烈なフィニッシュシーンでした。
この強烈な結末で両者の因縁には決着がついたということになるんでしょうか・・?第5戦があったとしても驚きではないですが、奇跡の超人としてボクシング界を牽引してきたパッキャオ時代がこれで完全に終焉してしまったということは確かなのかもしれません。
CompuBox Stats: Pacquiao Had Power Surge Before KO
Powerpunches,Punchzone
マルケス選手は55勝(40KO)6敗1分。連敗となったパッキャオ選手は54勝(38KO)5敗2分。
Marquez Knocks Manny Pacquiao Out Cold in Six(Rick Reeno/BoxingScene)
Pacquiao vs. Marquez Results: Dinamita Defeats Pac-Man Via Knockout(Adam Wells/Bleacher Report)
Juan Manuel Marquez knocks out Manny Pacquiao with vicious counter punch in sixth round(Kevin Iole/Yahoo! Sports)
Marquez knocks Pacquiao out cold(Andreas Hale and Anthony Springer at ringside Photos: Chris Cozzone//Fightnews)
NUMBER 5 ANYONE? Marquez Knocks Out Pacquiao(Michael Woods/The Sweet Science)
Pacquiao Stunned in Sixth Round(GREG BISHOP/The New York Times)
Juan For The Ages: Marquez Gets His Knockout Revenge(Jake Donovan/BoxingScene)
Marquez stuns the boxing world(Michael Rosenthal/Ringtv)
Marquez KOs Pacquiao for fitting end(Dan Rafael/ESPN)
“Fighting Words” — Eight Years, Four Fights, One Punch(David P. Greisman/BoxingScene)
Freddie Roach: This is Not The End of Manny Pacquiao(Ryan Burton/BoxingScene)
Arum: Manny Pacquiao Says He Wants To Keep Fighting(Chris Robinson/BoxingScene)
Postfight: Paquiao-Marquez IV(Andreas Hale/Fightnews)
Photos: Marquez Knocks Pacquiao Out and Celebrates(BoxingScene)
Gallery:Manny Pacquiao - Juan Manuel Marquez IV(Yahoo! Sports)
Photo gallery: Marquez KO 6 Pacquiao(Ringtv)
Pacquiao Marquez 4 Fight Action(HBO)
Report/gallery: Pacquiao vs. Marquez IV(Andreas Hale and Anthony Springer Jr. Photos by Chris Cozzone//Fightnews)
パッキャオ失神KO負け/ボクシング(日刊スポーツ)
6階級覇者パッキャオがKO負け(デイリースポーツ)
マルケス、パッキャオに初勝利(時事通信)
6階級制覇パッキャオが失神KO負け 4度目の因縁対決でマルケスが初勝利(スポーツニッポン)
2012-12-08. Manny Pacquiao - Juan Manuel Marquez IV_odon3500
Manny Pacquiao vs Juan Manuel Marquez IV - (HBO Boxing Full Fight HD)
ボクシング ウェルター級 マニー・パッキャオvsマルケス(2012.12.09)
Round by Round パッキャオ対ブラッドリー
マニー・パッキャオ対ティモシー・ブラッドリー(2012/06/09)
Round by Round パッキャオ対マルケス3
マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケス(2011/11/12)
マニー・パッキャオ対シェーン・モズリー(2011/05/07)
マニー・パッキャオ対アントニオ・マルガリート(2010/11/13)
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パッキャオ対コット続報
ミゲル・コット対マニー・パッキャオ(2009/11/14)
パッキャオハットン続報
リッキー・ハットン対マニー・パッキャオ(2009/05/02)
パッキャオ対デラホーヤ 夢のあと
オスカー・デラホーヤ対マニー・パッキャオ(2008/12/06)
デビッド・ディアス対マニー・パッキャオ(2008/06/28)
Round by Round マルケス対パック2
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2008/03/15)
マニー・パッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラ(2007/10/06)
マニー・パッキャオ対ホルヘ・ソリス(2007/04/14)
マニー・パッキャオ対エリック・モラレス(2006/11/18)
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2004/05/08)
レーロホロノ・レドワバ対マニー・パッキャオ(2001/06/23)
チャッチャイ・サーサークン対マニー・パッキャオ(1998/12/04)
Round by Round パッキャオ対マルケス3
マニー・パッキャオ対ファン・マヌエル・マルケス(2011/11/12)
ファン・マヌエル・マルケス対リカル・ラモス(2011/07/16)
ファン・マヌエル・マルケス対マイケル・カッツシディス(2010/11/27)
ファン・マヌエル・マルケス対ファン・ディアス(2010/07/31)
フロイド・メイウェザーJr対ファン・マヌエル・マルケス(2009/09/19)
ファン・マヌエル・マルケス対ファン・ディアス(2009/02/28)
ホエル・カサマヨール対ファン・マヌエル・マルケス(2008/09/13)
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2008/03/15)
ファン・マヌエル・マルケス対ロッキー・ファレス(2007/11/03)
マルコ・アントニオ・バレラ対ファン・マヌエル・マルケス(2007/03/17)
ファン・マヌエル・マルケス対ジムレックス・ハカ(2006/11/25)
クリス・ジョン対ファン・マヌエル・マルケス(2006/03/04)
ファン・マヌエル・マルケス対マニー・パッキャオ(2004/05/08)
フレディ・ノーウッド対ファン・マヌエル・マルケス(1999/09/11)
ついにパッキャオ引退でしょうか?
なんとなくマルケスも引退する気がします。
・・・衝撃的でしたし、大ショックです。
この試合は何が何でもKOをというのは、最初の動きからはっきりしてましたが、熱くなりすぎて仇となりました。
カウンターパンチャーにやってはいけないことをやってしまった代償は大きすぎましたが、あのカウンターを打てたマルケスはやっぱり凄い選手ですね。
現役続行するのかわかりませんが、もうマルケス戦しか選択肢がなくなってしまった気もするのですが・・・。
マルケス39なのに衰えないですね、凄まじいとしかいいようのない話です。
結果はKOですがダウン応酬になったように実力差は大きくないと感じましたが・・・・・
こうなると気になるにはメイですね、メイにとっても最大の「戦うべき相手」の喪失になってしまったわけで・・・・
これでメイウェザーVSパッキャオは
完全に無いのでしょうか・・
マルケスの最後のカウンターは、あれはパッキャオと何回も対戦してきた彼にしか決めることのできない、神がかった一撃だと思います。
あんな凄まじいカウンターは、なかなか見られるものではないでしょう。
パッキャオも積極的に攻撃をしかけて、5Rもマルケスを崖っぷちまで追い詰めたのですが、あそこで仕留め切れなかったのが明暗を分けた印象です。
ただ、あそこから立て直したマルケスは流石でした。
試合自体は、本当にどちらに転ぶか分からない紙一重の歴史的な名勝負だったと思います。
パッキャオの「超人」としてのストーリーには、これで終止符が打たれたのは間違いないでしょう。
そして悲願を果たしたマルケスは、引退という流れになりそうな気がします。
物語的に考えても、今日は負ける日だったと言えなくもないですね。
ただ、今日のパッキャオの状態そのものは悪くないように思えただけに伝説は終わりを迎えましたが、ボクサー・パッキャオの歴史がもう少し続くのか注目ですね。
そして、パッキャオ自身は体重を増やしてパワーで押し切る為にキャッチウェイトにしなかったのかな
このトレーニング動画以外でも、何度か練習で繰り返していたカウンターでしたね。有効かもなぁ、と思っていましたが、ドンピシャでした…。
過去3戦いずれもマルケスの勝ちと見ていたので、個人的にはマルケスようやく報われたなぁ、と感じます。この選手は本当に、早くからもっともっと評価されてきて良い選手だったと思います。技術も肉体もそうですが、心がとてつもなく強い選手であると、毎度感じます。
パックはここでもう一度踏ん張れるか、いよいよ正念場ですね。成し遂げてきたことを考えれば、ここで引退しても十分にレジェンドですが、今日の出来を見るとあまりに勿体無い気もします。ボクシングでは殆ど必ず「伝説」といった類のものはいつか終わりますが、それは一杯のコーヒーも奢らない側から見た、勝手な意見だとも思います。これ程の熱い時代を作り上げてくれた選手、キャリアの最期まで、一ボクシングファンとしてどうなろうと静かに見守りたいな、と思います。
西岡さんも中盤の展開について「パッキャオ勝ったな、と思った」と仰ていたようにこのままじわじわ痛めつけていけば後半倒せるかも?と思った矢先、とんでもないカウンターが炸裂しました。
今日の出来を見ると引退は惜しい、という意見も理解できますが今日のダメージも考えると引き際では、とも思えます。(特にマルケスのダメージはかなり深いそうですし)
引き際というのは両者、特にマルケスに対してです。