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ユーリ・フォアマン対ミゲル・コット(2010/06/05)

2010-06-06 13:46:36 | ボクシング
WBAスーパーウェルター級タイトルマッチ

ユダヤ人WBA王者のユーリ・フォアマン選手(Yuri Foreman)が元2階級制覇王者のプエルトリカン、ミゲル・コット選手(Miguel Angel Cotto)の挑戦を受けた一戦はニューヨークのヤンキースタジアムで行われ、コット選手が9回TKOで勝利して3階級制覇を達成した一戦でした。(体格比較)

パッキャオ選手に打ちのめされ踏みにじられた末のストップ負けでウェルター級王座から陥落したコット選手。手痛い敗北からの約半年ぶりの復帰戦が初の階級で世界王者を相手にした試合という事で不安もあったのですが、素晴らしいパフォーマンスでの見事な3階級制覇達成でした。

試合スタートからシャープな左ジャブで3インチ身長で勝るフォアマン選手を追い立てる元2階級制覇王者。フォアマン選手の素早く動くステップワークを追うコット選手の動き、切れは見事なものでジャブの差し合いを完全に圧倒。2回には右ストレートでフォアマン選手の足下を揺らすなどコット選手が序盤のペースを完全に掌握します。
3回終盤からそれまでよりも攻撃姿勢を強めたフォアマン選手の左フックをラウンド終盤に食い、4ラウンド目にもフォアマン選手の右ストレートをまともに決められる場面が2度ありましたが、相手が踏み込んで打ってくればインサイドからの左フックカウンターで対抗。
コット選手の正確なショットでのプレスがじわりじわりとフォアマン選手を追い詰めていった試合中盤戦の流れでした。
あとはコット選手がどう仕上げるのかという状況下で7回にフォアマン選手が右膝を負傷してしまったのは致命的でした。
その後も足を引きずりながら戦ったフォアマン選手のガッツは驚異的なものでしたが、フォアマン選手最大の持ち味であるフットワークを失っては何も出来るはずもなく、9回にコット選手の左フックをボディにめりこまされて跪いた場面で試合は終わっています。
最後のシーンはボディが効いてダウンしたのか、膝が踏ん張れなくてスリップしたのかよくわかりませんでしたが、7回終了時でコーナーがストップを決断すべき試合に私には思えました。コーナーにそれができなかったのならばレフェリーが止めなくてはいけなかった試合でした。

コット選手は35勝(28KO)2敗。フォアマン選手は28勝(8KO)1敗。







Miguel Cotto Punishes Yuri Foreman, Captures WBA Title(Mark Vester/BoxingScene)
Cotto KOs Foreman in 9(Matt Richardson and Mariano A. Agmi/Fightnews)
Miguel Cotto Dethrones Yuri Foreman by Ninth-Round TKO(Lem Satterfield/FanHouse)
Better Late than Never, Cotto Halts Foreman in Nine(Thomas Gerbasi/BoxingScene)
Miguel Cotto Is Resurgent Against a Brave Yuri Foreman(Matt McGrain/EastsideBoxing)
Cotto-Foreman Quick Quotes(Alex Dombroff/Fight News)
コット「俺のジャブ、俺の動き、そして試合を終わらせた左フックボディは蘇った。4回はフォアマンが優位に立ったのは俺のジャブが少なかったからだ。154で戦うことは実に快適だよ。だけれでもこれはビジネスだから147でよりよいオファーがあれば147に戻ることも可能だよ」
フォアマン「大丈夫だよ。今後はしばらく休んで、それからジムに戻るよ。膝は子供の頃からの古傷なんだ。だから今までもいつもサポーターを着け続けていた。膝をやった時は動揺したさ。マーカンテJrが続けれるか?と尋ねたから当然だ!と返したよ。自分の中では終わっていなかったしパンチも出し続けたし、怪我について深刻に考えないように努めてたよ」
34年ぶりヤンキーSでボクシング開催(デイリースポーツ)
Lou DiBella Rips Max Kellerman Over Cotto Comments(Rick Reeno/BoxingScene)
写真
Photos: Miguel Cotto Batters Yuri Foreman, Vanes Wins(BoxingScene)


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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (シェーン)
2010-06-06 14:29:08
リーチ差、身長差を物ともせずに試合を掌握したコットはさすがでした。
やはりジャブの正確さではこの人の右に出る人はいないと思いました。

8回にタオルが入って終わったと思いましたが不可解な続行でした。
フォアマンは立っているのも辛そうに見えましたから。

もう一度マルガリートとやってくれたりしませんかねえ。
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Unknown (Unknown)
2010-06-06 14:52:24
イスラエルのボクシング終わりましたね…
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Unknown (ヴィル)
2010-06-06 14:55:49
コットは石田とやってほしいですね。
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Unknown (管理人)
2010-06-06 17:29:16
>シェーンさん
ステップインのスピードとタイミングで体格差を完全に殺していたコットの動きは素晴らしかったです。

タオルを投入したのはフォアマン選手コーナーでは無かったのか、
フォアマン選手コーナーからのタオル投入だけれどもマーカンテJrがそれを認めなかったのか
ちと分かりませんでした。
コットは今後は引退の時期を見定めながら大きな試合だけをやっていくんじゃないでしょうかね。マルガリとの再戦ってのも可能性ある気がします。

>Unknownさん
んな事はないでしょう

>ヴィルさん
石田選手にとっては今回の結果で正規王者との対戦のチャンスが大きく遠のいてしまった気がします。
フォアマンならまだ微かな対戦可能性あったんでしょうが、全く無名の日本人をコットが相手にするとは思えないです。
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予想外 (まっからむ)
2010-06-06 18:36:35
パンチ力、技術ではコットが圧倒的有利なものの、体格、タフネス、自信で上回るフォアマンが、コットのパンチに怯まず、ガチャガチャと弱いパンチを出しながら前進を続け、コットのスタミナを消耗させる展開を想像してました。
やはり、テンポが単調でタイミングを掴める相手には圧倒的に強いのですね。

相手を選べばまだまだ防衛をできそうですが、男前なコットだけに、ポールウィリアムズあたりの挑戦を受けて、ボロボロにされそうな気もします。
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Unknown ( )
2010-06-06 18:51:21
多分コットはスーパーチャンピオンとやらに昇格するかも知れないので、石田選手は繰り上げで正規王者になれるんじゃないですかね。

フォアマンはちょっとかわいそうでしたね。まさかこんな大一番で古傷がぶり返してしまうとは。
コットのKOというよりはフォアマンの自滅のように見えましたが、勝負の世界ですからね。
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Unknown (管理人)
2010-06-06 23:51:30
>まっからむさん
テクニック合戦になればコットはやはり本当に強いです。スピードでも優っていて相手の持ち味である速い足を全く問題にしませんでした。

>さん
たとえそのような経緯で正規王者になったとしても、その王座に何の意味も価値もないと私は思います。
とりあえず世界王者を堂々と名乗れる誰かに勝つのがまず先決でしょう。
フォアマンは本当に悔しかったことでしょう。ですが素晴らしいガッツを見せた内容だったので、またチャンスは訪れるのではないでしょうか。


++
わたくしごとではありますが、明日より1週間ほど留守にします。
ブログの予約投稿というのを試してみたので、明日以降も更新は続くはずですがコメントへの返信なんかはしばらく出来なくなります。15日か16日の帰還を予定しています。
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Unknown (ヴィル)
2010-06-07 01:09:13
世界王者と堂々と名乗れるよう、コットと統一戦をやらないと。

しかし、コット呼ぶのに幾らかかるんでしょうね。
テレビ中継も単独ならスカイAしか付かないでしょうから、100%無理でしょうけどね。
日本では石田もコットも知名度皆無ですし、石田なんてボクシングファンからすらも注目されてないし。
初防衛戦はデビュー3戦目の井岡のアンダーでしたからね。
とても、スーパーウェルター級の世界王者とは思えない扱いです。

だから、石田をアメリカに呼んでやってほしいですね。
コットが男の中の男なら。
石田も儲からない防衛戦やり続けるより、コットに派手にやられて大金稼いで来い。
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Unknown (シェーン)
2010-06-07 11:50:50
コットが男の中の男ならウィリアムスやマルティネスやマルガリートといった強豪とやるはずです。
強い選手と闘うのが真の男ならば。

石田選手の前回の防衛戦の内容からして、コットを脅かしそうな存在には見えませんし。

ビッグマッチ路線なら絶対戦わないでしょうし、世界中でコットvs石田を望んでいるのは日本人くらいなのでは?
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Unknown (亀田仮設伍號機)
2010-06-07 14:07:01
石田選手は最低でも世界王者クラス(現役・元・後の世界王者)を何人か倒さなければ、コットらの居る
ステージに参加する資格すら得られないでしょ。
商品価値にしても、母国の日本ですら防衛戦が新人の前座になるくらいで、ビッグマッチがどうこう
言うような段階ではありません。
団体のいい加減さのお陰手で形だけのタイトルホルダーになっただけで、まだ世界レベルでは
何も証明してない、掴んでいないに等しい。
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